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結衣「私とあかりの気持ち」


恒一「いないものになってから逆セクハラが凄い」
P「どうやら響に嫌われたみたいなんだが……」
一夏「性欲を持て余す」



1: ◆Tina2b6i.2 :2013/08/24(土) 19:36:58.43 ID:O4XdSnFm0




-結衣の家-



ピンポーン



結衣(ん、あかりかな?)タッ



今日はあかりの宿題を手伝う約束をしている



ついでに昼ご飯にも誘った



結衣「はい」



あかり『ゆーいちゃん!』



あかり『えへへ、来たよぉー』



結衣「わかった、今開けに行くね」



あかり『うんっ』








3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 19:43:14.83 ID:O4XdSnFm0








あかり「お邪魔しまーすっ」



結衣「いらっしゃい」



あかり「わぁー、涼しいー!」



結衣「寒くない?」



あかり「大丈夫だよぉ」



結衣「そっか、良かった」



結衣「先に宿題進める? それともご飯にする?」



結衣(…なんか新婚さんみたいだ…)



結衣(それとも私? …ふふっ、なんちゃって)



あかり「…結衣ちゃん」



結衣「…!」ドキッ








4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 19:46:55.68 ID:O4XdSnFm0




あかり「…の作ったオムライスが食べたいなぁ」



結衣「あ、うん、オムライスね、オムライス…」ドキドキ



あかり「? どうしたの?」



結衣「いやっ、どうもしてないよ!」



あかり「そっかぁ」



結衣「じゃあ作ってくるから待ってて!」



あかり「うんっ!」








6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 19:51:07.35 ID:O4XdSnFm0






-キッチン-



結衣(…それにしても驚いたな…)



結衣(心が読まれたかと思った…)



あかり「結衣ちゃん」



結衣「あかりっ!?」



あかり「わわっ!」ビクッ



結衣「ご、ごめん…」



あかり「ううん、いきなり話かけたのはあかりの方だから…」



結衣「そう…」



結衣「…ところで、私に何か用でもあった?」








7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 19:55:47.59 ID:O4XdSnFm0




あかり「結衣ちゃんのお料理のお手伝いしてみたいんだけど…だめかな…?」



結衣「本当に? 全然いいよ!」



あかり「やったぁ! えへへ、よろしくお願いします!」



あかり「結衣先生っ!」



結衣(結衣先生!?)



結衣「な、なんか照れるな…」



あかり「今から結衣ちゃんは、あかりのお料理の先生だもん!」








8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:00:08.56 ID:O4XdSnFm0




結衣(だからって、そんな呼び方されたら…)



結衣「ふ、普通でいいから! いつも通りで…」



あかり「いいと思うんだけどなぁ…結衣先生…」



結衣(抱きしめたい…!)



あかり「でも結衣ちゃんが言うならそうするよぉ」



結衣「…うん」



結衣(ガマンだ、ガマン…)








11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:07:04.40 ID:O4XdSnFm0








あかり「よい…しょっ」



結衣「…はい、これで完成」



あかり「ふぅー、あかり頑張ったよぉ」



結衣「手伝ってくれてありがとね、おかげで早く作れたよ」



あかり「えへへ」



結衣「じゃあ早速持っていこうか」



あかり「はーい!」








12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:12:52.63 ID:O4XdSnFm0






-リビング-



結衣「いただきます」



あかり「いただきまーす!」パクッ



結衣「どう?」



あかり「おいしいっ!」



結衣「良かった」



結衣(…あかりに、あーんしてあげたい…)



あかり「あかり、結衣ちゃん……」



結衣(してもらいたい…)



あかり「……だぁいすき!」



結衣(…ん?)



結衣(え…!?)








13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:18:34.22 ID:O4XdSnFm0




結衣(今あかり…私の事、大好きって言わなかったか…!?)



結衣「そ、それってほんと!?」



あかり「うん!」



あかり「あかり、結衣ちゃんの作ったオムライス大好きだよっ!」



結衣「お、オム…?」



結衣(……)



結衣(聞き逃してただけ、か…)



あかり「結衣ちゃん? な、なんか元気無くなってない?」



あかり「もしかしてあかり、変な事言っちゃった!?」



結衣「いや、ありがとう…嬉しいよ…」








15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:24:46.64 ID:O4XdSnFm0




結衣(…そうだ!)



結衣「あかり!」



あかり「ど、どうしたの?」



結衣「…その、オムライス…」



結衣「おいしそうだね!」



あかり「……」



あかり「えっと…結衣ちゃんのと同じ、だと思うけど…」



結衣(…しまった)








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:29:19.69 ID:O4XdSnFm0




結衣(これじゃ『結衣ちゃんも一口食べる? あーん』なんてなる訳が…)



あかり(あかりの分も食べたいのかな…?)



あかり「結衣ちゃん、良かったら一口食べる?」



結衣「! ほんとにっ!?」



あかり「うん、いいよぉ」スッ



あかりはオムライスを差し出してくれた





皿ごと








17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:29:56.55 ID:slll19PD0




なんかキャラちがくない?









18:>>17 そうなんだよね…:2013/08/24(土) 20:32:19.80 ID:O4XdSnFm0




結衣「あ…」



あかり「…結衣ちゃん? 食べないの?」



結衣「た、食べる食べる」パクッ



結衣(素直に言えない私が悪いんだけどね…)



あかり「おいしいね、結衣ちゃん!」



結衣「うん、おいしい」



結衣(…まぁ、これでもいいか…)








20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:34:22.94 ID:O4XdSnFm0








あかり「ごちそうさまでした!」



結衣「お皿、片付けておくよ」



あかり「うんっ」



結衣「あかりは先に宿題の準備しておいて」



あかり「わかったよぉ」








21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:41:17.98 ID:O4XdSnFm0








結衣「お待たせ、早速始めよっか」



結衣「分からないところがあったら、何でも聞いてね」



あかり「はーい」



あかり「…あれ、結衣ちゃんも宿題?」



結衣「うん、あと少し残ってるから」



あかり「そうなんだぁ」



結衣「あ、でも全然気を遣わなくていいからね」



あかり「わかったよぉ」



あかり「……」カキカキ



結衣「……」








23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:48:02.86 ID:O4XdSnFm0




あかり「……」カキカキ



結衣「……」



あかり「……」カキカキ



あかり「……」



あかり(うーん…難しいなぁ…)



結衣「……」ソワソワ



あかり「…? 結衣ちゃん、どうしたの?」



結衣「な、なんでもないよ!」



結衣「それより分からないところとか大丈夫?」



あかり「この問題なんだけど…」



結衣「! どれ!?」



あかり「ゆ、結衣ちゃん…?」








24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:55:11.59 ID:O4XdSnFm0




結衣「あっ…ど、どれかな?」



あかり「えっと…この問題だよぉ」



結衣「んー…」



結衣「…ちょっと隣いってもいいかな?」



あかり「うん、いいよぉ」



結衣(よしっ! 自然な流れで…)ガッ



コトッ



バシャ



結衣「あっ!」



あかり「わわっ! ジュースが!」



結衣「あかり、宿題どけて!」



あかり「う、うん!」








25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 20:59:24.13 ID:O4XdSnFm0








結衣「本当にごめん!」



あかり「大丈夫だよぉ」



結衣「でも…」



あかり「あかりは全然気にしてないから、結衣ちゃんも気にしないで!」



結衣「…わかった」



あかり「それより、さっきの続きなんだけど…」



結衣「ああ、そうだったね」



結衣「えっと、この問題の解き方は…」








28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:04:59.49 ID:O4XdSnFm0








結衣「ふぁー…」



結衣(少し眠くなってきたな…)



結衣(…あれ?)



あかり「…すぅー…」



結衣(寝てる…)



結衣(…ふふっ、かわいいな)ナデナデ



あかり「ん…」



結衣(っと…起こしちゃったか…?)



あかり「…すぅ…」



結衣(…大丈夫だった)








29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:06:17.12 ID:MYZBVZDUO




今です!!









30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:09:14.36 ID:O4XdSnFm0




結衣(……)



結衣(今なら寝てるし…キス、とか…)



結衣(…いやいや、だめだろ!)



結衣(…誰も見てないし、いいんじゃないか…?)



結衣(でも起こしちゃったらまずいし…)



結衣(ううぅー……)



結衣(……)



結衣(ほ、ほっぺたぐらいだったら…いいよね…?)



結衣(……よし)スッ








32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:15:16.89 ID:O4XdSnFm0




あかり「くー…」



結衣(……)ドキドキ



あかり「…すぅ」



結衣(あと…ちょっと…)ドキドキ



ピリリリリ…



結衣「うおっ!?」バッ



あかり「…ん…」



結衣(…切れた…誰だろ)



あかり「…あれ、あかり寝ちゃってたんだ…」



結衣「ご、ごめんね、起こしちゃった?」



あかり「平気だよぉ」








34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:21:19.37 ID:O4XdSnFm0




ピローン



結衣「ん、メールだ」



結衣(…京子から?)



『ごめんごめん!

 間違えて電話かけちった☆』



結衣(……)



あかり「どうしたの?」



結衣「いや、なんでもない…」



結衣(今は…4時か)



結衣「あかり、宿題で疲れただろうし散歩でも行く?」



あかり「うん、行きたーい!」



結衣「じゃあ、行こうか」








35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:25:07.60 ID:O4XdSnFm0






-公園-



あかり「まだちょっと暑いねぇ」



結衣「そうだね」



結衣「……」



結衣「あ、あのさ、あかり…」



結衣(『手を繋がない?』か『手、繋ごっか』…)



結衣(どっちがいいかな…)








36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:27:50.60 ID:G5MMUXeV0




CP成立の過程すっとばしたSSの記憶に残らなさは異常









37:>>36 わかる:2013/08/24(土) 21:30:41.67 ID:O4XdSnFm0




結衣(いや、でも何も言わずに手を握るのも…)



あかり「…結衣ちゃん?」



結衣「え? あっ、えーっと…」



結衣「…まだ少し暑いね!」



あかり「……」



あかり「あかり、さっきそれ言ったよぉ」



結衣「あ、あはは、そうだったっけ」



あかり「もぉ~、結衣ちゃんってばー」



結衣「ごめんごめん…」



結衣「…そうだ、少しベンチで休憩していこっか」



あかり「うんっ」








38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:37:04.84 ID:O4XdSnFm0








それから、私とあかりはベンチに座っていろんな話をした



部活の話、クラスの話、休みの日の話…



そんな取り留めの無い話の中で、私は幸せを感じていた





―私はあかりが好きなんだ





改めてそれを実感させてくれた



私はあかりがくれる笑顔に、いつしか惹かれていた



あかりは私の気持ちに気付いていないのかも知れない



でも、それでもいい



こんな日々がずっと…



いつまでも続いてくれたらいいなって、思うんだ








39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:42:39.70 ID:O4XdSnFm0




あかり「綺麗な夕日だねぇ…」



結衣「うん」



あかり「昔、よくこの公園で一緒に遊んだよね」



結衣「遊んだね」



あかり「小さい頃から結衣ちゃんは、ずっとあかりの憧れなんだぁ」



あかり「お勉強だって、運動だって、お料理だって…」



あかり「何でも出来ちゃうだもんっ」



あかり「結衣ちゃんはカンペキさんだよぉ」



結衣「…そんな事ないよ」








40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:48:44.49 ID:O4XdSnFm0




結衣「私、本当は一人暮らしで寂しい時もあるけど…」



結衣「あかり達が居てくれる」



結衣「それだけで、私の支えになってくれてるんだ」



結衣「いつもありがとう」



あかり「えへへ、なんだか照れるなぁ…」



あかり「…あのね、結衣ちゃん」



結衣「どうしたの?」



あかり「あかり…その…」



あかり「……」



あかり「…やっぱり、なんでもない!」



結衣「…そう」



結衣「暗くなる前に、そろそろ戻ろっか」



あかり「…うん」








41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:51:53.51 ID:O4XdSnFm0




そして、私はベンチから立ち上がった



少し遅れてあかりも立ち上がる



それを確認し、私は歩き出した



その時





あかり「結衣ちゃん」





後ろからあかりに呼ばれ、振り返った








42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:54:15.64 ID:O4XdSnFm0




 

すると不意に、私の影に



あかりの少し背伸びをした影が



重ねられた





数秒後、また影が二つに分かれる





あかり「えへへ…」



あかり「結衣ちゃん、大好きだよっ!」








43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:57:52.00 ID:O4XdSnFm0




 

そっか



気付いてないのは、私の方だったんだ





あかりは気持ちを伝えてくれた



今度は私が伝える番







結衣「私も大好きだよ」



結衣「あかり」





そして、今度は私から



影を重ねた





終わり








45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 21:59:16.15 ID:EMQwf1mr0












鈴乃「ルシフェルが…バイトだと!?」
紬「御嬢様と呼びなさい」
タモリ「世にも奇妙なニートの物語」