モバP「モバマス日本神話」
- 1 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 17:41:10.99 ID:nGpFv1SX0
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横山千佳「うーん……」
P「何読んでんだ?千佳」ヒョコッ
千佳「あっ、Pくん!」
P「『高千穂神楽舞』?難しそうな本だな。
宿題か?」
千佳「うんっ!社会の宿題で、日本のお祭りについてしらべてるんだ。
千佳はおじいちゃんとこのお祭りにしたの」
P「そういえば千佳は宮崎出身だったな」
千佳「だけど、神さまの名前とか、踊りの意味とかさっぱり分からなくてこまってるんだ」ショボーン
P「なるほどなー。そういう事情なら手伝わないワケにはいかないな」
千佳「ホントに?」
P「ああ。実を言うと、こういうのはちょっと詳しいんだ」
- 2 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 17:45:53.11 ID:nGpFv1SX0
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――――――
むかーしむかし
気の遠くなるような大昔、
イザナギのPという男神と、
イザナミのちひろという女神がおりました。
そのころこの世はふわふわとして形がなく、あいまいなものでした。
P「国を作るのはいいですけどどうしたものですかねえ」
ちひろ「はい!まずは島を作りましょう!」スッ
P「……ってそれ俺の携帯じゃないですか!!」
ちひろ「えーいっ!!」ポーイ
P「あーーーーーーっ!!!」
イザナミは電子の海に電話番号、メールアドレスなど、
イザナギの個人情報を少々ぶっこみ、最初の島(アカウント)をつくりました。
この最初の島をオノコロ島と云いました。 - 3 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 17:50:48.10 ID:nGpFv1SX0
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ともあれ、島に無事降り立ったイザナギとイザナミは、
共に国を作っていく神さまを増やそうと考えました。
P「さて、これからどうしましょうね?」
ちひろ「それならガチャですよ!神様をふやすならガチャが一番!!」
P「そ、そっすね」
ちひろ「じゃあまずは私が回してみますね!」
P「あっ」
ちひろ「えいっ!!」ガチャッ
ぴにゃこら太「」
P&ちひろ「「…………」」
見なかったことにしました。
- 4 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 17:56:37.96 ID:nGpFv1SX0
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ちひろ「何がいけなかったんでしょう……」
P「うーん……あっ、ちひろさんが回したのがよくなかったんじゃないですか?」
ちひろ「そうかもしれません。じゃあ次はプロデューサーさんが回してください!」ドウゾ
P「よーし行きますよー」
P「うりゃっ」ガチャッ
フーン、アンタガワタシノプロデューサー?
P「やったー!成功ですよ!!」
ちひろ「それじゃあ、この調子でどんどん回しましょう!」
P「うっしゃー!!」ガチャガチャガチャガチャ
こうして、イザナギはガチャをブン回し、
着々と神さまを増やしていきました。 - 5 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:05:54.40 ID:nGpFv1SX0
-
そうして神さまを増やし、国づくりを進めていたある時のことでした。
ボンバーッ!
P「おっ、次は日野カグツチかー」ガチャガチャ
ちひろ「プロデューサーさん……」
P「あれ、どうしたんですかちひろさん。
何か顔色がよくないですけど……?」
ちひろ「実は……プロデューサーさんとお別れしないといけなくなってしまったんです」ウウッ
P「な、何ですって!?」
- 6 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:14:10.11 ID:nGpFv1SX0
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ちひろ「もうチュートリアルは終わってしまったので、私は黄泉の国へ行かなくてはなりません」
P「そんな!まだ国づくりは終わっていないんですよ!?」
ちひろ「………ごめんなさい!!」ダッ
P「ちひろさーーーーーーん!!!」カムバーック
こうして、イザナミは死者の住まう黄泉の国へと帰っ……旅立っていきました。
しかし、イザナギはイザナミのことが忘れられず、
イザナミを連れ戻すために自ら黄泉の国へ赴いたのでした。
―――黄泉の国
シブリン……シブリン…
マユー………マユー……
P「ここが黄泉の国……何て陰気な場所なんだ……」ゲホッ
- 7 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:30:42.39 ID:nGpFv1SX0
-
イザナギは黄泉の国をさまよい、
ようやく暗闇の中でイザナミと再開することができました。
P「ちひろさん、探しましたよ!
さあ、俺と一緒に帰りましょう!」
ちひろ「ああ……プロデューサーさん……」ウウッ
P「………ちひろさん?」
ちひろ「どうして……どうしてもっと早く来てくれなかったんですか…」シクシク
ちひろ「私はこの国の水を飲んでしまいました。もう常世にもどることはできません…」
P「そんなバカな!」
ちひろ「それに、私の姿をあなたに見せる訳には行かないのです……
ごめんなさい……!」
そう言って、イザナミは暗がりから出てこようとはしません。
- 9 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:35:41.92 ID:nGpFv1SX0
-
しかし、イザナギが諦めることはありません。
P「それならこっちにも考えがあります!」バッ
ちひろ「それは……」
P「修理に出していた携帯電話です!コイツのフラッシュライトで…!」
ちひろ「そんな!それだけは、それだけはやめてください!!」
P「問答無用!!!」ペカー
ちひろ「ああっ!!!」
- 11 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:37:07.31 ID:nGpFv1SX0
-
イザナギの灯した光に照らし出されたのは、
P「あ………」
ちひろ「だから………」
ジャバジャバ
ちひろ「だから見ないでくださいって言ったじゃないですかぁ」ニコォ
P「嘘だぁぁぁぁぁぁ!!!!」
スタドリの瓶に井戸水を注いでいるイザナミの姿でした。 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/15(金) 18:38:47.76 ID:FUrFN3Kqo
- うわああぁぁぁぁぁ!!!
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/11/15(金) 18:47:26.21 ID:HLM3sysK0
- なんてことだ…なんてことだ…
- 14 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:48:20.04 ID:nGpFv1SX0
-
ちひろ「まったく、こんなところまで追って来るなんて想定外でしたが……」
P「そんな……」
ちひろ「これを見られたからには、大人しく返すワケにはいきませんねぇ」スゥ
P「ひっ!」
ちひろ「ヨモツガールズ、カモン!!」
「「「呼んだかしら?」」」
ちひろ「そこの男を捕まえて食べてしまいなさい!!」
- 15 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 18:50:59.86 ID:nGpFv1SX0
-
高橋礼子「あら、おいしそう……」クスクス
篠原礼「食べちゃっていいの?……うふふ」ジュルッ
三船美優「た、食べちゃうぞー」ガオー
P「…………!!!!」ダッシュ!
イザナミが放った女たちを見て、イザナギは一目散に逃げ出しました!!!
P「食われても本望だが……ここでつかまるワケにはいかないんだ……!!!」ギリギリ
その目には、血の涙が流れていました。
- 21 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 20:11:55.01 ID:nGpFv1SX0
-
P「おらぁあああああああああああ!!!!」ダダダダッ
「「「まてー♪」」」キャッキャッ
イザナギは葛藤に満ちた全力疾走で、
何とか追っ手を振り切ることができそうでした。
ちひろ「待てコラァァァアアアアアア!!!!」ズドドドド
眼を血走らせて走ってくるイザナミ以外は。 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/15(金) 19:51:56.35 ID:gtPDPV4AO
- ところで古事記と日本書紀どっちに合わせてんの?
- 22 :>>19基本おもろいとこ取りで ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 20:19:57.01 ID:nGpFv1SX0
- そうして追いかけっこを続けるうち、
イザナギは黄泉の国の出口≪黄泉比良坂≫にたどり着きました。
P「ここを抜ければ………!!」ダダダダッ
ちひろ「逃がすかボケェ!!!」
P「これで……終わりだぁ!!」ゴロゴロー
イザナギは黄泉比良坂を抜けると、
大岩で坂をふさいでしまいました。
P「はぁ………はぁ……」
ちひろ「ぜぇ………ぜぇ………」
そして、かつて夫婦であった二柱の神は、岩を挟んで最後の対面を果たしました。 - 23 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 20:26:47.38 ID:nGpFv1SX0
-
ちひろ「はぁ、はぁ……ううっ…」グスッ
P「ちひろさん……」
ちひろ「どうして追いかけてきたんですか……」
P「ちひろさん、俺は……」
ちひろ「私の言うことを聞いてくれなかったプロデューサーさんなんて知りません!」
ちひろ「なので、これから私は一日1000モバコイン分のドリンクをプロデューサーさんに売りつけます!!」
P「はぁ!!?」
イザナミは、最後まで少々欲の皮が突っ張っておりました。 - 25 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 20:29:36.70 ID:nGpFv1SX0
-
ちひろ「ふんっ!」ツーン
P「……分かりました。
ならば俺は、一日1500モバコインチャージしましょう」
ちひろ「…………」
P「だから……ここでお別れです、ちひろさん」
P&ちひろ「さようなら」
こうして、生者の国と死者の国は永久に分かたれることになったのです。 - 27 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 20:36:16.29 ID:nGpFv1SX0
-
――――――
P「とまあ、ここまでが国生み神話ってやつだな」
千佳「面白かったー!」
P「そうか?でもこれは前座というか前置きみたいなもんだ」
千佳「そうなの?」
P「ああ。神楽舞で再現されるのはこの続きの『天岩戸神話』ってやつだ」
千佳「じゃあここからが本番だね?」
P「そうそう」
千佳「早く聞かせてー!」ワクワク
―――――― - 29 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 20:55:47.16 ID:nGpFv1SX0
-
P「あーひどい目に遭った」ヤレヤレ
黄泉の国から命からがら脱出したイザナギは穢れを落とす為、
阿波岐ヶ原で身を清めました。
これを禊といいます。
P「……そういえば、まだガチャ回しきってなかったな」
イザナギは、イザナミが遺したプラチケを全部使ってしまうことにしました。
800枚ほど回したところ、3枚のSRを引き当てました。あんたん死すべし。
高垣楓「アマテラスです」
神崎蘭子「我、神の右目より化生せし夜神なり(ツクヨミです)!!」
姫川友紀「スサノオユッキでーす!」
この三柱の神を三貴子と云いました。 - 30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/11/15(金) 20:59:48.57 ID:UVGgJBRQo
- ちょっと訛りが強すぎますね…
- 34 : ◆r4vICyDKLo 2013/11/15(金) 21:13:10.25 ID:nGpFv1SX0
-
イザナギは、神が住まう天の国・高天原をアマテラスに任せました。
P「それじゃあ楓さん、お願いしますよ」
楓「任せてください♪」ヘヴーン
やっぱりアマテラスは女神でした。
次に、ツクヨミには夜の国を任せました。
<コメント一覧
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- 2013年11月16日 23:23
- ほぼ内容きちんと合致しててワロタ
適材適所とはこのことですね
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- 2013年11月16日 23:33
- なかなか面白かった。
一回1.5%の出現率だっけ、SR。100回せば1.5枚でるはず、
それの8倍ってことは12枚出るはずが、ポンコツしか出なかった。
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- 2013年11月16日 23:35
- ちひろ=イザナミ……
つまり、気付かないうちにループしているかのようにガチャを回しているのは……
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- 2013年11月16日 23:40
- キャラが多いとこういうのに全て当てはめられていいね
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- 2013年11月16日 23:41
- とときんときらりんが特にハマり役だと思いました(小並感
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- 2013年11月16日 23:43
- プラチケから蘭子のSRは…まぁ細かいことはいいか
ユッキがハマリ役で面白かった乙
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- 2013年11月16日 23:44
- アマテラス=杏Changかと思ったら、楓さんだったかw
楓さんは白鷹伊勢神宮御料酒を飲んだ事はあるのだろうか…。
(伊勢神宮で神様に供える朝・夕餉につけるお酒。伊勢神宮が「白鷹のみ使う!」と公認。)
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- 2013年11月16日 23:45
- 因幡の白ウサミン
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- 2013年11月16日 23:53
- 分かりやす過ぎる。すげぇわ
ヒノカグツチって生まれる時にイザナミの一部を焼いて致命傷を負わせたんだよな
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- 2013年11月16日 23:53
- 皆可愛かった(KONAMI)
>―――黄泉の国
シブリン……シブリン…
マユー………マユー……
P「ここが黄泉の国……何て陰気な場所なんだ……」ゲホッ
は?(威圧) 俺らが陰気とかは?(再度威圧)
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これあんたんになるのか…?
SSは面白かったです。
こういうのもシリーズ化したらいいかも。