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DIO「WRYYYYYYY!」 アーカード「こんなに楽しいのは久しぶりだ!!」|エレファント速報:SSまとめブログ

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DIO「WRYYYYYYY!」 アーカード「こんなに楽しいのは久しぶりだ!!」

1: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:13:00.55 ID:+T+xRYs00

ジョジョの奇妙な冒険(主に第三部)とHELLSINGとのクロスオーバーです。

・ジョジョ第三部は、もしDIOという存在が消えていなかったら、というところから始めます。
・HELLSINGは最後の大隊による本格的な侵攻が始まる前が舞台です(セラスは既に吸血鬼化)。

よろしくお願いします。



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/14(木) 01:19:23.70 ID:zeEkIWEho

セラスエロいよね



3: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:19:40.00 ID:+T+xRYs0o

 私は長いこと自分自身を自覚できないでいた。
 体を自由に動かすこともできず、自分が誰であるのかすらわからない時間が続いた。

 私は、私の本体ではない。そのことは漠然とわかっていた。私の本体と呼ぶべきボディは滅んでしまった。太陽によって無に返されたのだ。それでは私は何なのか? 長い間自問自答を繰り返した。

 私の傍には常に老婆の気配があった。彼女は労わるように、心配そうに、鬼気迫るように、悲しそうに、慈しむように私に呼びかけた。
「――様、――様……!」
 その時の私は老婆の声を聞き取ることができなかったが、私に対する老婆の絶対的な忠誠心は感じた。その感覚はひどく慣れ親しんだもののように思えたが、霞のかかった私の頭は彼女が誰であるのかを長い間思い出すことができなかった。



4: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:21:30.03 ID:+T+xRYs0o

 私の瞳がようやく焦点を結んだとき、私の周囲は霧に包まれていた。先も見通せないような濃密な霧だった。霧は街の影を作り、そこには暗い人影もちらちらと見えた。彼らは時々私の元を訪れ、動けぬ身である私の世話をした。その時に私は気付いた。彼らが霧によって操られた死者であることに。いつも傍に控える老婆もまた、その実体は霧であった。まさにここは霧の幻でできた夜の王国だったのである。
 そしてある時私は自覚する。私の体の一部もまた、霧の幻で賄われていることに。

 死者たちは時々、外の世界から生きた女を攫ってきた。私は本能のままに彼女たちの生き血を啜り、そのたびに、一部霧でできていた私の体は若々しい肉体を取り戻していった。傍らの老婆はその様子を満足げな笑みを浮かべながら見つめていた。
 何十、何百という女の血を吸うごとに、私の頭も徐々に澄んでいった。

 イギリスの貧民街で過ごした子供のころの記憶。母と、糞のような父のこと。
 ある貴族の養子になった経緯。奇妙な仮面との遭遇。貴族の実子との激闘。
 棺の中で眠り続けた月日。
 眠りからの目覚めと、特別な能力の獲得。
 エジプトでの生活。



5: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:23:24.54 ID:+T+xRYs0o

 記憶の修復。それはぱらぱらと散らばったパズルのピースが埋められていくような感覚だった。もどかしくもあり、快感でもあった。そのパズルも完成に近づきつつある。私は傍らの老婆を見つめた。彼女は優しげに笑っていた。

 私は恐怖に体と表情を強張らせる少女の首筋に牙を立てながら、頭の中の最後のピースに手をかけた。

 そう。私は本体から切り離されたひとつの肉片であった。生きていた頃の老婆の頭に植え付けられた、小さな芽であった。『恋人』の力によって急激に成長し、老婆を破壊したただの肉であった。本体が存在し続けていたならば、私はそのまま朽ちるだけの存在であったろう。また、老婆の能力が異なるものであったならば、生き残ることはできなかったであろう。

 老婆の『正義』の能力は、老婆の死後、残された霧が少しずつ増殖し、元の規模と威力を取り戻していった。老婆から『正義』に引き継がれた意思は、ただの暴走した肉片であった私を霧で作った仮の体で包み、守り続けた。私は本体のボディを失ったが、私という仮初の体を得て目覚めたのだ。私は神を信じないが、本体消滅後に私の魂は地獄に落ちることなくこの世に留まり、たまたまこの器を見つけ、これに収まったと考えてもいいかもしれない。



6: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:26:20.66 ID:+T+xRYs0o

 忠誠を誓っていた老婆に肉の芽を植え付けたことについて非難する輩がいるかもしれないが、彼女の望みは常に私の傍にいることだ。それを叶えてやったにすぎぬ。しかも今の私は彼女の体を土台に生まれた存在。彼女には本望であったろう。それが証拠に、彼女の死後までもそのスタンドは残り、霧によって彼女の影を作り、私を保護し、私に従い続けているではないか。私とともにあることこそが、老婆の正義なのだから当たり前のことであろう。

 本体と決別後の、本体側の記憶はさすがにわからぬ。本体が滅んだところを見ると、あの憎憎しい血統に敗れたのかもしれぬ。しかし、そのようなことに、私はほんのちっぽけな恐怖も感じない。新たなる戦いの予感に臆すことなど、ヌケサクがオックスフォードに合格する可能性以上にありえることではない。私は、生物の頂点に立つべき存在なのだ。

 そうだ、私の名前は――。

「オレの名は、DIO――ッ!」



7: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:30:26.76 ID:+T+xRYs0o

以下、台本形式となります。ご容赦ください。プロローグ書いただけで疲れちまいました。

セラスいいですよね。顔も体もいいけど、あの性格もたまらないです。「マスター」って言い方も、なぜだかあざとく感じないですし。



8: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/14(木) 01:37:17.23 ID:+T+xRYs0o

(ロンドン郊外 英国国教騎士団本部)

インテグラ「情報提供があった。ロンドンに吸血鬼が隠れている」

アーカード「ほう!」

ウォルター「ここのところ、ロンドンで若者の失踪が続いております。どうやらそやつに攫われているようで……王立国教騎士団の調査官によると、ロンドン市内、こちら屋敷を拠点としている様子」

ウォルターが行方不明者たちと屋敷の写真、地図を机の上にばら撒く。写真は美しい妙齢の女性が多い。

セラス「こ、こんな可愛い子ばかりが……ひどい……」

アーカード「婦警、うら若き乙女の血を欲するのは吸血鬼の本懐だ。そういう意味では、コイツはなかなかセンスのいい美食家だな。それに大都市での捕食行動。なかなかキモが座っている」ニヤリ(悪い顔の笑顔)

セラス「マママ、マスター……」アセ

インテグラ「吸血鬼がどんな奴か、などというのはどうでもいいことだ。女王陛下のお膝元であるこのロンドンで、堂々と活動していることが気に食わん。きれに掃除してこい」

インテグラ「アーカードとセラスを派遣する。後方待機でウォルター。私も現場に立ち会おう。いいか、見敵必殺(サーチ&デストロイ)、、見敵必殺(サーチ&デストロイ)だ!」



27: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/15(金) 01:13:56.55 ID:ejk6Z2N4o

少しだけ書きます。

あと、ジャスティスはあくまでエンヤ婆スタンドで、彼女の「DIO様のそばにいたい」という妄執が強すぎて死後も消えなかったということにしておいてください。DIOとは自立して存在しています。アヌビス神とかノトーリアス・BIGと同じような感じの存在。



28: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/15(金) 01:18:37.68 ID:ejk6Z2N4o

(DIOの屋敷 大広間)

屍生人A「DIO様、どうやらヘルシングの奴らがこの屋敷を嗅ぎつけたようです」

DIO「ほう。吸血鬼狩りの連中だったか。ならば、予てからの計画を繰り上げ、この地を去ろう。次の屋敷はNYに用意させてある」

霧のエンヤ婆が頷く。

屍生人A「ヘルシングの奴らとは対面なされないので?」

DIO「敵前逃亡は恥とでも思っているのか。ふん。あのような者どもを討つなど、このDIOにとってはただ火の粉を掃うようなもの。実にくだらん。退屈で無駄な仕事だ。部下にスタンド使いが数人いれば相手をさせることもできるだろうが、ロンドンでは屍生人ども以外に配下を作っていないからな」

屍生人B「DIO様は今までヨーロッパ各地はもとより、中東、アフリカ、アジアと諸国を巡っておいでです。それぞれの地で配下となるスタンド使いの組織を作っていたとお聞きしましたが、なぜロンドンではお作りにならなかったのですか?」

DIO「南米で出会った友人がこの地で楽しいことをしようと企んでいたからな。おそらく、この街は間もなく無に帰すであろう。ならば今、組織作りなどしても無駄だ。無駄なことは嫌いだ」

DIO「このDIOの目下の目的は世界各地に拠点を持つことだ。ゆっくりと時間をかけてな。時間は無限にある。だが、無駄な行動は嫌いだ」

屍生人C「では、なぜイギリスにいらしたのです?」

DIO「……さあな。ここはオレの故郷ではある。あまり思い入れはないがな。灰燼に帰す前に、一目見たかったのかもしれないさ。くだらん話は終わりだ。移動の準備を……」



29: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/15(金) 01:21:50.56 ID:ejk6Z2N4o

屍生人D「DIO様! ヘルシングの連中が来やがりました!」

DIO「早いな。兵隊の準備に数日はかかると思っていたが。で、どのくらいの規模だ?」

屍生人D「それが、車2台。1台は屋敷から少し離れた場所で待機、もう1台からは2名の男女が降り立ち、この屋敷に侵入しようとしています」

DIO「二人か……」

屍生人A「たった二人とはなめたものですね」

DIO「いや。これは十分に警戒すべき事態かもしれん。屋敷の者ども、全員に迎撃の準備をさせろ。どうせこの屋敷は捨てるのだ。派手に迎え撃て。エンヤ婆、まずはお前が客人を丁重にもてすんだ」ニヤリ

エンヤ婆の影は微笑みながら、DIOの前から姿を消す。

DIO「もしここまで来れたら、このDIO自らもてなしてやろう」ドギャン!
(DIOの背後に世界(ザ・ワールド)の影)



30: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/15(金) 01:24:29.17 ID:ejk6Z2N4o

(DIOの屋敷前)
夜。車から降りたセラスとアーカードが屋敷前の巨大な門の前に立つ。

セラス「マスター、門がきっちり閉まってますよー?」

アーカード「破壊しろ、婦警」

セラス「ええええ!? こんな高そうなお屋敷のもの壊しちゃって大丈夫ですかー!?」

アーカード「構わん。やれ」

セラスは汗をかきつつ、ハルコンネン(セラスの身長より大きい大砲)を構え、照準を合わせる。

アーカード・セラス「!」

セラスが爆裂徹鋼焼夷弾を撃ち込む直前に門が開かれる。
門の先には老婆(エンヤ婆)が立っていた。エンヤ婆はにこりと笑いながら二人を手招きする。

セラス「マ、マスター……」アセ

アーカード「せっかくご招待いただいたのだ。ありがたく受けようではないか」ニヤリ



31: ◆0Qglq3B3Ok:2013/11/15(金) 01:28:00.54 ID:ejk6Z2N4o

エンヤ婆は広大な庭の中、二人を先導して歩く。二人は黙って後に続く。アーカードは堂々と。セラスはハルコンネンを担いで、おっかなびっくりといった足取り。

エンヤ婆が連れて行った庭先には、屋外用のテーブルと3脚の椅子が置かれていた。エンヤ婆はその一つに腰掛け、ジェスチャーで二人に着席を促す。二人は席に着く。

屋敷から、茶器やティースタンドを持ったスーツ姿の給仕たちばらばらと現れる。彼らはテーブルの上にソーサーやティーカップ、サンドウィッチやスコーンが盛られたティースタンドを丁寧に置く。ティーポットから3人のカップに紅茶を注いだ。

給仕たちは一様に無表情であり、その体はところどころ腐り、異臭を放っていた。

セラス「マ、マ、マ、マスター、この人たちってもしかして……」

アーカード「死者に給仕させる月下のティー・パーティーか。なかなか趣味のいいご婦人だ」ニコリ

アーカード「だが、残念
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 21:32
      • エジプトの吸血鬼を見敵必殺、の方が面白かったよ。
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 21:35
      • 実際旦那対DIOだったら旦那が命のストックと数の暴力で圧殺しそうだな
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 21:37
      • セラスエロいよね
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 21:40
      • 1 わるいけどつまらない
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 21:47
      • 最終巻のアーカードは命のストックとか関係なくなったよね、旦那マジ最強
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:01
      • 1 DIOのゲスさも旦那のチート感も出ていなかった。
        あと「そして時は動き出す」言い過ぎ。
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:05
      • チートの方向性が違うからあんましクロスさせても面白くないよな。
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:08
      • 句読点の位置おかしくね?
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:17
      • いちいち(疲労)とか(セラス地下に邪悪な気配を感じる)とか入れなければいいのに
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:42
      • 吸血鬼としての格だけならなら、アーカードとDIOじゃ比べ物にならないよな
        世界がなけりゃ雅あたりと同程度だろうか?
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:46
      • ネタの問題じゃなくて腕不足ー
        飾るばかりが文じゃなし
        マンガを浮かべて描写してもSSとしては読みづらいだけ
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:50
      • なんか評価悪いけど俺は面白かった
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 22:56
      • ごめんつまらないわ(´・ω・`)
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 23:09
      • 説明をしなきゃいかんのか
        文章下手すぎ
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 23:12
      • この>>1はなんJ民(適当)
      • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 23:44
      • 評価が低いのは悲しいけど俺は好きだったよ
        誰だって下手な時期はあるから腕をあげてからまた書き直してほしいかな
        旦那のSSは少ないから貴重
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 23:50
      • 発想は面白かったし、それぞれの世界の合わさるタイミングもよかったと思うよ。ただちょっと文章力?が足りないかなって。
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 23:54
      • 中々よかった。
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月17日 23:55
      • >>15 適当すぎる。

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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