スタンフォード大の音楽研究者クリス・チェイフ氏と神経学者ジョセフ・パーヴィジ氏は、人間の神経信号を音楽に変換する、いわゆる脳の聴診器のような機器を開発しようとしている。
彼らは独自に開発した音声変換技術を使い、てんかん患者の脳波図を元に、発作時と平常時の脳の音を記録した音声をYOUTUBEに公開した。
てんかん(難治性けいれん)治療の専門家、パーヴィジ准教授は、発作の起こる発生源をつきとめるために、正常時と発作時の患者の脳が発する脳波図(EEG)を記録した。
そのデータを元にチェイフ氏が、脳のニューロンが急激に反応するときの電気スパイク(棘波)を音楽に変換した。聞く者がわかりやすいように人間の声に近い音を使い、できあがった音を聞くと、正常時と発作時の音を明確に区別することができたという。
これがYOUTUBEに投稿された、最初に作成された患者の脳波音である。実際にドラマチックな音楽が大きく速くなったり、静かに緩やかになったりするのがわかる。
※音声注意、音声だけなので映像はでてこない。
20秒あたりで、患者の右脳で発作が始まる。患者はまだ正常に話したり行動しているが、1分50秒あたりで、左脳で発作が始まると、右は発作後の朦朧状態になり、患者はわけがわからなくなって沈黙している。2分20秒あたりでは、左右の脳ともに朦朧状態になっていて、患者は混乱してあたりを見回し、何かをいじろうとしたりベッドを出ようとした。
これを応用して、リアルタイムで脳の活動データをとらえられる装置を開発すれば、介護者がてんかん患者の脳波を“聞く”ことで、発作がいつ起こるか予測することができる。いわゆる脳の聴診器の実用化である。
今後、スタンフォード大のキャンター・アート・センターにこの装置を設置し、自分の脳の音楽をリアルタイムで聞くことができるようにすると発表された。
via:io9・原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. ゲリラ
部族の祭り
2. 匿名処理班
サ、サムネイルが気持ち悪いです、蓮コr…
3. 匿名処理班
そのうち脳波音を研究して音の薬とかできるといいな
4. 匿名処理班
シューティングゲームのグラディウスのボスの声っぽく感じた
脳そのもののグラフィックとあの音声を組み合わせたら…
5. 匿名処理班
脳の中がなんかヤバイことになってる感じがするね。怖いよ。
6. 匿名処理班
気分悪くなりそうだ…
7. 匿名処理班
へ…ヘルレイザー!
8. 匿名処理班
コメ1のせいでもうそれにしか聞こえなくてツボった
9. 匿名処理班
これ、てんかんの人とか光過敏の発作起こした事のある人は
聴かない方が良いかも
10. 匿名処理班
動画先のコメントに「オノ・ヨーコが新しいアルバム出したのか?」ってコメントがあってワロタ
11. 匿名処理班
なんかShpongleみたい
12. 匿名処理班
あ、やばい、この不気味な音は夢に出る
13. 匿名処理班
イルカの鳴き声とその裏でお経のラップを聞いているような・・・?
14.
15. 匿名処理班
なんかヒ・ダリが居る気がするんだが
音声化にディレイラマ使ってるの?
16.