148 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 22:53:58 ID:7ERO1nRZ [1/2]
家のじいちゃんが死んでもうすぐ半年がたつ。
もう、すっげー嫌いでさ、家族にもいばりちらしたり八つ当たり
したりで、ばあちゃんっ子の俺には許せなかった。
高校生以降は、話もろくにしなかった。関わりあいたくなかった
んだよね。それでも、大学生になってからは、これじゃよくないなって
思ったりもしたんだけど素直になれなくてやっぱり関係は変わらなかった。

病気になって入院してからも、何かあるとすぐに家族に迷惑掛けまくって
正直嫌でしょうがなかった。いっそ死んでくれたら助かるのに、って思った
くらいだよ。ばあちゃんも心労で寝込んじゃうし・・・
家族が苦労するのは嫌だったから、一番体力あって若い俺が離れた病院まで
着替えを持っていったり、お見舞いに行ったりした。見舞いに行っても
たいして話すわけじゃないんだよ、仲悪かったし。
それでも、いざじいちゃんの死が目の前にせまると、心のどこかで
「死なないでほしい」って思う自分勝手な俺がいた。元気になったらなったで
早くいなくなれなんて思うくせに。

限られた時間で、後悔しないように、なるべく顔を見せようと病院に通った。
意識不明になってからも顔だけは見に行った。家族は何も聞こえないじいちゃんに
一生懸命声をかけている。
俺も声かけたかったけど、照れの方が上回ってかけられなかった。


149 名前:大人の名無しさん[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 22:55:08 ID:7ERO1nRZ [2/2]
じいちゃんが死んだ時、俺は九州に出張中だった。戻ってきてからの葬式なんて悲しくて悲しくて・・・
こんな悲しいものがあっていいものかと思った。涙を我慢すると呼吸するのが難しく
なってきて、気を抜いたら超嗚咽状態になってしまう。

その後、じいちゃんの墓には月に一回は顔を出すようにしている。1分くらいしたら帰っちゃうけど。

もっと仲良くすればよかったとは思わない。きっと時間を戻しても同じ態度をとって
しまうだろうから。ただ、死んでから良く思うのは、きっとじいちゃんももっと仲良くできる、いい孫が
欲しかったんだとは思う。この点は自分がダメ孫だと自覚しているのでじいちゃん、親父を恨んで諦めて
くれとしか言いようが無い。

ただ、たった一つ残念なのは、嫁と曾孫を見せてやれなかったことだ。
曾孫を抱かせてやりたかったし、葬式の棺には、曾孫が花を添える、そんな喜びを味あわせて
やりたかった。

CYBORGじいちゃんG 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)