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天才少女「魔王軍開発室!」|エレファント速報:SSまとめブログ

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天才少女「魔王軍開発室!」

1 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:51:05.06 ID:hjcJ9Qv/0

少女「諸君ら幹部に集まってもらったのは他でもない!」

少女「戦争が始まりそうで始まらないこの期間の内に」

少女「私は何か軍に貢献できることをしようと思う!」

少女「ついては兵器開発や役に立つアイテムの開発に着手していきたいが……」

少女「何かいい案を出してくれ!」

少女「採用された者には特別に私の開発した物をいち早く使わせてやるぞ!」



2 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:51:38.28 ID:hjcJ9Qv/0

リザード兵「……」

エルフ「……」

オーク隊長「……」

少女「なんだ?誰も何もないのか?」

リザード兵「いや、だってお前……」

オーク隊長「こういうのは自分の部下に聞くもんだろ」

エルフ「何でわざわざ部隊長のアタシとリザードと」

リザード兵「オーク総隊長連れてくるんだよ……」

少女「身内だからだ!以上!」

リザード兵「勝手すぎるだろ!」



3 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:52:15.48 ID:hjcJ9Qv/0

オーク隊長「おめぇさん、魔王様にはこういう事する許可取ったのか?」

少女「魔王様は優しいから後から言っても多めに見てくれるからいいでしょ」

エルフ「あの人は適当すぎるだけなんだけど」

リザード兵「何かしたいからお金頂戴って言えばポンと出すような人だからな」

オーク隊長「しかも自腹でだよ……そのせいで最近は側近が魔王様の財布を握っている状態だけど」

少女「そう!一番の問題はあのちびっ子側近なんだよ!」



4 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:52:54.46 ID:hjcJ9Qv/0

少女「ここで開発案を出したとしても、奴が不要だと思ったものは一切合財中止させられるだろう……」

少女「そうしたら碌に開発資金もくれなくなる」

リザード兵「実際必要ないから中止させられるんだろうが」

少女「だからもう先に物だけ作って側近通さず魔王様に見せて無理やり押す」

エルフ「酷い話だ」

オーク隊長「側近の嬢ちゃんがそれを許すと思うか?」

少女「やったモン勝ちだよそんなもん!」



5 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:53:22.88 ID:hjcJ9Qv/0

少女「ともかくだ!武器でも何でもいいから案出してくれ!」

少女「言われたとおりに作るからさ!」

リザード兵「わかったわかった、付き合ってやるから落ち着けよ」

エルフ(仕事あるんだけどなぁ)

オーク隊長(この娘のこれは病気みたいなもんだしなぁ……育て方間違ったか)

少女「ふむ、まだ第一回目だ。確かに案なんて突然は思いつかないだろう」

リザード兵(2回3回と続くのかよ……)

少女「つーわけで、今回は私から案を出そう!」



6 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:53:52.35 ID:hjcJ9Qv/0

第一回開発案会議
超最強武器

少女「手始めにオーソドックスな武器といこうじゃあないか」

エルフ「オーソドックスの割には酷い題目だ」

少女「まずはみんなの使っている得物を参考にしたい、出せ」

リザード兵「出せて……」



7 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:54:19.58 ID:hjcJ9Qv/0

リザード兵「俺はコイツだ」矛

オーク隊長「俺はこれ」ナックル

エルフ「アタシはこれだね」マスケット銃

少女「有り触れたものばかりだな、参考にもなりゃしない」

オーク隊長「出せ言ったのおめぇさんだろ」



8 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:54:50.83 ID:hjcJ9Qv/0

少女「ふむ、形に捕らわれてはいけないということだな」

リザード兵「なんで!?」

少女「汎用性は大事だ、誰が持っても扱える武器にしよう」

エルフ「そんなもの出来るのか?」

少女「出来る!私を舐めちゃいけないぞ!」



9 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:55:30.23 ID:hjcJ9Qv/0

少女「まず不定形のものの形状を変化と具現化させることから始めよう」カキカキ

オーク隊長「メモってるところ悪いんだけど早速話に着いていけないんだが」

少女「レーザー兵器にしてしまった方がいいか」

少女「核の調達は出来るから、出力される光線の形の固定を……」

リザード兵「俺ら要らないんじゃないですかね?」

オーク隊長「いらねぇだろうな」



10 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:55:58.65 ID:hjcJ9Qv/0

エルフ「アタシまだ軍務終わってないから抜けるよ」

オーク隊長「俺も部下に指示出さずに来ちまったからそろそろ戻るわ」

リザード兵「んじゃあ俺も……」

少女「あ、お兄ちゃんは付き合って。色々試したいから」

リザード兵「マジかよ……」

エルフ「ほどほどにしておきなよー」

オーク隊長「まぁ完成したら見に来てやるよ」

リザード兵「おーい、置いていかないでくれー」

少女「アレをこうしてだな……」ブツブツ



11 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:56:38.05 ID:hjcJ9Qv/0

――――――
―――



少女「よし出来た!」

リザード兵「ずいぶん早かったな」

少女「技術自体は完成していたからね!」

少女「とりあえず使ってみてよコレ!」スッ

リザード兵「ほう……メカメカしい柄しかない物にしか見えないが」

少女「魔力を込めてみれば答えは出てくるさ!」

リザード兵「どれどれ」



12 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:57:06.01 ID:hjcJ9Qv/0

ビュイン

リザード兵「おお!なんかライトセイバー見たいなのになった!」

少女「すごいでしょ!威力は魔力依存ではなく一定に、かつ高出力に!」

少女「おかげで誰が使っても強い武器に!」

リザード兵「確かにコレが兵士たちに持たれるなら頼もしいかもな」

少女「今は剣状だけど、先についているスイッチでモード切替、斧にも槍にもなったりするよ」

リザード兵「ここのスイッチか、ポチっとな」ピッ

少女「あ、それガンモード」


バチュン


リザード兵「」バタッ



13 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:57:44.38 ID:hjcJ9Qv/0

少女「切っ先を自分のほうに向けてるからそんなことになるんだよ」

リザード兵「」

少女「ま、威力の確認も出来たし、早速魔王様に見せてこよっと!」タッタッタ




リザード兵「ガフッ……」



14 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:58:22.79 ID:hjcJ9Qv/0

――――――
―――



少女「とりあえずは側近に見つかる前に魔王様に会わなくては」

少女「魔王様ー!魔王様はいずこにおわすー!」

少女「と、いいつつ魔王様の部屋へダイヴ!!」ガタン



側近「何ですか、騒々しいですね」

少女「」



15 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:59:06.42 ID:hjcJ9Qv/0

少女「あの……側近のお姉ちゃんがなぜここに?」

側近「側近だからです、と言うより」

側近「用事があって魔王様の部屋をお尋ねしたのですが、どうやら仕事をサボって抜け出したみたいですね」

側近「ま、どこにいるかは検討が付きますが」

少女「あー、そうだね。それじゃあ私は開発室に戻るとしましょうかねぇ」

側近「ちょっと待ってください」



16 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 17:59:48.33 ID:hjcJ9Qv/0

少女「はいー、なんでしょうかー?」

側近「手に持っている物、面白そうですね」

側近「何に使うものでしょうか?」

少女「いやー、これはですねー。魔王様が暇してないかなーと思って持ち出した玩具でしてねー」

側近「私にはあなたの下らない発明品にしか見えないのですが」

少女(チッ、鋭い……)



17 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:00:17.14 ID:hjcJ9Qv/0

側近「大方、私を通さずに魔王様に見せて開発資金でも貰おうとしていたのでしょう」

少女「ギクリっ、なんの事でしょうか?」

側近「しらばっくれないでください、私が審査しますので貸してください。あと設計図も」

少女「あーもう!ハイハイわかりましたよ!見せればいいんでしょ見せれば!」ババッ

側近「よし」



18 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:00:46.41 ID:hjcJ9Qv/0

ビュイン


少女「どうだ驚いたか!完全光学兵器レーザーウエポン!どんな形状にもなって扱いやすい超兵器だ!」

少女「出力が高くてエネルギー切れが早いのがちと難点だが、コレが量産の暁には敵軍など……」

側近「却下です。コストに見合いません」

少女「なにぃ!?」



19 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:01:52.86 ID:hjcJ9Qv/0

側近「コレを量産化させた場合、我が魔王軍の資金力では壊滅的ダメージを受けます」

側近「仮に隊長格の方々にだけ持たせるとしても、彼らは自前で使い慣れた武器や魔王様に作ってもらったこれより強力な武器をすでに持っています」

側近「それに、重さのない武器ほど危ないものはありません。持っている実感がないのは危険です」

側近「……ひょっとしてコレ、光の魔道核使ってますか?いくら我が国が産出国と言っても数には限りがあります」

側近「そんなものを量産しようなどと……ロマンだけでは食べていけないのはわかります?」

側近「他にも……」

少女「ち……」

側近「?」

少女「ちくしょー!!覚えてろー!!」ダダダ

側近「……」

側近「慌しい……」



20 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:02:22.16 ID:hjcJ9Qv/0

――――――
―――



少女「失敗だ畜生!!何がいけなかったんだ!!」

エルフ「全部じゃないかな?」

オーク隊長「リザード兵はどうした?」

少女「死んだんじゃないの?」

リザード兵「殺すな馬鹿野郎……」フラフラ

少女「おお、さすがだな。頑丈だ」

リザード兵「うるせぇよ……」



21 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:03:30.55 ID:hjcJ9Qv/0

少女「今回の失敗をバネにして、後日また改めて会議開くからみんなよろしくね!」

エルフ(やっぱりまたやるのか)

オーク隊長(メンドクサイな)

リザード兵(このガキいっぺんひん剥いてやろうか……)

少女「今日のところは解散!お疲れさん!」



22 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:04:06.67 ID:hjcJ9Qv/0

――――――
―――



少女「あれから数日たったが……うーむ」

少女「何を開発しようか一向に決まらない」

少女「武器はまぁ百歩譲って?千歩譲って、いや億万歩譲って必要ないということは認めよう」

少女「だが何かしらこの軍の役に立つものはある筈だ!」

少女「ん?アレは……」



23 : ◆cZ/h8axXSU 2013/10/21(月) 18:04:41.85 ID:hjcJ9Qv/0

リザード兵「俺の可愛いバイクちゃーん♪今日も綺麗なボディーだねー♪」

少女「お兄ちゃんなにやってんのー?」

リザード兵「うわ出た!?」

少女「何さその態度」

リザード兵「前あんな目に合わせて置いてよくそんな口が
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年10月22日 19:13
      • 1コメげっと!
      • 2. MCC
      • 2013年10月22日 19:13
      • 5
        オモロー!
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年10月22日 20:35
      • アキえもんで再生されたwwwww
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年10月22日 21:18
      • 5 面白かった!
        また作って欲しい
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年10月22日 21:33
      • 5 おっさんは卑怯wwwwww
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年10月22日 23:01
      • ※5のおっさんて誰だ……?と思ったらクロコダインのことかw

        他作品と関係薄いけど実はコレシリーズものなんだよな
        このサイトだと半端にしか載ってないけど
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年10月22日 23:24
      • 5 少女がルキで再生されたww

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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