【驚愕】言葉が出ない・・・アルツハイマー病になりながらも自画像を描き続けた画家の記録
イギリス・ロンドンの画家ウィリアム・ウテルモーレン(William Utermohlen)さんの絵画作品をご紹介します。1933年生まれのウィリアムさんはアルツハイマー型認知症を患った画家として有名で、発病から晩年の作品変遷は驚愕の内容です。
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こちらは1962年~91年に制作された絵画作品です。年齢で言うと29〜58歳に制作されました。画家として活躍し画廊とも契約するほどだったそうです。
1995年、62歳の時にアルツハイマー型認知症と診断されます。その時のエピソードが以下。
ある日事件が起きる。ウィリアムは自分が教えている絵画教室に行くことをすっかり忘れてしまい、生徒から連絡を受けたのだ。今までそんなこと一度もなかったのに、その日が何曜日なのかがわからなかったのだ。又、家計の管理の時は計算がおぼつかなくなり始めていた。さらに、ある時パトリシアは長い付き合いの画商から、ウィリアムが最近画を納めてくれないという相談を受ける。不安に駆られて画商と共にアトリエに行くと、そこにはキャンパスの前に呆然と座ってウィリアムの姿が…。周りは描きかけのまま放り出された画でいっぱいだった。鬱病じゃないかと心配したパトリシアは、ウィリアムを病院に連れていくことにした。そして思いがけない病名を告げられる。ウィリアムはアルツハイマー病と診断されたのだ。
以下から1995〜2000年に描かれた自画像作品です。診断受けたウィリアムさんは奥さんの励ましでアルツハイマー型認知症という病気を自画像という作品で描くことを決心します。1995年当時の絵からご覧下さい。上の自画像は1967年、34歳の時の作品です。
1999年、彩色された最後の作品。この作品以降、ウィリアムさんは自分の顔を認識することが出来なくなりました。
1995年から2000年の5年間の様変わりが凄まじいです。しかし、ウィリアムさんの描いた自画像は医学的に奇跡と言われています。治療を受けながらこれらの絵を描くことは相当難しいみたいですね。ウィリアムさんは2007年に亡くなられています。
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