いけさんフロムエル : 「ＭＩＸ」～強豪・東秀高襲来！兄自慢の妹と兄弟バッテリーの出陣！！

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あだち充のゲッサン連載「ＭＩＸ」第１８回です。

監督に言われ、突如立花家にやって来た南郷。
そんな彼によると監督は彼の命の恩人なのだという。
一方、ゲリラ豪雨で帰れなくなった走一郎はインタビューを受ける甲子園の有名人・東秀野球部エース三田浩樹と遭遇する。
彼の妹はミス明青２位になった三田亜里沙であり、野球に興味を示さない妹に自分の試合を一度観るように言う三田浩樹だったのだが…！？

突然練習試合をする事になった明青学園。
しかも相手は問題の夏の甲子園ベスト８東秀高校野球部なのだという。
そのエース三田浩樹を間近で見る事になった投馬たち。
長身左腕からの１５０ｋｍ近いストレート、キレのいいスライダーにツーシームとすべてが一級品の超高校級であり、ふつうの高校生ではまず相手にはならないらしい。

そんな相手と試合をする事になったのはやはり妹が原因だったのか？
相手のエースが自分の兄である事を明かし、周囲にチヤホヤされる三田亜里沙。
自分は野球の事よくわからないからと、わざわざ自分の兄がすごいのかどうか音美に尋ねる亜里沙だったのだが…！？

ミス明青で負けた事を根に持っているのか、やたらライバル心を燃やす三田亜里沙。
今のところ実績で自分の兄の方が明らかに上回っており、音美に対してかなり気分がいい様子。
しかし、立花兄弟にしてやられる様な状況になったらそんな気分なんて一瞬で飛んでしまうか？
野球に興味がないと言っている彼女ですが、自慢の兄が負ける事は許せないはずですし、ならばこれを機に真面目に観る様になるかも知れません。
その上で、野球を理解するようになれば立花兄弟の凄さを理解し、いつしか異性として興味を示す様になるのかも知れませんね。

試合が決まった経緯はともあれ、超高校級のピッチングを体験出来るのはチャンスだと捉える走一郎たち。
一方で、自分たちの出番があるのかどうか気にする投馬だが、先発は武下、打者一巡で高岡、さらに打者一巡で立花投馬、その後を野島と継投して行くのだという。
タイプの違う４人を注ぎ込んで攻撃のリズムを狂わせると同時に投げ込み不足の投馬を一番有効に使える作戦だという監督。
「投げ込み不足？誰のせいだよ」
思わずぼやきも出る今川。
監督によればこちらの選手交代は制限なしでＯＫと言われているそうで、最初からなめられている様子。

「本気で投げてくれるのか？明青相手に――」
一方で、投馬はプロ注目左腕が本気で来るのかどうか疑問視している様子。
「投げるさ　可愛い妹が観てるんだぜ」
今回の試合が決まった裏の事情を知っている事から、間違いなく本気で来ると確信する走一郎だったのだが…！？

「ずいぶん楽しそうだなァ、今日の武下さん」
いつもは苦虫を噛み潰したような顔して投げるのに、雰囲気が違う事に気がつく投馬。
そんな武下が連打を許し、初回から一気に４失点を喫してしまう。
「有名人に弱いんだよあの人は――」
「特にＴＶで観た事のある奴には…な」
何と、舞い上がるタイプだった武下さん。
って、そんなフラフラしている人を先発で使うって、監督選手の事ろくに見てないんじゃ？（笑）
まあ、有名人に弱いなんて情報なかなか知る事はないとは思いますが、他の生徒に聞けば問題はなかったはずです。
あとでサインをもらうつもりで色紙まで用意していたという武下さん。
つーか、勝ったらもらいづらくなるし、最初から勝つつもりないよね？（笑）

超高校級の本気のピッチングにアッサリ切り捨てられる明青打撃陣。
「あれ？さっきの人はあんなに投げたのに、うちのお兄ちゃんはもう終わり？」
「…本当、もっと見たいのにねェ」
嫌みったらしい亜里沙だが、実際打ててなければ音美としても反撃は不可能か？
２回にして２番手投手高岡の出番となり、１失点ながらも打者６人に対して四球１安打２とまずまずの様子。
だが…その裏の三田投手のピッチングは一コマも描かれずに終わってしまった！？

「あれ？あたしのお兄ちゃん投げた？」
「投げたわよ、８球も…」
完全に押され気味の音美。
「高岡さんはイニングをまたぐと突然別人になる事があるからなァ」
だが、そんな今川の予想通り別人になった高岡は四球連発で無死満塁にしてしまい、打者一巡のノルマを達成したこのタイミングで立花兄弟にチェンジする事になってしまったのだ！！

「何だ何だ、一年生に投げさせんのか？」
何も知らずに一年生というだけでいぶしがる敵監督。
「関係ないでしょ　試合に学年は――」
対する三田投手は人間が出来ているからか、冷静にバッテリーを見ている様子。
絶体絶命のピンチでマウンドに上げられ、投げやりになっていた投馬。
だが、すっぽ抜けていいとは誰も言ってはいなかったはずです。

そんな絶好球はサードを直撃し、グラブには当てたが落とす事に。
慌てて拾って目の前のペースを踏み、二塁へ送球して２アウト。
さらに一塁も刺してしまい、まさかのトリプルプレイを達成してしまったのだ！！

全然実力を出した訳ではなかった投馬。
「あれ？夏野くん、うちのお兄ちゃん投げた？」
「投げたよ、球数は忘れたけど…」
しかし、音美にとっては強烈なアシストにはなったらしい（笑）。

互いに皮肉をぶつけあう亜里沙と音美。
果たして勝つのはミス明青か、それともＮＯ．２か？
そんな２人の皮肉合戦の勝者は球数で決まるのでしょうか…？（笑）

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