戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52144192.html


ボロ雑巾のようになりながら森の中をさまよっていた1匹の犬、シュレックの物語 : カラパイア

RSS速報

0_e29

 使い古したモップ、あるいはボロボロの雑巾のような風貌で森の中をさまよっていた1匹の犬が保護された。まるで沼から這い上がってきたかのように見えるその姿に、愛情込めて「シュレック」と名付けられた。

 発見当初、シュレックは極度の栄養失調状態で、びくびくとおびえていたという。
スポンサードリンク

 シュレックは、カナダ、オンタリオ州ブラント郡バーフォードにあるサザンクロス乗馬施設近くでディーン・ゴフ氏によって発見された。発見当初、シュレックは見てのとうり伸びきった毛が絡まっていて、悲惨な状態だったという。

1_e33

2_e32

 ディーン・ゴフ氏の奥さん、ブレンダはこの地域にあるパークロード動物病院の獣医である。ディーンはすぐにシュレックを病院に連れていき、ブレンダに見てもらった。その結果、栄養失調とひどい衰弱状態にあることが判明した。ボロ雑巾のようになった毛もきれいにカット。シュレックは。白い小さなオスの子犬だった。

3_e30

まるで脱皮したかのようなシュレックの毛。カットした毛の分量は1.5キロほどの重さがあった。
4_e26

5_e23

中からでてきたのは、白い小さな子犬だった。
6_e22

7_e21

 シュレックは絶えず何かにおびえているかのようで、ブルブル震えている。獣医のディーン・コブによると、シュレックは劣悪な犬のブリーディング施設にいた可能性が高いという。そこで長いこと、何の手入れもされなかった為、毛が伸びきったまま絡みついて固まってしまった。ずっと長いことケージに閉じ込められていたのだろう。足が萎えてほとんど歩くこともできなかったという。

 栄養状態もひどく、貧血気味で、低タンパク状態。目がもろくに見えていなかった為に、緊急に手当てをしなければならなかった。

 現在シュレックは、コブさんファミリーの家にいる。すこしずつだけど、落ち着きを取り戻しつつあるようだ。

 コブさんの家にきたシュレック。息子さんと。
8_e21

9_e19

 大きな犬もやさしく出迎えてくれた
10_e19

11_e14

13_e9

 シュレックのその表情は、まだ寂しげな顔をしている。
12_e11

 シュレックはどこからやって来たのか、どうしてこんな森の中に迷い込むはめになったのか、どうやって暮らしていたのか、動物虐待防止協会(SPCA)の職員にとっては疑問だらけである。

 いったいどうしたら動物をこんなひどい状態にしておくことができるのか?ゴフ夫婦をはじめはじめSPCA職員はショックを隠し切れないようだ。

 シュレックは今、絡みついた毛を剃り落としてきれいになり、外見はなにごともなかったように見える。だがその瞳はいったい何がうつっていたのだろう?表情は悲しさに満ち溢れており、自分自身の影にすら怯えている。その挙動には心配が残るという。

 シュレックは決して攻撃的な犬ではなく、普通の犬と一緒だ。それなのにシュレックはこれまで、人間から愛情を受けたことがないようだ。それ以前に、「愛情」とは何なのかすらわかっていない様子だという。

シュレックのことを報じるテレビ映像
CTV Kitchener: Shrek recovering
10

 現在SPCAでは、シュレックについての情報を、どんなささいなことでもいいから、知っている人は連絡してくれるように、これらの写真を公開し、みんなに呼びかけている。

via:brantfordexpositor・原文翻訳:konohazuku

※追記: コメント欄によると、シュレックをひどい状態で飼っていた飼い主が見つかったそうだ。なんと12匹の犬がそこから救出されたという。

▼あわせて読みたい
グーグルストリートビューに写っていた捨て犬。10年間ずっとその場で飼い主を待っていた。


もう一度信じたい。捨てられた犬が新たに心を開くとき。捨て犬たちのビフォア・アフター写真


殺処分におびえていた犬が心を開く瞬間


【動画】米ウォルマートの駐車場に捨てられた子犬が再び人間に心を開く瞬間を捉えた映像


カラパイア無料メールマガジン購読方法

この記事をシェア :    
この記事をシェア :    

おすすめ記事

Facebook

カラパイア 簡単投稿フォーム

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 11:39
  • ID:dCeZ5xnRO #

知ってた人間がわざわざ連絡なんかするかい

2

2. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 12:40
  • ID:zUVwwD4v0 #

シュレック君「五分刈りでお願いします」

3

3. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 12:49
  • ID:cZTaAEFj0 #

シュレックさん、よかったね。

4

4. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 12:53
  • ID:k7On6N1K0 #

かわいそう

5

5. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 12:53
  • ID:y7DjL1XQ0 #

この手の犬種って人間が手入れしてやらないと生きていくことも出来ないんですね。
そもそも、そこまで極端な犬種を作る事がどうなのかと。

6

6. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 12:55
  • ID:hkslYBj40 #

わんこに酷いことするやつは許さん!!

7

7. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 12:56
  • ID:0ni54sEx0 #

パルモたん、オンタリオ州はカナダです。ま、多くのアメリカ人がカナダはアメリカの州のひとつだと思っているみたいですが。

ところで後日談。シュレックをひどい状態で飼っていた飼い主が見つかったみたいです。12匹の犬が救出されたそうです。

8

8. 競馬

  • 2013年10月29日 13:01
  • ID:BAfz5Fu.0 #

悲しい目をしてるね。
ただ、ただ可哀想。幸せになってほしい。

9

9. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 13:26
  • ID:6SIvDkZk0 #

これからは穏やかな幸せを手に入れて欲しいよ……

10

10. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 13:45
  • ID:F6VI6XI90 #

シュレック、一人でよく頑張ったね
これからはコブさんにいっぱい愛してもらうんだよ

11

11.

  • 2013年10月29日 14:31
  • ID:QzIPSp6l0 #
12

12. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 15:39
  • ID:c5dwH1lY0 #

今の犬はほとんど人間が作り出した人工生物と言っても過言じゃない
人間が手入れをしてあげないとシュレックのようになってしまう
安易に野生に戻すとか適当な理由をつけて捨てるものじゃない!!

13

13. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 15:52
  • ID:.6RxE9pG0 #

新手の生物かと思ったら、あらカワイイ。

14

14. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 18:24
  • ID:uJEIIeTt0 #

まだ目が悲しそう半信半疑な感じ
でも黒い兄貴が「安心しろココはお前の家だぜ!兄弟」と言っている

15

15. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 18:29
  • ID:OFeemS2m0 #

おれ冗談抜きで犬のこういう話に弱いんだよ。

16

16. 匿名処理班

  • 2013年10月29日 18:52
  • ID:1D6NUWJI0 #

※7さん

まじでか!
やったあああもう世の中から駆逐されろ!
あと『ま、こんな事件いっこ片付けても世の中は変わらない』とか
いって無関心の俺カッケーってやつも灰になれ!

17

17.

  • 2013年10月29日 20:05
  • ID:.J3sjDKe0 #
18

18.

  • 2013年10月29日 20:06
  • ID:0ni54sEx0 #
お名前
※投稿されたコメントはブログ管理者の承認後に公開されます。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
最新記事
スポンサードリンク
おすすめリンク集