声優にしてクリエイター・杉田智和の原点を辿る「月英学園 -kou-」インタビュー。杉田氏と森Pが解き明かす,その原風景と世界観 - 4Gamer.net
前半略
4Gamer:
脱線しそうになったら無理やり引き戻しますので,よろしくお願いします(笑)。ではまず,本作の成り立ちからなんですが……元々は同人ゲームだったんですよね?
杉田氏:
そうです。同人ゲームの「月英学園 -ergO-」は,僕の友人でもある熊川秋人さんを,世の中に適合させるために生まれたプロジェクト,のようなものなんです。彼が「自分はゲームが作れる。でも絵と曲だけはどうにもならない」って言っていたので,「じゃあやってみろ」ってことでスタートしました。
4Gamer:
熊川さんは,本作ではシナリオにクレジットされていますね。杉田さんは,原作者という立場でスタッフリストに名を連ねていますが,具体的にはどこまで制作に関わられたのでしょうか。
杉田氏:
肩書は原作者になっていますが,実際はほぼすべての工程に関っています。僕が直接制作したという意味では,全体のプロットと細かいシナリオの修正,それから完成した物のチェックや,修正オーダーなどですね。
森氏:
言ってしまえば監修役ですね。役職とするなら原案/監修という方が,より正確かもしれない。
杉田氏:
そうですね。スタッフから上がってきた物に対して「これはおかしい」と指摘していくんですけど,正直これが辛かった。なにしろ,自分ができないことを,できる人に対して「やれ」と言うわけですから。
森氏:
自分が思っているイメージを,他人に正確に伝えるのって,難しいんだよね。でも共同作業が前提になるゲーム制作では,とても重要なことなんですよ。
杉田氏:
心の中で「俺に曲が作れるか!」「絵が描けるのか!」「プログラムが書けるのか!」って,自問自答しながらの作業でした。
森氏:
一番もめたのは,やっぱり女主人公から男主人公への変更だよね。
杉田氏:
(うつむきつつ)そうですね……。
4Gamer:
えっ,思い出してブルーになるレベルなんですか!?
森氏:
ある時,熊川くんの家でシナリオ会議を開いたんですけど,そこで僕と熊川くんが「主人公は絶対に男にしたほうがいい」という提案をして。それに対して杉田くんが「絶対に変えたくない!」と言って譲らなかった。……その日は,その言い合いだけで2時間半以上かかりましたねえ(笑)。
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