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http://japanese.engadget.com/2013/11/22/cto-5g-lte-advanced-150mbps/


ドコモCTO、5Gは「中身まだない」。LTE-Advanced や150Mbps向け技術など説明 - Engadget Japanese


NTTドコモは、横須賀にある研究開発拠点ドコモR&Dセンターで技術関連の説明会を開催しました。説明会のなかで、NTTドコモのCTO 尾上誠蔵 氏は未だ見えない5Gの進捗について言及。本来4Gと呼ばれていた LTE-Advanced はユーザーの手元までもう少しのところまでやってきましたが、技術開発部門はその先の技術にも目を向けていかねばなりません。ドコモCTOが語る 5Gの現状をお伝えします。

尾上CTOは5Gについて、「技術的には中身はまだ何もありません。仕様の標準化については各地域で態勢作りが始まった段階で、中国や韓国では組織ができ、日本でもARIB(電波産業会)にあります。欧州では研究プロジェクトが進んでいて、検討に着手すべきだな、というところにあります。前回の会合で5Gについて提案しましたが、各国のオペレーター(携帯電話会社)が昨年よりも興味を持つ段階にはなってきました」と話しました。

LTE-Advanced に向けた技術としては、ドコモは先日、アンテナ1本で4本分の Smart Vertical MIMO を発表しています。今回は研究開発拠点での説明ということで、この実際の実験の模様も紹介。とはいえ電波は目に見えないため、それが本当にそうなのか? はわかりません。 Smart Vertical MIMO では、効率的な通信を提供するため、アンテナの性能を分割することなく通信も可能です。動いている端末からのフィードバックは5msecで得ているとのこと。




このほか説明会では、従来の2GHz帯に加えて、1.7GHz帯と1.5GHz帯に対応した屋内基地局とそのアンテナも発表。ドコモでは下り最大150Mbpsに向けて、順次既存設備をリプレイスしていく計画です。