「死」の象徴。頭蓋骨をモチーフにした現代アート作品まとめ

「死」の象徴。頭蓋骨をモチーフにした現代アート作品まとめ


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「死」の象徴である頭蓋骨をモチーフにした現代アートを紹介したいと思います。アートや芸術の世界だけでなく「生」と「死」を創作活動のテーマとすることは世界でもとてもポピュラーな手法ですね。現代アートの世界でも多くの有名なアーティストが頭蓋骨というモチーフを通じて「生」と「死」を表現しています。メモ程度にまとめてみました。

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ホルマリン漬けの鮫や真っ二つの羊など、グロテスクな立体作品やインスタレーションが有名ですね。こちらは本物のダイヤ120億を使った超豪華な作品です。2,156グラムのプラチナと8601個のダイヤモンドが使われています。立体作品としてだけでなくプリントしたものも作品化しています。
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当サイトでもご紹介したメキシコ生まれのインスタレーション・アーティスト、ガブリエル・オロスコ(Gabriel Orozco)さんの「Black Kites」(1997)という作品です。ガブリエル・オロスコさんの制作の特徴として、日常的に氾濫している物に手を加えるという方法をとっており、こちらの作品も本物の頭骨に黒の市松模様を描いています。過度な演出はなくなるべく素材の味が表に出るようなテイストになっていますね。上記のダミアン・ハーストの作品と比較対象ともなる作品です。
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彼はアメリカの彫り師でもありアーティストであります。この作品は日本円にしておよそ約90万円分のドル紙幣を素材にして立方体を作り、頭蓋骨を削りだしています。「死」と「お金」というとても分かりやすいメッセージ性がありますね。他にも紙幣を使った作品を多く制作しています。
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4.Haroshi

日本人のアーティストHaroshiさんの作品です。何枚ものスケートボードを重ね1つの塊としてから立体物を作り上げます。この頭蓋骨の作品だけでなく様々な立体作品を制作しています。この作品単体には特に意味はないかもしれません。バリエーションの1つとして制作されたのかもしれせんね。しかしスケートボードという特殊な素材が「死」をファション的に捉えているように見えます。他にはリンゴや腕やスニーカー、マリオなどをスケートボードから制作しています。
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5.Subodh Gupta(スボード・グプタ)

インド生まれでニューデリー在住のSubodh Gupta(ストスポド・ガプタ)さんの巨大な立体作品です。鍋やポットなどのステンレスからできている台所用品を用いています。総重量は1t近くあるそうです。インドでは身近な日用品であるステンレス食器を使うことで巨大な人口、庶民生活の近代化・工業化のもつエネルギーを伝えています。
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こちらはロシア人アーティストDimitri Tsykalovさんの作品です。果物、野菜を使って頭骨型を作り写真として表現しています。動物や飢餓、食糧の廃棄など、環境に対してのメッセージを発しています。他には生肉を武器に見立てた写真作品などが有名です。
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7.青木克世(Katsuyo Aoki)

青木克世(Katsuyo Aoki)さんの陶芸作品です。青木克世(Katsuyo Aoki)さんの特徴は繊細で緻密な装飾に加え、陶芸作品特有の「白」の艶やかで堅牢な表現ではないでしょうか。静謐で緊張感ある造形はファッション性など微塵も感じられないほどです。こちらで制作過程をご覧頂けます→マガジンワールド|ブルータス -BRUTUS-
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ロンドンを拠点に活動するアーティストです。彼は立体・平面の両方向からのアプローチしています。レザーの造花を密集させた立体物「Floral Skullptures」や平面作品などファッショナブルな作風が特徴ですね。イギリスの有名百貨店ハーヴェイ・ニコルズで展示しています。ファッションへの傾倒が強く、自身の作品がプリントしてあるバッグやシャツなどのオリジナルグッズを販売しています。
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9.jim

ロープや紐を使った頭蓋骨作品を制作することで有名なアーティストです。このかたの場合は制作のモチーフを頭蓋骨だけに絞り込んでいます。土着的、呪術的でどこか不気味な雰囲気が漂う作風が特徴的ですね。
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3Dプリンターという最新の技術を使って頭蓋骨をモチーフにした繊細な立体作品を制作しています。サイズは小さく手技では無理な細かい模様が施されています。
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いかがでしたか。現代アートに限定し、立体作品をメインに紹介していきました。
この人抜けてるんじゃないの?とかあったら教えてくれたら嬉しいです。

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