愛しき者の死に向き合った写真。荒木経惟が22年間捉え続けた愛猫チロの姿

愛しき者の死に向き合った写真。荒木経惟が22年間捉え続けた愛猫チロの姿


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写真家・荒木経惟さんが飼っていた猫・チロは2010年3月2日に、人間なら100歳を超えるかという22歳で亡くなりました。荒木経惟さんはチロが亡くなるまでに多くのチロの写真を残しています。元々、猫嫌いだったそうですが撮影にするうちにチロに魅力されていきます。日を追うごとに深まってゆく愛に満ちたチロの姿にとても切なくなります。単なるペットの写真ではなくドキュメンタリー要素を含んだ写真作品です。

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ではご覧下さい。
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写真と共に荒木経惟さんの言葉も合わせてどうぞ。

なんだかんだ言って、女の人もいっぱい撮ってきたけど、ちゃんと気持ちが入って一番シャッターを押したのは、チロちゃんだったな。
ずっとさあ、そばにいるんだもん。俺(おれ)の場合、身近で愛(いと)おしいものを撮るから。最高の被写体だったな。

俺は、すごく愛されたという感じがあるし、向こうもそう感じてくれたと思う。自分の家のバルコニーで空の写真を撮っているときも、いつも足元にいてさあ、二人で撮っている感じだったね。

お葬式は、ちょうど桃の節句。お棺に桃の花を入れて、いい死に顔だから撮ったんだ。無常感にひかれて。でも後ろめたい感じもするんだ。その半面、妙にざわめくんだよね。チロちゃんは、「いつまで撮るんだ」って思っていたかもしれないね。

今も夜、寝室のドアを開けておくことがあるんだ。チロちゃんが入ってくるはずないんだけどさ。気持ちだね。

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荒木経惟(あらき・のぶよし)
写真家。1940年、東京府下谷区(現・台東区)三ノ輪生まれ。千葉大学工学部卒業。電通に入社し、在職中の64年に『さっちん』で第1回太陽賞を受賞。独立後、数多くの写真集・作品を発表し、国内外から高い評価を受ける。2008年、「オーストリア科学・芸術勲章」受勲。主な著書に『センチメンタルな旅 冬の旅』『天才アラーキー 写真ノ方法』など。
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