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「幸福は感染する」世界的な研究によって導き出された "幸せになる方法" とは | DDN JAPAN

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「幸福は感染する」世界的な研究によって導き出された "幸せになる方法" とは

 
 
 
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幸せな人に出会うとあなたは以前より15.3% も幸福になる
幸せな友人はさらに9.8% あなたを幸福にし
隣人の姉妹の友人ですら、あなたを5.6% 幸せにする


「あなたの感情は自分の行動と選択だけでなく、他の人々の行動や選択にいつの間にか影響を受ける」

ハーバード大のニコラス・A・クリスタキス(Nicholas A. Christakis)

1948年に研究を開始、「危険因子」という用語を生み出し、是正すれば心血管疾患を予防するというメッセージで世界中の臨床に多大な影響を与えた「フラミンガム心臓研究 (Framingham Heart Study)」。いまでは普通に健康診断で行われていますね

その研究の一環として、数十年に渡り約5,000人、53,228の相互関係を追跡調査した結果「幸福」はまるで伝染病のように、地理的な要因が影響の拡散に最も効果的であり、人々のネットワークの中心には最も幸福な人がいることがわかったそうです

800メートル以内に幸福な友人がいることで42%も幸福になりやすくなり、3.2キロ先の場合は22%に低下。さらに、1.6キロ以内に住む兄弟は14%、同じ家に住む配偶者は8%、幸福な隣人は34%もあなたを幸せにするそうです。ただし、同じブロックに住んでいるというだけの条件では隣人は影響を及ぼしません

研究に参加したUCSDの政治学者ジェームズ・ H・フォウラー(James H. Fowler) はこのような結果から、「感情は接触頻度を介して広がると我々は考えています。ただし、いつも会っているけれど離れすぎた場所に住んでいる人々の影響はさして受けないようだ」と述べました。また、会社の同僚など、作業環境における場合も、あなたの幸せにあまり影響を与えないということもわかったそうです

人間の判断や意思決定に関わるものは理性が1に対して情動が9倍から36倍、「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」、「やる気が出たからやる」のではなく「やるからやる気が出る」など、身体は脳の支配下にあると思われがちですが、本当は逆で、カラダが主導権を握っている というほど、僕らの心は、想像以上に "自分" のものではありません

幸せになるために思い悩んだり策を講じたりするよりも、幸せな人に出会ったり、身近なひとたちを幸せにすることが幸福への近道であるとこの研究は語っているのかもしれませんね

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