見逃している人必見!国内最大級の国際芸術祭・あいちトリエンナーレ2013が残り1週間で閉幕+注目アーティスト7人

見逃している人必見!国内最大級の国際芸術祭・あいちトリエンナーレ2013が残り1週間で閉幕+注目アーティスト7人


8/10より開催された122組ものアーティストが参加する、国内最大級の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」が10/27(日)まで開催されています。残りあとわずか!!3年に1度のトリエンナーレですからこの機会に是非。

ということで、行きそびれている方用に「あいちトリエンナーレ2013」に参加しているおすすめのアーティストを紹介したいと思います。

ではご覧下さい!

1.名和晃平

まず1人目は名和晃平さんです。ご存知の方も多いはずです。2011年に開催された東京都現代美術館での本格的個展もまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
納屋橋会場(東陽倉庫テナントビル)に新作「フォーム」が展示してあります。原初の惑星のような荒涼とした地表から湧き出る白くて透明な泡の集合体(フォーム)は、雲のように絶えず形を変え、鑑賞者を迎えいれてくれます。スケールが大きくて圧巻です。
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名和晃平《フォーム》2013 photo: 表 恒匡 | SANDWICH

展示場所:納屋橋 東陽倉庫テナントビル

2.片山真理

片山さんは先天的な病気のため、9歳の時に両足とも切断した両足義足のアーティストです。アートアワード東京丸の内でグランプリを受賞し、近年、注目を集めるアーティストでもあります。以下は2011年に撮影された「ハイヒール」というセルフポートレイト作品です。今回は少女の頃の義足やハイヒール、日用品や彼女が作ったオブジェなどを敷き詰めた彼女だけの世界を、会場に再現し展示しています。
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展示場所:東陽倉庫テナントビル

3.ソ・ミンジョン(Seo Min-jeong)

ソ・ミンジョンさんは韓国出身、ドイツを拠点に活動をする女性アーティストです。シリーズ作品「Sum in a Point of Time」の新作として、今回は名古屋市市政資料館の留置所を、発泡スチロールで原寸大に緻密に再現しています。下の画像は2010年の過去の作品です。一時的な爆発した”瞬間”や、そこに居た人々の”歴史”、記憶の脆さなどを体感できるダイナミックな作品です。
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ソ・ミンジョン《ある時点の総体》2010 courtesy of the artist                               
展示場所:愛知芸術文化センター

4.横山裕一

漫画家、イラストレーターの横山裕一さんは「世界地図の痛車」「あいちと世界地図の間」の新作を出品しています。横山裕さんは武蔵野美術大学で油画を学んでいたこともある漫画家で、セリフの無い絵だけの漫画やスピード感溢れる画面構成、キャラクターなど独自の漫画世界を構築しています。以下は「世界地図の間」です。あいちトリエンナーレ2013では、漫画世界と現実の都市風景とがリンクをし、街中の様々な場所で彼の新作のコマに出会うことができます。
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横山裕一《世界地図の間》 2013 courtesy of the artist

「世界地図の痛車」の展示場所:名古屋市美術館
「あいちと世界地図の間」の展示場所長者町 八木兵伝馬町ビル ショーウィンドウ、豊島ビル公開空地、八百吉ビル外壁、吉田商事株式会社1階

5.青木野枝

彫刻家の青木野枝さんです。青木さんは鉄を主な素材として彫刻作品を制作しています。鉄の重量感を感じさせない軽やかで温かみのある作品がとても素晴らしいです。こちらも新作の「黒玉/縁側」、「ふりそそぐもの」(2会場に展示)の計3点が展示されます。以下は岡崎会場の旧理容室を利用して展示されている新作です。
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青木野枝 《ふりそそぐもの/旧あざみ美容室》2013 photo: 山本糾

「黒玉/縁側」の展示場所:名古屋市美術館 サンクンガーデン
「ふりそそぐもの」の展示場所:納屋橋 東陽倉庫テナントビル松本町会場 旧あざみ美容室

6.丹羽良徳

丹羽良徳さんは国内外で活躍が目覚ましい注目のアーティストです。「水たまりAを水たまりBに移しかえる」などが有名ですね。動画はこちらです。以下は「デモ行進を逆走する」という映像作品の画像です。「あいちトリエンナーレ」では過去の3作品を映像として見ることができます。
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©Yoshinori Niwa courtesy of Ai Kowada Gallery

展示場所:愛知県美術館 地下2階南玄関階段脇および地下2階通路長者町 シモジマ名古屋店松本町会場 旧今代

7.ヤノベケンジ

東日本大震災からの復興・再生のモニュメントとして作られた、全長6.2メートルの子ども像《サン・チャイルド》は、トリエンナーレの目玉の一つ。愛知芸術文化センターの地下で見ることができます。同建物の10階には、同アーティストのヤノベケンジさんによる新作のインスタレーション《太陽の結婚式》が展示されており、実際にこの場所で結婚式をしたカップルもいるんだとか。写真奥に見える太陽の礼拝堂は、 ビートたけし原画のステンドグラスやマティスの《ロンサール恋愛詩集》の原画の展示、高橋匡太によるライトアップなど豪華な合作で注目です。”愛を知る”愛知県ならではの神聖でロマンチックな作品です。
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ヤノベケンジ《太陽の結婚式》2013展示風景 ©YANOBE Kenji

展示場所:愛知芸術文化センター

ここで紹介した以外にも素晴らしいアーティストが沢山参加しています。
国内ではオノ・ヨーコさん、写真家の米田知子さん、同じく写真家志賀理江子さん、海外では写真家ミッチ・エプスタイン(Mitch EPSTEIN)さん、やアルフレッド・ジャー(Alfredo JAAR)さん、リチャード・ウィルソン(Richard WILSON)さんなど注目のアーティストが目白押しとなっています。
パフォーミング・アーツを楽しめるのもあいちトリエンナーレならでは。最後の週末には、西欧のコンテンポラリーダンス界を牽引するマチルド・モニエ(mathilde MONNIER)の初来日公演が控えており、こちらも見逃せません。

参加アーティスト一覧はこちら

あいちトリエンナーレ2013

問い合わせ
あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
TEL: 052-971-6111
FAX: 052-971-6115
E-mail: geijutsusai@pref.aichi.lg.jp