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ミカサ「アニとライナーとベルトルト」|エレファント速報:SSまとめブログ

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ミカサ「アニとライナーとベルトルト」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:11:30 ID:.oToDl2w

ミカサ「アニ」

ミーナ「アニー!ミカサが呼んでるよ!」

アニ「…何の用?」

ミカサ「話がある」

アニ「とっとと話しな」

ミカサ「廊下へ。時間はとらせない」

アニ「ここでいいだろ」

ミカサ「…」チラ

アニ「?」

ミーナ(なんだろなんだろ)ミミダンボ

アニ「…わかったよ」



2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:12:17 ID:.oToDl2w

ミカサ「私は話すのが得意ではない」

アニ「だろうね」

ミカサ「アニも」

アニ「あんたほどじゃない」

ミカサ「だから、単刀直入に聞く」

アニ「そうしな」

ミカサ「エレンのことどう思っているの」

アニ「ハッ下らない話題だね」

ミカサ「…?下らないこととは思えない」



3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:13:02 ID:.oToDl2w

アニ「あんた、あいつの周りの人間関係まで管理してるのかい?」

ミカサ「そうではない」

アニ「この状態がまさにそうだと思うけどね」

ミカサ「…アニがエレンと恋仲になるなら仕方がない」

アニ「へぇ…」

ミカサ「ただ、私はエレンのそばにいる。それを言いたかった」

アニ「意味がわからないね」

ミカサが「どのあたりが。出来るだけ言葉は選んだつもり」

アニ「逆に聞きたいね。あんたはあいつをどう思っているさ」

ミカサ「エレンは私が帰るべき場所。そしてエレンも私に帰る」



4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:13:34 ID:.oToDl2w

アニ「…故郷みたいな言い方だね」

ミカサ「故郷…そう。家族だから故郷でもある」

アニ「………わからなくもないけどね」

ミカサ「だからエレンが誰かと添い遂げても私はそばにいる。それは昔から決まっていること」

アニ「つまり、恋人がいようが嫁がいようが関係ないわけだね」

ミカサ「そう」

アニ「あんたに恋人や夫が出来たらどうすんのさ」

ミカサ「それはない」

アニ「は」

ミカサ「エレンさえそばにいればいい」



5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:14:16 ID:.oToDl2w

アニ「あんた言ってること無茶苦茶だよ」

ミカサ「エレンがいれば寒くないし迷わない。それだけの話」

アニ「故郷で家族だからか」

ミカサ「故郷で家族だから」

アニ「……安心しな」

ミカサ「?」

アニ「私はあいつと恋人になりたいとは思ってない」

ミカサ「では、なぜエレンを構うの」

アニ「構ってない」

ミカサ「アニが他の男と話しているのを見たことがあまりない」

アニ「まあね」

ミカサ「アニがエレンと親密なのは確か」



6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:15:31 ID:.oToDl2w

アニ「別に親密じゃない。ただ」

ミカサ「ただ?」

アニ「あいつは…」

(故郷の、昔の自分を思い出す)

アニ「…なんでもない」

ミカサ「………」

アニ「まあ、少しは女扱いされたいとは思ってるよ」

ミカサ「エレンは誰にも平等」

アニ「しかしあれはあんまりじゃないか。少なくともあんたや私はアルミンより男だと思われてるね」

ミカサ「それは由々しき問題だとは思っている。最近ではライナーより男だと思っている節がある」



7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:17:47 ID:.oToDl2w

アニ「それはちょっと許せないね」

ミカサ「ライナー以上は嫌」

アニ「まったくね。次にライナーと組んだら吹っ飛ばすか」

ミカサ「私がやれそうならやっておく」

アニ「ふふっよく飛ぶだろうね。頼むよ」

ミカサ「約束する…話せてよかった」

アニ「まあね。ドアに張り付いてるだれかさんも安心してるだろ」

ミカサ「ミーナ、左のヘアゴムが取れかかっている」

(なんでわかるの!?)

ミカサ「では、おやすみなさい」

アニ「…ああ」



8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:19:33 ID:.oToDl2w




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9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:31:53 ID:.oToDl2w

ミカサ「ライナー」

ライナー「組むか?」

ミカサ「お願いしたい」

ライナー「よしきた」

ミカサ「…?」

ライナー「なんだ?」

ミカサ「この前と組んだ感覚が違う」

ライナー「そりゃ俺だってミカサと組んでなげられっぱなしというわけじゃないぞ」

ミカサ「ちがう。そうではない」

ライナー「?」

ミカサが「………!」

ミカサ「わかった。あなた背が伸びた」



10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:33:01 ID:.oToDl2w

ライナー「なるほどな」

ミカサ「前に組んだのはひとつき前くらい」

ライナー「そうだったな」

ミカサ「なのに伸びてる」

ライナー「当たり前だ。成長くらいする」

ミカサ「………」

ライナー「どうした」

ミカサ「肩幅も増えた気がする」

ライナー「そうか?」



11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:34:11 ID:.oToDl2w

ミカサ「不思議。ライナーのままなのに体は変わる」

ライナー「エレンやアルミンだってそうだろう」

ミカサ「あの二人は変わらないように見える」

ライナー「そんなわけあるか。毎日一緒だから気付きにくいだけだ」

ミカサ「わかっている。エレンもアルミンもいつのまにか少し声が低くなった」

ライナー「まあ、そうだな。もっと低く変わるだろ」

ミカサ「…声が変わってもエレンのまま」

ライナー「アルミンもな」



13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:36:08 ID:.oToDl2w

ミカサ「実は私も胸が出てきている」

ライナー「知らん!!そんなこと男の前で言うな!」

ミカサ「アルミンと同じ反応。面白い」

ライナー「お前にからかわれるとは思ってなかったぞ」

ミカサ「ちなみにエレンの反応は立体機動の邪魔にならないか?だった」

ライナー「あいつの感覚はわからん…」

ミカサ「エレンは訓練にとても真面目」

ライナー「ああ」



14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:36:56 ID:.oToDl2w

ミカサ「いつか、壁外に向かうために鍛えている」

ライナー「…ミカサは外に行きたいのか?」

ミカサ「エレンと共に」

ライナー「いや、そうじゃなくてだな。ミカサ自身は行きたいのか?」

ミカサ「興味はある。ただ、エレンが行かなければ行かない」

ライナー「ほう」

ミカサ「兵になったのもエレンのそばにいるため。開拓地にエレンがいるなら私もいる」

ライナー「それってどうなんだ?お前自信のやりたいことはないのか?」

ミカサ「ある」

ライナー「エレンが絡まない話でだぞ」



15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:38:29 ID:.oToDl2w

ミカサ「あるにはある。でもそれはとるに足らないこと」

ライナー「それじゃあ、ないのと同じだ」

ミカサ「ライナーはわかっていない」

ライナー「ん」

ミカサ「エレンのそばにいる。これが私の望み。そのためならなんだってする」

ライナー「………なんだってか」

ミカサ「ええ」

ミカサ「あなたにはないの?何をおいても渇望するものが」

ライナー「…あるぞ」

(故郷にかえる。何をしてでも!)

ライナー「……そうか、とるに足らない、そうだな」



16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 00:40:07 ID:.oToDl2w

ミカサ「でも、とるに足らないものも大切」

ライナー「矛盾してないか」

ミカサ「している。一番はエレン。これは揺るがない、だけどアルミンも大切」

ライナー「…なるほどな」

ミカサ「天秤にかけたらエレンでも、アルミンやこんな生活も嫌いではない」

ライナー「はは、欲張りだな」

ミカサ「私が鍛える理由はそれ。弱いものよりは強いものの方が沢山の望みを叶えられる」

ライナー「…厳しい道だな」

ミカサ「構わない。とりあえず、ささやかな望みを今かなえる」

ライナー「今か?」

ミカサ「あなたを投げてアニとの約束を守る」ブンッ

ライナー「」



21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 01:04:41 ID:rfOfk3RA


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19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 01:02:07 ID:rfOfk3RA

ミカサ「ベルトルト」

ベルトルト「ミカサ」

ミカサ「こんなところで何をしてるの」

ベルトルト「医務室に行こうかと思ってたんだ」

ミカサ「同行する」

ベルトルト「きれいに顔面から着地したからちょっと心配で」

ミカサ「前より受け身が下手になっていた。最近肩を痛がるそぶりがあった?」

ベルトルト「…あったね。今朝、首だけど寝違えたって」

ミカサ「それで受け身がうまく取れなかったのだろう」



22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 01:05:36 ID:rfOfk3RA

ベルトルト「そっか。じゃあ医務室で寝違えもみてもらえて丁度良かったのかな」

ミカサ「先に言ってくれればそっとなげた」

ベルトルト「投げるのは変わらないんだね」

ミカサ「アニとの約束だから」

ベルトルト「アニと?ライナーを投げる約束したの?」

ミカサ「正確には吹っ飛ばす約束」

ベルトルト「なんでそんなことに」

ミカサ「エレンが平等だからそうなった」



23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 01:08:47 ID:rfOfk3RA

ベルトルト「へえ、意味はわからないけど約束だったんだね」

ミカサ「そう」

ベルトルト「じゃあ仕方ない…かな?」

ミカサ「でもやり過ぎたから謝りにいく」

ベルトルト「…エレンとアルミンは?」

ミカサ「先に部屋へ。ライナーのこととは関係ない」

ベルトルト「ミカサはそういうのハッキリしてるね」

ミカサ「そういうの、とは」



24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 01:10:11 ID:rfOfk3RA

ベルトルト「普段は一緒なのに責任は連帯しないところ」

ミカサ「当たり前」

ベルトルト「女の子じゃ珍しいんじゃないかな」

ミカサ「…それは男のようだということ?」

ベルトルト「そうじゃなくて、なんていうのか…」

ベルトルト「しっかりしてる?みたいな」

ミカサ「なんだかあやふやな話」



25 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/21(木) 01:11:17 ID:rfOfk3RA

ベルトルト「ごめん。あんまりハッキリ話すの得意じゃないんだ」

ミカサ「わかっている。それはライナーが普段補っている」

ベルトルト「最近ではそうでもないけどね」

ミカサ「確かに。今もこうやって話せている」

ベルトルト「うん。珍しい話し相手だな」

ミカサ「私もエレンとアルミン以外で異性と二人きりで話すのは珍しい」

ベルトルト「エレンに気が引ける?」

ミカサ「?」



26 :以下、名無しが深夜にお送
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月22日 17:38
      • 「首の骨がくだける音を聞きながら死んでゆけぇ!」
        「ぬわーっ」
        「デビッド!」

        「けなげな!」
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月22日 18:50
      • そうだよな
        ミカサも訓練兵時代にある程度関わりがあったから躊躇ったんだよな
        本編で語られることは無いだろうけど
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月22日 19:18
      • 一連のシーンでそういやミカサも人だったんだな…って思った
        切ないなぁ
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月22日 21:05
      • しかし、昔一緒に訓練した同期とやりあえってんだから酷だやなぁ
        いいSSだった
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2013年11月22日 23:12
      • ベルが深い

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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