フジテレビのバラエティー番組「ほこ×たて」打ち切り終了となることがわかりました。

画像:【「ほこ×たて」】
「ほこ×たて」
http://www.fujitv.co.jp/hokotate/index.html

同番組は攻撃のための「矛(ほこ)」と防御のための「盾(たて)」を掛け合わせた番組名とし、テーマを

決めて真剣勝負をするという対戦型バラエティ番組で、2011年1月から放送開始。

お笑いコンビ「タカアンドトシ」を司会に迎えた人気番組でしたが、1日、フジテレビの「ほこ×たて」公式

サイトで放送終了が発表されました。

2013年11月1日
『ほこ×たて』放送終了について

フジテレビのバラエティ番組『ほこ×たて』(毎週日曜日・午後7時放送)の10月20日放送『ほこ×たて2時間スペシャル』の「どんな物でも捕えるスナイパーVS絶対に捕えられないラジコン」の中で、出演者の方からご指摘頂いた収録の順番や、対戦の運営に関する経緯は、大筋において事実であり、不適切な演出があったことが社内の調査で確認されました。併せて、同じ出演者の方からご指摘頂いた2011年10月16日放送分「どんな物でも捕えるタカVS絶対に捕らないラジコンカー」と、2012年10月21日放送分「どんな物でも捕える猿VS絶対に捕えられないラジコンカー」中でも、不適切な演出と、動物に対する配慮に欠けた撮影が行われていたことが確認されました。

この調査結果を踏まえて、視聴者の皆様の期待と信頼を裏切る行為が確認された以上、真剣勝負を標榜している番組の継続は不可能と判断し、今後の『ほこ×たて』の放送終了を本日決定致しました。

この調査結果につきましては、本日、BPOの放送倫理検証委員会に報告書を提出致しました。引き続き調査を進めてまいりますとともに、再発防止を徹底するため、社内制作セクションを横断した対策委員会の設置、及び識者を講師とした「コンプライアンス懇談会」の開催を決定致しました。

視聴者の皆様、真摯にご協力頂いた出演者の皆様の信頼を裏切る結果となってしまいましたことを深く反省し、心からお詫び申し上げます。

(引用元:http://www.fujitv.co.jp/hokotate/index.html)

10月20日に放送されたスペシャル番組『スナイパー軍団vsラジコン軍団』の放送後、同内容は過剰

な番組演出のために編集でねつ造された「ヤラセ」であるとの告発がされ、

ラジコン愛好家の皆様へ ≪お詫び≫

2013年10月23日 2013年10月20日(日)にフジテレビ系で放送された、バラエティ番組 『ほこ×たて 2時間スペシャル!スナイパー軍団 VS ラジコン軍団』 にラジコン カーで出演した広坂正美です。今回偽造された編集内容が余りにも酷かった為、事実をお知らせする事に致しました。

まず、放送された内容は次の通りでした。

「スナイパーと ラジコンカーの対戦において、スナイパー が銃弾を命中させて勝利」

この内容は全くの作り物です。ラジコンボートの3連勝と、ラジコン ヘリコプターの負けは放送された通りですが、実際の撮影、対決の順番はラジコン ボートが最初で3連勝 !!

当初番組で決めていた対決のルールでは、ラジコンヘリもラジコンカーの対決もすること無く、ボートの3連勝達成時点で、ラジコン軍団の勝利が決定。番組は終了となる筈でした。
そこで編集者は、ヘリ、カー、ボートの対決も見せられるように順番の入れ替えを行いました。
しかし、ラジコン カーでは撮影中のアクシデントにより、事実上の対決は中止となったにも拘らず、放送ではラジコン カーがスナイパーに撃たれ負けた事にされ、最後の対決にボートが登場。結果は最後の対決、ボートの3連勝でラジコン軍団の勝利決定と放映されました。

ところがアメリカの撮影ロケ現場で起こったラジコンカーとの対決の真相は全く異なるのです。

放送された内容では、男性スナイパーのクリスさんが、ラジコンカーの広坂に勝利したことになっておりましたが、クリスさんとの対戦はしておらず、対戦することになっていた相手の方は女性スナイパーのレアさんでしたが、なんとスナイパーさえも入れ替わり取り決めも無視されました。

撮影本番前に制作会社側よりレアさんと私に次のルール1,2,3が提示されました。

1. 2分間一本勝負
2. 最初の1分間は撃ってもよいが、決してラジコンに当ててはならないという内々の取り決め
3. 実際の真剣勝負は残りの1分間で、1分間の中で3発のみ撃てる
(補足:放送では1のみが公表され、2 と 3は非公表でした。)

以上のルールで撮影がスタートしました。するとスタート直後の僅か数秒で、本来なら1分間は狙ってはいけないラジコンカーに向け銃弾が撃ち込まれたのです。予想外の銃撃により、弾がラジコンカーに命中してボディが飛び散り外れてしまったのです。更に2発目の弾がバッテリーに命中しラジコンがストップ、その後有ろう事か立て続けに連射、1分経たずにラジコンカーはバラバラに破壊されてしまったのです。撮影は一旦中断し、すぐにスナイパーが私のところまで謝りに来たので、「何故撃ってしまったのですか?」と尋ねましたところ、「弾が当たってしまいました。すると後ろからKILL(殺せ!)と言う声が聞こえてきたので、つい連射してしまいました。ごめんなさい」との返答でした。

その後、ラジコンカーを現場で元通りに直すことが出来なかった事もあり、制作スタッフに対し同番組への出演辞退を申し出ました。それと同時に、今度はスナイパー側より 「弾の数を5発に変更、もしくはショットガン(散弾銃)を使わせてくれなければ対戦出来ない」 との要求もあり、スナイパー側と、制作スタッフ側との折り合いもつかず、結局 「スナイパー VS ラジコンカー」の対決はここで中止となってしまったのです。よって「スナイパー VS ラジコンカー」の実際のルールに則った対戦は存在していないのです。しかも放映された男性スナイパーとラジコンカーの対決、撮影等は全く行われ無かったのです。

(補足:男性スナイパーのクリスさんと広坂の出会いのシーンで二人が会話をしている映像がありましたが、それは女性スナイパーがもし広坂に負けた時には、次にクリスさんが登場する予定だったため、事前に別途撮影していたものを上手く編集で繋ぎ合わせたものです。)

そしてこれらの内容を偽造して編集したものが10月20日に放送されたのです。
実は放送される直前に、制作会社の担当者より編集内容を知らされた際、あまりにも曲げられて作られていたため、編集責任者に対し「反則した相手が負けになるのであればまだ納得出来ますが、もしこの内容で放送された際には、事実を発表します」と忠告し、内容を偽って作らないよう要請していたのですが、非常に残念な事に偽造編集したものが放送されてしまったのです。

また私は今回までに同番組に3度出演していますが、2011年10月17日に放送された鷹との対戦も大変不本意なものでした。「鷹がラジコンカーを追いかけて来ないので、鷹がラジコンカーに慣れるまで練習させた上で再戦して欲しい」、「鷹が逃げるので鷹が追いかけて来るよう、ゆっくり走らせて欲しい」、「本番の時にはカメラ写りが良くなるよう、カメラ側の敷地内を使って走らせて欲しい」などとスタッフから要求されました。これでは捕まって当然です。現実はスタッフの考えとは異なり、勝負をするところまでいかなかったのです。事実はラジコンカーの圧勝でした!

更に、2012年10月21日に放送された猿との対戦の際には、猿がラジコンカーを怖がって逃げてしまうので、釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーで猿を引っ張り、猿が追いかけているように見せる細工をしての撮影でした。

私も、私が勤めるラジコンカー メーカーのヨコモも、これまでは、『ラジコンの認知度を上げたい』『ラジコンを普及させたい』 との強い想いで、制作会社からの度重なる無理な要望にも出来る限り応えて参りましたが、今回の編集内容には愕然とし大きなショックを受けました。
この様な番組に出演していたら、ラジコンのイメージダウンだけでは無く、想いとは裏腹にラジコン愛好家の皆様にも多大なるご迷惑をお掛けする結果となってしまいます。

放送開始当初の『ほこ×たて』は、斬新な企画で、「人対人」、「企業対企業」の真剣勝負での対決だけに見る人の目を釘付けにしました。視聴率が高かったのもうなずけます。人気番組であるだけに、私共も多大なる期待と希望を持っておりましたが、昨今では余りにもひどいやらせ番組に成り下がってしまった為、今回のようなご報告をしなければならなくなりました事、非常に残念な気持ちと悔しい思いで一杯です。

最後に、フジテレビさんには放送開始当初の輝いていた人気番組 『ほこ×たて』 の再興を強く願っております。

2013年10月21日(月)

広坂 正美

(引用元: http://megalodon.jp/2013-1023-1328-55/www.teamyokomo.com/topics/13/131023_hokotate/131023_hokotate.html)

また昨年10月に放送された『第2戦 - どんな獲物も捕まえる猿軍団』では、サルの首に釣り糸を付けて、

ラジコンカーと繋げ、ラジコンカーを追いかけているように見せる細工をし、動物虐待ともとられかねない

不適切な演出をしていたことも発覚しました。

画像:【問題のシーン】
問題のシーン

打ち切り終了が決まり、系列の関西テレビ・福井澄郎社長は1日に開かれた会見で

「素晴らしい企画の番組なのに残念。フジテレビの総括を待ちたい」

とコメントしています。

なお、内部調査により、「ほこ×たて」の番組開始からこれまで計6件の不適切な演出があったと報告され、

フジテレビは放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会に報告書を提出済み。

調査を続けて原因を調べるとともに、近く再発防止のための対策委員会を設置するとしています。

今回の件に【ネットの声】は・・

  • 「うち×きり」
  • 「やお×ちょう」
  • やりすぎたな
  • またフジテレビか
  • そこそこ面白かったけど残念
  • サル虐待はひどかった
  • 初期のころはよかったけどゴールデン進出からおかしくなった
  • ネタが尽きてたからな
  • 「真剣勝負」にしちゃったからな
  • 謝罪という演出

などがあるようです。

行き過ぎた”ヤラセ”が番組の生命線まで絶ってしまいました。

今回の「ほこX×たて」に限らず、テレビの過剰演出はたびたび問題となりますが、打ち切り終了となったきっ

かけには勇気ある告発も大きいですね。