届けたくても届けることができない手紙。伝えたい想いを受け付ける「漂流郵便局」が素晴らしい。
「漂流郵便局」とは宛先のない郵便物が届く郵便局です。届けたくても届けることができない手紙や届け先の分からない手紙などを受け付ける郵便局です。これは瀬戸内国際芸術祭の作品の1つで、香川県三豊市にある旧粟島郵便局をアーティストの久保田沙耶さんが「漂流郵便局」として生まれ変わらせました。漂流郵便局留めという形で手紙を預かっており全国から寄せられたはがきが展示されています。
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ここで手紙の一部をご紹介。
おかあさん。あなたが昨夏亡くなった時は涙も出ませんでした。生前はお互い憎まれ口ばかり……。たぶん今会ってもきっとそう……。でもこの1年、幼い頃にかわいがってもらった記憶ばかりがよみがえります。プリンを作ってもらったこと。絵本を読んでもらったこと。ピアノを買ってもらったときが一番うれしかった
未来の孫さまへ。いつ生まれてくるの? 早い方がいいね。早く生まれてらっしゃい! 子どもたちにできなかったことを、その分あなたたち孫にしてやりたい
実はあなたとフォークダンスをしたかったのです。早く順番がまわってこないかとわくわくどきどきしていたのに……。直前で曲が終わってしまったのです。あれから幾十回の秋がまわってきました。今ごろどうしているのでしょう?
「漂流郵便局」にはこのような手紙が展示されています。
では外観を見てみましょう。ノスタルジックな雰囲気がいい感じですね。
こちらは「漂流郵便局予告編|TRAILER」
実際の会場の様子と久保田沙耶さんのインタビューです。短いですが。
このような形式で送る事ができます。
1 送って頂いた手紙のご返却は出来ません。
2 手紙の著作権は当郵便局に譲渡して頂きます。
3 差出人様のご住所は不要です。
「〒769-1108 三豊市詫間町粟島1317の2漂流郵便局留め」
で受け付けています。
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