苗木「出来たよ不二咲くん!シナモンロールだ!」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 21:58:58.80 ID:AZsr6PLY0
苗木「出来たてだよー」
不二咲「ありがとう!うわぁー、いい香りだなー」
不二咲「ん!美味しい!すごく美味しいよ苗木君!」
苗木「はは、今日はうまくできたよ」
石丸「いい香りにつられて来たら、これは……」
苗木「あ、石丸君おはよう」
石丸「うむ、おはよう!早起きで感心だ!しかし、僕が一番じゃないとは……うおおおお!!!」
不二咲「わ、な、泣かないでよぉ!」
石丸「むっ!?口にものをいれたまましゃべってはいけないぞ!」
不二咲「う、うぅ」
苗木「まぁまぁ落ち着いてよ」
- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:01:08.87 ID:AZsr6PLYo
石丸「ところで君たちは何を食べているんだ?」
苗木「シナモンロール。菓子パンみたいなものだよ。石丸君も、どう?」
石丸「いいのか。では、いただきます」パク
石丸「!!」ゴックン
石丸「すごく美味しいではないか!しかもこの温度からして出来たて!まさか苗木くんが作ったのか?」
苗木「そうだよ」
不二咲「苗木くんに話を聞いて、どうしても食べたくなっちゃってお願いしたんだぁ」
石丸「苗木くんにこんな隠された才能が……」
苗木「才能なんかないよ。これが才能だったら今頃僕は超高校級の菓子職人さ」
石丸「それもそうか……しかしお世辞抜きで美味しいぞ」パクパク
苗木「けっこう焼いちゃったな。どんどん食べてよ」
不二咲「うん!じゃ、もう一個」
苗木「コーヒーいれてくるねー」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:02:04.13 ID:AZsr6PLYo
石丸「僕はどちらかというと和食派だが、こんな朝食も悪くないな」モグモグ
不二咲「おいしいなぁ」サクサク
大和田「ぅあー、ねみぃ……おう、おまえらー」
石丸「む!?兄弟また夜更かしか?」
不二咲「だ、だめだよぉ、健康に悪いんだからぁ」
大和田「わかってんだけどよー……課題終わらねーんだ。あー、腹減った」
石丸「なら、このシナモンロールを食べるんだ!」
大和田「あぁ?お、なんかいい匂いするとおもったらこれか。んじゃ、あー……」
大和田「ぉ、うまいなこりゃ」
不二咲「いま、苗木くんがコーヒーいれてくれるから」
大和田「おう……」
苗木「おまたせ。この前当てたルアックコーヒーだよ……って、大和田くん」
大和田「おぉ、苗木ーコーヒー俺にもくれー」
苗木「うん、じゃあこれ飲んでて。ブラックだから」
大和田「サンキュな……ぉ、うまいコーヒーだな」
石丸「いやぁ、それにしても充実した朝だなぁ。美味しい食事はまさに人生の糧だ!」
不二咲「うん、苗木くんに感謝感謝だねぇ」
苗木「あはは、よしてよ」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:03:37.93 ID:AZsr6PLYo
桑田「ちーーっす」
山田「おはようございます皆さん」
苗木「あ、おはよう二人とも」
山田「やや、苗木誠殿がエプロン装備ですと!?これはインスピレーションが刺激されますなぁ……」
桑田「朝っぱらからうるせーよブーデー。お?これ苗木のシナモンロールじゃねーか」
不二咲「あれぇ?知ってたのぉ?」
桑田「ったりめーだろ。苗木の練習に付き合わされたからな。こいつ見かけより料理できんだよ」
石丸「そうなのかね?」
大和田「そらぁ、しらなかったなぁ」
苗木「隠してたわけじゃないんだけどぉ……妹がこういうお菓子好きなんだけど、近場に店がなかったから僕が作ってあげてたんだ」
不二咲「えへへ、やっぱり苗木くんは優しいよぉ」
山田「ていうか、妹?初耳ですな」
桑田「そう!苗木の妹さぁ、めっちゃ可愛いんだよ!!」
大和田「へぇ」
苗木「写メならあるよ」
山田「どれどれ……どしぇーーー!?」
写真『満面の笑みで苗木と肩を組むかわいい娘』
大和田「お、おい、こりゃあ……」
不二咲「か、かわいい!」
山田「昂る、昂るぞぉ……!」
石丸「うむ!兄妹仲がいいようで僕も嬉しいぞ!」
苗木(そんなに可愛いのかなぁ……)
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:17:06.41 ID:AZsr6PLYo
十神「ふんっ、朝から騒がしい奴らだ」
葉隠「おーっす、だべー」
苗木「あ、おはよう。二人も、もし良かったらどう?」
十神「なんだ、この不細工なパンは」
石丸「待ちたまえ!苗木くんが作ってくれた朝食にそれは失礼ではないかね!?」
苗木「不恰好なのは本当なんだけどねぇ」
山田「でも、これマジでうまいですぞ」
桑田「やっぱ苗木は女子力たけーよなー」
葉隠「じゃーおれももらうべ……うわ!すごくうまいべ!」
十神「……ふん」パクッ
十神「ほぉ、愚民が作ったにしては、なかなか食えるじゃないか。コーヒーもまぁ、及第点だ」
大和田「素直に褒められねーのかてめーはよぉ」
不二咲「け、喧嘩はダメだよぉ」
苗木「あはは、ありがとね」
山田「しかし、不思議ですなぁ。この面妖な形はどうやったらできるのですかな?」
石丸「ふむ、確かに普通のパンとは違うな」
苗木「それは、切り方と生地に特徴があるんだよ。こう、クルクルって巻いて、それを切って……説明し辛いなぁ」
桑田「見せた方が早いんじゃね?」
苗木「え?」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:19:24.84 ID:AZsr6PLYo
大和田「たしかに、もう無いしな」
苗木「あ!何時の間に!」
山田「あれだけおいしいと、男八人ではすぐに食べ尽くしてしまいますな」
石丸「うむ!まだまだ物足りないくらいだ!」
不二咲「ぼ、僕はもうお腹いっぱいなんだけどなぁ……」
十神「朝食など取らなくてもいいが……コーヒーだけはいただく」
桑田「どうせだし、作る姿を見せてやればいいじゃねーか」
苗木「は、恥ずかしいなぁ……うーん、でもわかった!もう少し作るよ」
葉隠「おう、頼んだべ!」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:27:17.98 ID:AZsr6PLYo
苗木「じゃあ今から作るね」
石丸「これらが、材料かね」
苗木「うん。強力粉に牛乳、バターに生イースト、グラニュー糖にたまごにカルダモン、あとはシナモンと砂糖」
葉隠「すこしバターが溶けてるべ?」
苗木「これくらいの方があとが楽なんだよ。さ、作ってくよ」
苗木「まずはボウルに生イーストとグラニュー糖、卵にカルダモンを混ぜて、泡立て器でかき混ぜる」シャカシャカ
山田「おお、力強く混ぜてますな。これは女の子の調理シーンのいい資料になりそうですぞ」
桑田「女限定なんだな……」
不二咲「カルダモンって、なぁに?」
十神「ショウガ科のスパイスだな。香り付けだろう」
苗木「この段階でよく混ぜとくと、仕上がりの味がバランス良くなるから、よく混ぜてね。電動泡立て器があればそれが一番かも」シャカシャカ
山田「みるみるうちに泡立っていきますな!」ハァハァ
大和田「これのどこに興奮する要素があんだよ……」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:32:38.25 ID:AZsr6PLYo
苗木「ある程度混ぜたら牛乳を入れる」
石丸「うむ!クリーミーだな!」
桑田「この時点で味はどうなんだ?」
苗木「まだ流石に美味しくはないかな。さて、この液の中に、強力粉を二、三回に分けていれて、手で混ぜこねてく」グニッ
大和田「そういやぁ、この手の粉物ってなんで何回も分けていれるんだ?」
十神「そんなこともわからんのか。ダマができないために決まっているだろう」
大和田「んだこらア!?」
苗木「まぁまぁ……十神くんのいう通りだよ。一気に全部いれると、どうしても粉全体が混ざらなくて、ダマができちゃうんだ、せっかくの生地が台無しだからね」
不二咲「こ、こねてみてもいい?」
苗木「もちろん!手を洗って、さぁどうぞ」
不二咲「うん!えいっえいっ!」コネコネ
山田(カワイイ)
葉隠「おぉー、生地になってきたべ、いい色してんなぁ」
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:36:28.81 ID:AZsr6PLYo
苗木「そろそろかな?ここで、さっきの溶けかけたバターをいれる」
大和田(なんだ?バターって聞くと寒気が)
石丸「なるほど!溶けかけたバターなら生地に混ぜ込みやすいのだな!」
苗木「そのとおり。これも全体に馴染むまでコネ混ぜる」コネコネ
山田「ここが一番楽しそうですな」
桑田「でもこれ、けっこー力いるんだぜ?」
不二咲「うん、疲れちゃった」
十神「ふん、なかなか手慣れているな」
苗木「うん、散々作ったから。さ、これでいいかな。この生地を丸くまとめてふきんをかけて、発酵するまで待つ。その間はコーヒーでも飲んでようか。ルアックコーヒーは美味しいよ」
十神「ふっ、悪くない」
葉隠「おれミルクたっぷりなー」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:41:25.83 ID:AZsr6PLYo
十神「苗木、お代わりだ」
苗木「うん……あ、時間だ。そろそろ、生地をみにいってみようか」
山田「おお!大きく膨れ上がってますぞ!?」
不二咲「これが発酵かぁ。おもってたより大きくなるんだねぇ」
山田「今のもう一度」
不二咲「え?」
苗木「はは……さて、この生地を綿棒で薄く伸ばしてくよ。空気を抜くのも忘れずに」グイングイン
石丸「おお!まるで本物のパン屋のようだ!」
大和田(ここまで三角巾とエプロンがさまになるたぁーなぁ……)
桑田「これ、完全に平にすんの難しいんだぜ。苗木は簡単そうにやってるけどな」
葉隠「奥が深いべ……」
苗木「伸ばした生地にさっきのあまりの溶かしバターを塗って、グラニュー糖とシナモンを満遍なくふりかける」
不二咲「わぁぁ!シナモンがいい香りだねぇ!」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:49:36.46 ID:AZsr6PLYo
苗木「さて、そろそろオーブンを予熱して……さ、ここからがあのシナモンロールの独特な形の秘密だよ。まずは、生地を左端の方からすこしずーつ丸めるんだ」クルクル
山田「じ、地味に根気がいる作業ですな」
葉隠「いまのところはロールケーキみたいだべ」
苗木「最後まで巻き終わったら指でキュッてつまんで生地をくっつける。いまよこからみると@な感じだね」
桑田「この時点でつまみ食いしたら怒られたなぁ……」
苗木「さ、いくよ」キュッ
不二咲「わ!切っちゃった!」
大和田「お、おい、いいのかよ」
苗木「これが一個分の大きさなんだよ。この断面を上にして焼くからあんな不思議な形になるんだ。これを鉄板の上に並べていくよ」
@@@
@@@
苗木「とりあえず六個かな」
石丸「一度に全部ではだめなのかね?」
苗木「熱の通り方にばらつきが出ちゃうからね。さて、これでいよいよ焼く、といきたいんだけど、ふきんをかけて10分くらい寝かせます。これが終わればオーブンの予熱もOKかな?」
十神「ふん、ではもう見るところはないということか。おれは戻るぞ」
苗木「ぁ」ショボン
桑田(けっこー楽しんで見てたくせに)
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/01(金) 22:55:19.17 ID:AZsr6PLYo
苗木「そコメント一覧
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- 2013年11月09日 23:19
- 一
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- 2013年11月09日 23:26
- この時間にこれはヤバイ来るな
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- 2013年11月09日 23:32
- 何か甘いものが食べたい。
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- 2013年11月09日 23:36
- バターに寒気を感じる大和田…
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- 2013年11月09日 23:48
- なんとゆースイーツ講座
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- 2013年11月09日 23:49
- >>38 俺個人の経験だけど、カラメルソース作りは弱火でやると失敗する(単に水分が飛んで飴になる)から強火で一気に焦がさなきゃいけないんだけどな……
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- 2013年11月09日 23:51
- 狛枝がいい感じにウザいなwwww
七海さんもっとやってください
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- 2013年11月09日 23:55
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タイミング良過ぎるだろ…ちょうど今まさに夜食代わりにシナモンロール喰ってる所なんスけどwwwwwww
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- 2013年11月09日 23:56
- 左右田好きなキャラだからあまりに扱いひどくて途中で挫折してしまった
こんなひどいこというキャラじゃないよー!!
でも他はほのぼのしててよかった
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