「覚せい剤」の使用を自ら認めた男性無罪の判決が出ています。

画像:【静岡地方裁判所】 
静岡地方裁判所
http://ja.wikipedia.org/wiki/静岡地方裁判所

覚せい剤を使用したとして、昨年9月に「覚せい剤取締法」違反の容疑で逮捕された静岡市の会社員

男性(52才)。

22日、静岡地裁は懲役4年の求刑に対し、「無罪」判決を言い渡しました。

男性は公判が始まって以来、覚せい剤の使用を自ら認めていましたが、家宅捜査で任意同行を求め

られた際に警察署員ともみ合いで負傷しても治療を受けさせてもらえず、弁護士との面会も拒否されて、

約5時間に渡り、警察署に拘束され、捜査が違法なものだったと主張。

村山浩昭裁判官は

「違法な身柄拘束があったと言わざるを得ない。(尿検査での陽性反応などの)証拠は違法捜査で収集された」
「違法捜査で収集した証拠は、令状主義の精神を無視するもの。(捜査手法は)到底看過できない」

として、証拠を採用せず、被告を無罪としました。

検察側は

「判決を検討し、適切に対応したい」

とコメントしています。

違法捜査による証拠はダメとの判決ですが、被告が自ら罪を認めても無罪となるというのが珍しいような

気もします。