黒子「お兄様ぁ!」上条「げ!黒子!?」
●サシャ「食欲を抑える薬…ですか?」
●ユミル「コニー、ナイフを貸してくれ」
●ライナー「アニの様子がおかしい」
7:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:41:47.70 ID:2oAEEpr70
黒子「どうして構ってくれませんこと?」
上条「なんで俺が赤の他人のおまえに構わなきゃならないんだ?」
黒子「そんな悲しいこと言わないでくださいまし。」え~ん
上条「おい、街中で大声で泣くなよ・・・」
ひそひそ ひそひそ
9:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:44:01.95 ID:2oAEEpr70
上条「あ~、もうわかった、わかった。黒子、どうした?」
黒子「!」ぱああ
初春「あ、白井さーん!」
佐天「白井さん、おひさしぶりです。今日は御坂さんと一緒じゃないんですか?」
11:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:45:58.84 ID:2oAEEpr70
黒子「御坂?それはどなた?」
初春「白井さん、なにを言ってるんです?」
佐天「御坂さんですよ。あのレベル5の。」
黒子「?」
上条「どうなってんだ?」
12:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:48:07.25 ID:2oAEEpr70
黒子「はて?わたくしにレベル5の知り合いなんていませんことよ。」
初春「そんな・・・」
佐天「本当にどうしたんですか?御坂さんを忘れるなんておかしいですよ。」
上条「どうなってんだ?」
・・・
???「ふふ。実験はいまのところ順調だな。」
17:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:51:40.09 ID:2oAEEpr70
???「御坂美琴を本当の意味でレベル6にする・・・」
???「そのためには白井黒子という少女には犠牲になってもらう・・・」
御坂「これで本当にレベル6になれるのね?」
???「もちろん。」
御坂(ごめんね。黒子・・・)
18:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:54:01.91 ID:2oAEEpr70
黒子「さて、お兄様、わたくしにこの学園都市を案内してくださいまし。」
上条「わかった。わかったから離れろって。」
初春「(いったいどうなってるんです?)」
佐天「(そんなこと言ったって、わたしにはわからないわよ。)」
20:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 00:56:47.54 ID:2oAEEpr70
黒子「あそこのケーキ屋さん、最近評判よろしいことですの。」
上条「そうか。一回入ってみるか。」
佐天「(最近、雑誌で話題が持ちきりの店に入っていったわね。)」
初春「(悪いですよ。佐天さん。尾行なんて。)」
佐天「(なんで?面白いじゃん。)」
21:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:02:29.36 ID:2oAEEpr70
一方通行「ヘイ。らっしゃイ。」
上条「ってなんでお前がカウンターにいるんだよ。」
一方通行「最近ケーキ屋さん始めたんス。」
上条「それになんかしゃべりかたおかしくねえか?」
一方通行「気のせいッス。」
上条「じゃあ、俺はチョコケーキ頼むわ。」
黒子「わたくしはストロベリーを頼みますの。」
一方通行「ヘイッ。わかりやしタッ。」
上条(変なやつがますます変になったな。」
黒子「ねぇお兄様。」
上条「なんだ?」
黒子「こっち向いてくださいまし。」
23:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:05:42.64 ID:2oAEEpr70
黒子「こうして見つめ合っていますと兄妹というより恋人みたいですわね。」
上条(勘弁してくれよ・・・)
上条「それよりさ、おまえ。」
黒子「なんでございますの?」
上条「本当にビリビリ、いや、御坂のこと知らねえの?」
黒子「御坂?わたくしにはさっぱり。」
一方通行「ヘイ、お待チ!」
25:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:08:43.65 ID:2oAEEpr70
上条「結構いけるな。」
黒子「本当。甘すぎもせず、いい感じに苺の酸味が活きていますわ。」
黒子「それにこのクリームの舌触り。素人の技ではございませんこと。」
一方通行「ヘイ!お褒めに預かり光栄にございまス!」
・・・
御坂「黒子・・・」
26:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:11:13.54 ID:2oAEEpr70
佐天「本当にここのケーキおいしいわね。」
初春「それより、本当に白井さんってどうしたんでしょうね?」
佐天「さあ、頭でもおかしくなったんじゃない?」
佐天「おかわり。」
一方通行「ヘイ!了解しやしタッ!」
初春「ひどいですよ。佐天さん!」
28:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:14:28.41 ID:2oAEEpr70
ケーキ屋の近くのビルの上
御坂「本当に黒子を殺したらレベル6になれるのね?」
???「本当さ。さっさとやりたまえ。」
御坂「やるわ。でもそのまえに教えて。」
御坂「なんでわたしなの?一方通行が一番レベル6に近いんじゃないの?」
???「彼には無理だよ。レベル6はね。」
御坂「なぜ?」
29:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:19:06.09 ID:2oAEEpr70
???「彼はレベル6への進化は失敗したからね。かれの深層心理にはレベル6になれないという刻印が押されている。」
???「それにたいして君は一度はレベル6に近づいたじゃないか。」
???「その経験があれば、君はレベル6になれるよ。」
御坂「・・・」
御坂「本当なのね。それは。」
30:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:20:39.84 ID:2oAEEpr70
黒子「お兄様。」
上条「なんだ?」
黒子「あ~んしてくださいまし。」
上条「なんでそんなこと・・・」
黒子「うっ、うっ。」うるうる
上条「わ、わかったよ。」
黒子「!」ぱああ
31:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:21:54.26 ID:2oAEEpr70
上条「ほら、あ~んしろ。」
黒子「あ~ん、ですの。」
上条(なんで全くこんなことを・・・)
パーン!!!
35:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:26:07.22 ID:2oAEEpr70
上条「うわぁぁぁ!」
佐天「ひっ。」
初春「く、黒子さんの首が突然・・・」
一方通行「アノ~、困るンですヨ。店のなかで頭が吹き飛ぶノ。」
38:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:30:10.39 ID:2oAEEpr70
上条「誰だ?誰がこんなことを・・・」
佐天「あ、コインが落ちてる。ねこばばしよ。」
初春「ちょ、佐天さん!」
上条(コイン・・・まさか?)
一方通行「ア~、お掃除大変ダ。」
40:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:31:53.28 ID:2oAEEpr70
御坂「黒子を殺したわ。わたしはレベル6になれたの?」
???「ひとり倒したくらいでレベル6になれるわけないじゃないか。」
御坂「ひと・・・り・・・?」
41:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:33:58.60 ID:2oAEEpr70
黒子「ごきげんよう。」
上条「あれ、今さっき、おまえ頭が吹き飛んだんじゃ・・・」
黒子「ああ、NO,11002のことですわね。」
上条「なん・・」
ビルの屋上
御坂「だと・・・」
46:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:37:09.80 ID:2oAEEpr70
御坂「これはいったいどういうこと!?」
???「御坂美琴レベル6計画・・・あと三人の白井黒子を倒せば御坂美琴はレベル6になれる・・・」
御坂「あなた、わたしだけじゃなく黒子まで!」
???「なに!?」
???(御坂美琴の脳波が急激に上昇している・・・)
???(これは・・・御坂美琴レベル6・・・)
47:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:42:04.63 ID:2oAEEpr70
???「ははは、なんということだ白井シスターズを殺さなくても御坂美琴はレベル6になれる!」
???「これを学究会で発表すれば、わたしは一躍・・・」
御坂「死ね!」
ズゴォォォォォォォン!!!
48:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:44:17.47 ID:2oAEEpr70
上条「なんの音だ!」
一方通行「オ客さん!外は危ないッス!」
上条「そんなこと言ってるばあいかよ!」
上条「あれは・・・」
佐天「まさか・・・」
初春「御坂・・・さん?」
御坂「・・・」
50:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:47:00.00 ID:2oAEEpr70
御坂「あと・・・ひとり・・・黒子を倒せば・・・・倒せば・・・」
上条「まずい。正気を失ってる。」
黒子「あの方はどなたでございますの?」
初春「白井さん!まだそんなことを言ってるんですか!?」
佐天「御坂さん!御坂美琴さんですよ。白井さんがあれほどお姉さまと慕っていた。」
黒子「はて、存じあげません・・・」
51:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:49:07.52 ID:2oAEEpr70
御坂「あと・・・ひとり・・・黒子を倒せば・・・」
上条「レールガン!?」
初春「しかもいままでのレールガンと威力が段違い!」
ズドォォォォォン!
佐天「このままじゃ、学園都市そのものが・・・」
53:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:51:58.35 ID:2oAEEpr70
一方通行「そげぶっ!」
上条「レベル5筆頭の一通が一撃で!」
上条「くそっ!」
上条「御坂の幻想・・・」
上条「この俺がぶち壊す!」
黒子「お待ちください!」
54:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:53:47.64 ID:2oAEEpr70
黒子「このままじゃお兄様もあの女に殺されてしまいます。」
初春「そうですよ。」
佐天「レベル6にはだれにも勝てません。たとえあのフィアンマでも・・・」
上条「勝てるとか勝てないとかそんなんじゃねえよ。」
55:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:56:09.89 ID:2oAEEpr70
上条「大切なひとを守る・・・それが男ってもんだろ?」
上条「だから俺は行く!」
黒子「お兄様!」
上条「おまえと過ごした時間・・・悪くなかったぜ?」
黒子「お兄様・・・」
黒子「せめて別れの口づけを。」
上条「わかった。」
56:ぺろぺろ紳士 ◆p51RVEp752 :2013/09/18(水) 01:58:36.49 ID:2oAEEpr70
上条「じゃあ、行ってくる。」
・・・
黒子「この戦いの結末はだれにもわかりません。」
黒子「しかし、わたくしは信じています。」
黒子「この戦いが子孫にまで語り継がれることを・・・」
完
●内田「ねー、夏奈ちゃん」夏奈「んー?」
●まゆり「ダル君の恵方巻きおいしいね~」
●もこっち「ココロのスキマ、お埋めします?」