異形の”尻ロボット”、作ってる方は大まじめだった
■これは研究なんです
絵面的には変態ぽいですが、やってるほうは大まじめなんです!というわけでアメリカはフロリダ州からのニュース。人間のお尻(の内部)をリアルに再現する”お尻ロボット”が話題なのです。
制作者はベンジャミン・ロック博士とカーラ・ピュー博士。新人の医者が訓練するための道具として開発されました。何の訓練かと言いますと前立腺の触診。男性だけにあるという器官ですね。
前立腺(wikipedia)
■コミュニケーションだってとれるんだ
肛門から指を入れることで触ることができるという前立腺ですが、実際はなかなか本物の人間で練習する訳にもいかないし・・・という悩ましい問題を解消しようと開発された訳ですね。お尻の部分が等身大のロボとして作られており、上半身は連動しているディスプレイに表示されています。
「経験を積めるように、生徒はバーチャルな患者と会話をすることができ、コミュニケーションのスキルを磨くのにも役立つんです。」と語るのはベンジャミン博士。
「このお尻ロボットは、中に圧力センサーが設置されていて、学生がどの場所をどれくらいの強さで触ったかを感じることができるんです。この装置のおかげで、学生が身体検査と患者とのコミュニケーション、両方の体験ができる訳ですね。」
■さらなるヴァーチャル・ヒューマンを
あまり強い力で学生が触ってくるとアラームを鳴らす機能もあるので、デリケートな触り方を学習できるようです。他にも各種のセンサーにより、学生と患者のアイコンタクトが取れているのかどうかも識別することができるんだとか。総合的に技術の習熟度を学生ごとに登録することも可能。ちなみにこのロボットの名前は「パトリック」です。
パトリックは現在フィラデルフィアのドレクセル大学とフロリダ大学で使用されています。ベンジャミン博士はこの「お尻探索」のロボを他のタイプのヴァーチャル・ヒューマンを開発する際にも活用できたらと考えています。今後もますます研究を続けていきたいそうです。
うーん、前立腺の診察ですか・・・。確かに肛門の中という非常にデリケートな部分ですから、生身の人間では試しづらいですもんねえ。純粋に学術的な面から見れば、とても有用なロボットな訳ですね。経験のない若いレジデントにぐりぐりやられるかわいそうな患者が減るだけで大助かりでしょうこれは。
ところで”お尻ロボット”と言えば、昨年日本人アーティストの高橋宣裕さんが「SHIRI」というロボットを発表して話題になりました。ひっぱたくと緊張して固くなり、なでてあげるとリラックスする、という何とも奇妙な一品です。
電通大の高橋宣裕が開発した尻ロボットがやばい(NAVERまとめ)
<ネタ元:Robot Butt Developed By Dr. Benjamin Lok: The Cutting Edge Of ‘Rear-search’?>
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