非正規・非常勤の教職員が5年以内に「クビ」にされている実態が明るみとなっ
ています。
画像:【「全国私立学校教職員組合連合」(公式サイトより)】
http://www.zenkyo.org/shikyoren/
7日に報じられた内容で、私立高校の教職員の労働組合である「全国私立学校教職員組合連合」
(全国私教連)が全国の私立高校の約13%にあたる176校を対象にした調査によると、うち25校
が非正規・非常勤教職員の雇用期間などを今年から
・5年を超えない(5年未満)
・1年契約で更新する
・5年後に雇い止めをする
・1年契約で更新する
・5年後に雇い止めをする
などと制限しているとのこと。
これは今年4月の「労働契約法」改正で非正規の職員が5年以上勤務した場合、希望により、雇用
期間の制限がない「無期雇用」に切り替えるように義務づけられたことによるもので、学校側が昨今
の少子化と学校財政の圧迫を恐れて、非正規・非常勤の教職員を切り捨てやすくしている現状が
明るみとなっています。
全国私教連の永島民男委員長は
「非正規雇用の人たちの雇用を守るために出来た法律の趣旨に反する行為だ。
経験のある教師を辞めさせることは教育力の低下につながり、速やかに制限を撤廃すべきだ」
と語り、厚生労働省や文部科学省へ要請を行うとしています。
少子化により、学校側もとても厳しい状況にありますから、法改正では非正規・非常勤の教職員の
立場を保護しようとしながらも、実態は真逆な面もあるようです。
ただ学校側の厳しい事情もわかりますので、判断がなかなか難しいですね・・