リーボックの変わり種シューズ”ATV19+”を購入、取り急ぎ30kmほど出かけてきました
先日、日本での販売が開始されたリーボック社の個性的なシューズ「ATV19+」。アウトソールに独特な形状の突起が多数取り付けられており、その見た目から一部のネットユーザーからは「タコ」「芋虫」などとも呼ばれています。
この突起は、オンロード・オフロードの両方を走行可能な “全地形対応車両(All Terrain Vehicle, ATV)” のタイヤ形状にヒントを得て開発されたもので、それぞれに異なる傾斜角を持つ突起が、砂地やぬかるみ・草地などでも地面を確実にとらえるように設計されています。
軍用ATVの一例。オフロードでも走行可能なように、特徴的なタイヤを履いています。
今回、このATV19+を購入する機会があり、試走ついでに30kmほど歩いたり走ったりしてきましたので、その感想などを含めて簡単にレビューを書いてみようと思います。
外観など
何はともあれ、外観写真。宣材写真では写っていない角度も含めて、何枚か撮影してみました。カメラはiPhone 4sのものを使用しており、加工などは一切行っていません。
まずは、前後左右から。写真で見る以上に突起は大きく、手に持ってみるとかなりの存在感を感じます。
次に、裏側のソール。それぞれの突起が、様々な方向を向いていることが見てとれます。知り合いからは「中にスプリングとか入ってるの?」と聞かれましたが、突起自体がソールと一体化されており、可動部などはありません。
突起を拡大してみます。やや縦長の楕円形状をしています。弾力性のある素材で出来ていますが、指で思いっきりつまんだくらいでは変形しない程度には堅さがあります。
少し距離を離して撮影すると、以下の様な感じに。サイドから突起が飛び出ているため、立っている状態から足元を見ても「ん?なんだこの靴?」くらいには目を引くような感じです。
履き心地
第一印象は「ふわっ」
最初に履いて立ち上がった時は、まさしく「ふわっ」とした感触を覚えました。なかなか文章で表現するのが難しいのですが、体重によって靴が微妙に沈み込むことで足全体を包み込むような、独特の装着感があります。
イボイボの形状は足裏に感じない
靴裏の突起形状を多少なり足裏にも伝わるものかと思っていましたが、実際には凸凹の形状は全く感じませんでした。これは、歩いたり走ったりしていても変わらず、ソースの柔軟性がうまく計算されている印象を受けます。
ソールの厚みはかなりのもの
私はこれまでにも、NikeやAdidasをはじめ、マイナーなところではNewtonやミニマスなど、様々なメーカーのジョギング/ランニング用シューズを履いてきましたが、それらに比べると、かなりソールの厚みを感じます。トレッキングシューズやトレランシューズを履いた経験があれば、そちらに近いと思って頂いて良いでしょう。
若干重め
ゴテゴテとした外観のため、かなり重いのでは?という印象を受けるのではないでしょうか。実際、本体重量は312グラムとなっており、”Nike Free” などの最近のフラットシューズと比べると多少重くなっています。しかし、二日間履いてみた感触では、男性であれば慣れればあまり気にならないレベルかと思います(ただ、女性にとってはかなり重く感じるかも…)。
まずは散歩気分でウォーキング
靴は履きつぶしてナンボ、ということで、まずは新大阪の自宅から作業スペースのある本町までの約6kmを歩いてみました。これくらいの距離であれば、フワフワとした独特の感触を楽しむ余裕もあり、ただ歩いているだけでもなんだか楽しい気分になります。
新大阪から本町まで、御堂筋沿いにウォーキング。ほぼ100%アスファルトの路面です。
ただ、気になった点もありました。
まず実感したのは、かかとの接地タイミングがフラットシューズに比べて早いということ。ATV19+では、ソールのかかと部分から外側に飛び出ている突起が最初に地面に触れるため、通常のフラットシューズに比べると地面との接触がワンテンポ早くなる、というわけです。そのため、エクササイズ・ウォーキングのような、接地の際に地面に対する足裏の角度が大きくなる歩き方をすると、この突起が地面に擦れてひっかかるような感触を受けます。
平らな舗装路でウォーキングをする場合、かかと部分の外側に
出っ張った突起が着地の際に若干の違和感を生じるかも。
もうひとつ、シューズの前半分(土踏まずの上あたり)がやや幅狭な感じを覚えました。これは、立っているだけの状態では気付かなかったのですが、歩いてみると、明らかに左右から圧迫される感触があります。
ここで挙げた二点に関しては、個人的にはシューズの個性という範囲で考えていますが、人によってはかなり気になる部分にもなりそうです。購入を検討されている方は、店舗で実際に普段履いているサイズと、 0.5cm上のサイズを試着し、十数メートルほど歩いて感触を確かめられることをオススメします。
同じコースをジョギング
次に、キロ6分くらいのペースで、先ほど来た道を走って帰ってきました。
走りだしてまず感じたのは、ソールの反発力が予想以上に少ないということです。通常、走った場合では歩きの場合に比べて着地時のソールへの衝撃も大きくなるため、それに応じて反発力も大きくなるものですが、このシューズの場合は着地の際のソールの弾力からイメージするほどの反発が返ってこないため、蹴りだしに若干力を入れながら走る必要がある印象です。
ただ一方で、でこぼこした路面や段差の多いところでは非常にスムーズな足運びができるため、バンプの多い山道などでは重宝しそうな感触を得ました。
あえて長距離にもトライ
ここまで試走した感じで、既に「平坦な舗装路にはあまり向かないな」という印象を受けてはいたのですが、モノは試しということで、以下のように少し長めのコースを走ってみました。新大阪駅前を出発して北に少し回り込んだ後でなんばまで南下し、梅田・十三経由で再び新大阪まで戻ってくるという、およそ24kmのコースです。
赤線が走ったコース。生のGPSマップでは自宅がモロバレなので、再描画してあります。
結論から申しますと、やはり平坦な路面での長距離走には向かないというのが正直な感想です。
というのも、前述したように反発力の勝手がフラットシューズに比べてかなり異なるために普段のフォームが維持しにくく、またストライドを大きめに取ると踵の突起がひっかかってくるため、そういった部分で小さなフラストレーションが積み重なり、思ったような走りができないという感じです。
まとめ
週末の二日間でオンロードを走ってみた感想としては、「ファッションや普段履き、ちょっとした散歩程度であれば独特の踏みしめ感を楽しむことができるけど、10km以上のオンロード走には向かない」というのが私の結論でした。
次はトレイルで試してきます
舗装路での長距離走に向かないような印象でしたが、ではオフロードではどうなのか?幸い、近くに六甲山があり、私自身もトレイルランの経験があるため、今週末に新神戸から宝塚の縦走路コース(約25km)を走ってみようかと思っています。
日程的にちょうど台風がやってくる頃ですが、まあ何とかなるでしょう…。
おまけ
今回、ガーミンのGPSウォッチとJawbone UPというライフログデバイスを併用して距離測定を行っていたのですが、なんだか面白いデータが取れそうなので、そちらについてもまた別途レポートさせて頂こうかと思っています。
昨日たまたま靴屋に行って、お洒落で面白い靴だなぁ思った私には非常にタイムリーな記事
運動する習慣が無く、見た目だけで買おうか迷ってた身としてはものすごく参考になりました
これは買い決定ですわ
あら、UP by Jawboneは楽しみにしてるわ
ただこの靴をファッションや普段履きとして取り入れるのは無茶よ
ぞわぞわする。
これ、悪くないんだけど、しばらく使ってるとタコ足の
先の円形の足が剥がれてしまうんだよな。正直、耐久性はあまり良くない。
はじめからオフロード走ればよかったんじゃ…
全地形ってあったから…アスファルトもいけるかと…ぉもって…(´・ω:;.:…
恥ずかしくて履けない
オフロードのレポ期待
ランニングシューズって書いてあるけど、どうみてもオンロード用には見えない…
しかし最近は変な形の靴を作るのが流行ってるの?
ひょっとしてFR620買ったの?
あう…610です><
というか、アメリカはもう620売ってるんですよね!
並行輸入でAmazonにでも出てくれば飛びつくんですが。。
部屋の写真にロードバイクっぽいものも見えるし
くまむんさんはスポーツマンなんだな。
重いってのはランニングシューズにとってあまり良くないよなあ。
先端が窮屈だったってのも少しマイナスかも。
やっぱり日本人の足にはアシックスが良い。