1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 14:35:26.65 ID:cXGsd2rC0
台風「あめぇぇええ」ザァァァァ



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 14:37:19.44 ID:TgfUcVbm0
台風にも穴はあるんだよな・・・




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:01:19.06 ID:t7mhcOGD0
「恥ずかしがらないで、全部見せてごらん…」

「やっ……でもぉ…」

彼女の左巻きの身体に指を這わせながら、俺は囁いた。既に風速は40m/sを超えている。理性が吹っ飛びそうだ


「大きいね…サイズはいくつなの?ほら、言ってみて…」

「し、知りませんっ……955hPaからは、測ってない、から……」

こいつは驚いた。これ程のボリュームがありながら、まだ成長していると言うのか。
限界まで達した俺は、いきり立つ特別警報を出し……

なにやってんだろ俺




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:01:51.84 ID:nkJqfwr90
>>36
続けたまへ




39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:05:00.67 ID:4CAooqwZ0
>>36
嫌いじゃない




54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:19:30.95 ID:t7mhcOGD0
「おっ……おっきい……(被害が)」

「君がそんな身体をしているからだよ…本当にいけない子だ」


そうだ。俺に迫ってきたのは彼女の方からなのだ。拒む理由は彼女に無いはずだ


「遠くから見える君は白くて、ふわふわしていて…綺麗な子だと思ってたのに」

「ひゃっ」

「……近くで見ると、こんなにいやらしい灰色をしているんだからな…世の中わからないよ」

「やめてくださっ…ぁん……っ!」ビュオッ

ついに、俺は暴風警戒域に侵入した……すごい風圧だ。中でうねっているのが感じられる。勃っているのすらままならない




63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:38:02.92 ID:t7mhcOGD0
「ふあああっ、なにっ、これぇっ!なにこれええええっ!」

「もう上陸しちゃったんだ…!後戻りは出来ないぞ!!」

「はんっ…!こ、これが…本土……?」


その瞬間、彼女の動きが激しくなった。さっきまでは穏やかな腰つきだったのに、自分から求めるかの如くスピードを速めたのだ。


「き、きみっ!そんなに速く北上したら……」

「だってっ…気持ちいいのっ!わたしのからだっ、とんじゃいそうなのぉっ!」

「!…そっちへ行ってはだめだっ!!」

「んっ!!!」


彼女をそっと抱き寄せる。そうか。こんなに震えていたのか。


「やさしく…しないでっ……こんなこと、されたら…コース変わっちゃうよ……」




67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:43:15.38 ID:SCNIdysC0
天災だ




73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:46:32.55 ID:L6bskRNC0
とんでもないスレに迷い込んでしまった




79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 15:56:54.59 ID:t7mhcOGD0
俺は知っている。彼女たちの命がそう長くは無いことを。彼女がここまで高圧的なのは、彼女が精一杯生きているからなのだと。


「いいんだ…俺に構わず、したいようにしてくれれば」

「でっ、でもそんなっ」

「いいから」


彼女の目を真っ直ぐ見つめて、語りかける。彼女の内面を写しているかのように、その瞳だけは穏やかで、澄んでいた。


「ほんとにおばかさん……こんな女の相手なんかして」

「これも仕事なのさ」

「……さぞかしたくさんの女の子を相手にしてきたんでしょうね」


その通りだった。振り向いてくれない子もいたが。まあ、そんな事実は今はいらない。


「ねえ…気付いてる?わたし、そろそろ……」

「……」


あんなに激しかった彼女の勢いが、今では例年通りしかない。彼女の風速を感じ取ればわかる。
彼女は、温帯低気圧になろうとしていた。




86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:18:22.85 ID:t7mhcOGD0
「……ふふっ、泣いてる」

「それは、君だって…!」


情けない。ここまで耐えたのに。いつもより上手くできたのに。俺の心は氾濫し、崩れていく。


「わたしが泣くのは当たり前じゃない。それがわたしの仕事。違う?」

「……もう少し穏やかな子のお相手をしたかったね」

「…ばか」


つまらない冗談で誤魔化す。
彼女は、いつもの女の子とは違った。こんなにときめいたのはいつ以来だろう。10年ぶりかもしれない。




88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:19:52.85 ID:t7mhcOGD0
雨が止んだ。


「……お別れね」

「……名前」

「え?」

「君の、名前は」

彼女は一瞬困ったような顔を見せたが、耳元で名を告げてくれた。

「…いい名前だ。ウィパー」

「そう言ってくれたのは貴方が初めてよ……」

嬉しい、と彼女は微かに囁いた。弱々しい、風速17.2m/sの息で。

「じゃあ、ね……」

「ああ…もう……っ…もう、来るんじゃないぞ!」

真意が伝わったかはわからない。言い終える前に、彼女は姿を消してしまった。なに、気にすることは無い。腐れ縁だ。またいつか、会えるさ。

彼女と過ごした日々は、まるで嵐のようだった。


おわり




89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:20:56.75 ID:RQ2+fh3+0
泣いた




91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:21:58.43 ID:bKQ5iA450
イイハナシダナー




103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:34:56.21 ID:YJkl0psD0
天才との遭遇を記念して




107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:42:55.26 ID:+wy6GFnT0
なんか沖縄が羨ましくなってきた




111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:54:04.12 ID:W9KCzvlyi




113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:56:01.77 ID:VxsdslCE0
>>111
ウィパー。。




112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/14(月) 16:55:09.22 ID:mqVXo1Nf0
台風が少し好きになった





引用元: 俺「もうこんなに大きくなってる・・・」台風「いや・・・みないで・・・///」



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