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http://japanese.engadget.com/2013/10/31/3ds/


任天堂、3DS『いつの間に交換日記』など一部サービスを突如停止。未成年者保護のため - Engadget Japanese


任天堂がニンテンドー3DSソフト『いつの間に交換日記』および『動くメモ帳 3D (フレンドうごメモギャラリー機能)』のサービスを停止しました。『いつの間に交換日記』はネットを介して手書きや写真、音声を使った日記を交換するソフト、『うごメモ 3D』のほうは手描きアニメーション作成&共有ソフト。

サービスの停止は、発表と同日の11月1日午前11時。停止予定のお知らせ、ではなく突然「止めました」告知です。理由は未成年を含むユーザーがネット掲示板などを通じて見知らぬ相手とフレンドコードを交換して、「公序良俗に反する写真」を送信してしまう事例が発生したため。


『いつの間に交換日記』はインターネットを介した『いつの間に通信』による送受信と、お互いが3DSの内蔵無線圏内にいるときP2Pで交換する『すれ違い通信』による送受信に対応しますが、このうち『いつの間に通信』による送受信の部分が使えない状態になりました。

『いつの間に交換日記』ではフレンドコードをお互いに交換してフレンド登録した相手とのやりとりのほかにも、任天堂や公認のゲーム開発者などからプロモーション的な内容がユーザーに配信される『とくべつな日記』の仕組みがありましたが、こちらも一律に終了しています。

もう一方の『うごくメモ帳 3D』では、フレンド同士で作品を公開・共有できる『フレンドうごメモギャラリー』が停止。不特定多数に一般公開して評価を募る『ワールドうごメモギャラリー』機能は今後も利用できます。

要するにどちらも、「フレンドコード」さえ何らかの手段で交換してお互いにフレンドとして登録すれば、「ネットを介して知らない相手と連絡をとったり、写真を送受信できるサービス」であることから停止されました。

任天堂では上記のサービスで未成年を含むユーザーが「公序良俗に反する写真」をやりとりする事例が発生していることを受け、防止策を検討してきたものの、

「しかしながら、現状ではこれらのサービスにおいてはすべてのお客様に安心してご利用いただける環境を提供することが困難と判断し、本日をもってインターネットを利用した写真の送受信が可能な下記のサービスを停止することにいたしました。

ご利用いただいている多くのお客様には大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんが、未成年のお客様のご利用も多いことを考慮し、判断をいたしました。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。」

としています。

世の中に未成年が写真をやりとりできるサービスなど無数にあるなかで、わざわざフレンドコードの交換という「使いにくい」壁を設けたサービスを一律で突如停止することは唐突な感もありますが、しかし任天堂といえば全年齢向け・あんしんを旗印として、未成年の親からの不興をなんとしても避けたい立場でもあります。

任天堂としてはスクリーンショットのSNSアップロード機能や、Wii U 組み込みの Miiverse などソーシャルな要素を大きな柱として推進していることもあり、突然の停止という思い切った手段を採っても、問題を元から断つことを判断したようです。