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この狭いようで広い地球の中では、様々な民族がそれぞれの信仰や風習により独特の文化を形成している。日本にも、形骸化されながらも今に残る奇妙な祭りがあるのだが、それ以上に突飛で奇異な宗教的儀式が存在する、あるいはかつて存在していたという。 ここではそんな8つの奇妙な宗教的儀式を見てみることにしよう。
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1.オキーパ(アメリカインディアンのマンダン族)
若い男性が大人の男になるための儀式。まず4日間飲食、睡眠を絶ち、霊の使者の来訪を待つ。それから小屋の中に連れて行かれ、胸や肩の皮膚に木の串を差し通される。その間も笑顔で耐えていなくてはならない。
その串に縄を結んで天井から宙吊りにされ、足にさらに重りを加えられ、しまいには気を失う。天井から下ろされ、目覚めると今度は仮面をかぶった部族の男に鉈で左の小指を切り落とされて、それを偉大な霊に捧げる。
この苦行を耐えた者だけが霊の加護を受けたもっとも強い戦士として認められ、部族の中で永遠の名誉を受ける。この儀式が最後に行われたのは1889年。
2.サティー(インド)
夫が死んだ際、その葬儀で妻が貞淑の証として自ら焼死して後を追うという儀式。インドの文献には、サティーについての細かい指示が記されている。寡婦が妊娠していたり、月経中だったり、生理がなく妊娠の可能性がある場合、夫の後を追うことは許されない。
儀式には喪服でなく、婚礼衣装や豪華なドレスをまとう場合もある。ヒンドゥー教ではサティーに身を投じる女性は神だと信じられ、崇められており、この儀式は紀元400年頃から、断続的に続いてきた。これまで何度か禁止されたが、そのたびに復活している。現在のインド政府は禁止しているが、この10年で少なくとも3度は実際に行われているという。
3.死者の日(メキシコ)
メキシコ周辺の国々での祝日。愛する故人の魂の来訪を促し、生者の祈りを聞かせる儀式。コミカルな雰囲気で行われ、参加者はユニークなイベントの中で故人の逸話を偲ぶ。
儀式はカトリックの祝日である諸聖人の日(万聖節)の11月1日と2日に行われる。オフレンダという祭壇に砂糖で作ったガイコツを飾ったり、墓地を花や故人の好きだった食べ物や飲み物、酒、お菓子、おもちゃなどで飾りつけする。長旅から戻ってきた死者が休めるよう、枕や毛布を置いておく場合もある。生きている者が墓地で一晩中過ごすこともあれば、墓地でピクニックをしたりすることもある。死者の日のアイテムは幸運を運んでくると信じている人もいて、死者にまつわるタトゥーを入れたり、人形を持ち歩いたりする。
この儀式の起源は数百年前にさかのぼり、女神ミクトランシワトルを崇めるアステカ族の祭りにつながるという。
4.浄化儀式(パプアニューギニア)
Matausas族は、少年の体から母親によって残された女性の影響を取り除く儀式を行う。少年たちは痛みをものともせず、この成人儀式を経て真の戦士になる。まず細い木の棒を喉に差し込んで何度も吐き、胃を空にする。それから葦を束ねたものを鼻から入れて、邪気を追い払う。そして何度も舌を刺して清め、それに耐えた者が真の男になれる。
5.ナンゴール(バヌアツ)
バヌアツ、ペンテコスト島南部で行われている、ランドダイビング方式の宗教儀式。木のタワーのてっぺんから、木のツルを両足首に巻いただけで、地面に飛び降りる。高いところから飛ぶほど、豊かな収穫が得られると信じられている。
少年たちは8歳前後になるとまず低いところから飛び始め、熟練者になると20〜30メートルの高さから飛ぶという。より高いところから、地面すれすれに落下するのが理想と言われている。原理はバンジージャンプと同じだが、ツルに弾力性はなく、命の保証はない。飛び降りるときは腕を折らないよう、胸の上で組み、顎を引いて肩から地面に落ちるようにする。もちろん首の骨を折ったり、脳震盪を起こしたりする危険も多々ある。落ちるスピードは時速72キロにもなり、現在は観光客のアトラクションにもなっている。
6.人間のいけにえ(メキシコ、アステカ族)
神を喜ばせ、災厄を避けるために、人間をいけにえとして捧げる儀式。血を捧げるのが最良だと信じられている。戦いで敵を殺さずに、生け捕りにしてそれを神にささげる。
捕虜は神殿の階段を登らされ、頂上にたどりつくと、神官によって喉から腹を切り裂かれる。その心臓が神に捧げられ、残った遺体は階段の下に投げ落とされる。儀式によって遺体は解体されたり、運び去られる。アステカ族の闘いは、おもに生きたいけにえを獲得するためのもので、その戦術も相手を殺すというより傷つけることを目的としていた。
7.サンテリアの儀式(カリブ)
西アフリカの民族信仰とカトリック教会の信仰が結びついた宗教儀式。おもにカリブ海諸国で行われている。一人前のサンテリア司祭になるには、浄化儀式を経なければならない。特殊なハーブと水で頭を清めると、次に4つの儀式が待っている。
まず、儀式で使うビーズのネックレスをハーブ、いけにえの血などの中に浸し、神オリシャと接触する神聖な道具として準備する。次に家に邪悪な霊を寄せつけないための、オリシャ神のひとつであるエレグアの彫刻をつくる。そして次は戦士の受け入れる。ここから正式に生涯オリシャとの関係が始まり、オリシャからエネルギーを授けられ、守られる。最後は浄化と予言の儀式。新生児のように生まれ変わり、信仰と深く結びついた新たな人生が始まる。
儀式が完了しても、新人司祭は浄化や治療を行うのに一年は待たなくてはならない。この間、白い服だけを着て、一般人との接触を断つなど厳しい修行を続けなくてはならない。
8.エル・コラチョ(スペイン)
悪魔のジャンプと呼ばれるスペインの伝統的な祝日。起源は1620年。年一回、ブルゴス近くのカストリージョ・デ・ムルシアの村で行われる聖体祭を祝うカトリックの祭り。
この一年の間に生まれた赤ん坊に少女たちがバラの花びらを投げ、司祭が赤ん坊を祝福すると、コラチョという悪魔に扮した男が通りのマットレスの上に寝かされた赤ん坊の上をジャンプするというもの。いわれはよくわからないが、原罪から赤ん坊を浄化し、病気や悪霊から守って安全に人生を送れるようにするためと言われている。
via:8 Most Bizarre Religious Rites・原文翻訳:konohazuku
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コメント
1. 匿名処理班
こうやってどんどん意識を狭め固定されていく
2. 匿名処理班
1は苦行というか、ただのマゾ。
3. 匿名処理班
赤ん坊踏みつけることはないのだろうか
4.
5.
6.