虫に恐怖を抱くのは、人間に備わった防衛本能によるものだから仕方がないが、もし虫として生まれてしまった場合には、さらに虫に対して恐怖をいだくことになるのかもしれない。ここにあげるのは、自分が虫ならこんな死に方は絶対にしたくない、恐ろしい虫による捕食方法だ。
1.アリの鋭い歯に腹を突き刺される。
顎の鋭い歯で獲物のコオロギをはさむアリ(Odontomachus coquereli)。 (マダガスカル)
2.ウジに内臓を吸い取られる。
ハエのウジに内臓を吸い取られるキョウチクトウアブラムシ。(米アリゾナ州)
3.ゾンビキノコに脳に寄生され、胞子を植えつけられる。
昆虫を食べるキノコに侵食されるコオロギ。(ベリーズ)
4.友人が突然、飢えたクモに変身。
タートルアントを食べるアリそっくりのクモ(Aphantochilus rogeri)。獲物に毒を注入して、組織を溶かして吸う。(エクアドル)
5.スズメバチの幼虫に動けなくされ、生きたまま食べられる。
このクモは生きているが、麻痺していて動けない。死んだ獲物と違ってすぐに腐らないので、産みつけられた卵から孵った幼虫のフレッシュなエサとなる。(オーストラリア、ヴィクトリア州)
6.吸血アリの毒を頭に注射される。
今回餌食になっているのは虫ではないが、このムカデの仲間は、吸血アリ(Stigmatomma oregonense)の大好物。針で麻痺させ、幼虫の生きたエサにする。(米カリフォルニア州)
7.獰猛な軍隊アリの群れに快適な家から引きずり出される。
軍隊アリに引きずり出され、八つ裂きにされるシロアリ。熱帯雨林のアリの好物はシロアリ。(エクアドル)
8.ススメバチの幼虫にじわじわと体を食いつくされて弱っていく。
自分の体から生まれたスズメバチの蛹を背負うスズメガの幼虫。(米イリノイ州)
9.体内で膨張した寄生虫に腹を食い破られる。
アリの体を食い破って出てくる寄生虫(mermithid nematode)。(ベリーズ)
10.貪欲な捕食者が潜む穴に落ちる。
必死で穴から這い上がろうとするオオアリに砂を浴びせるアリジゴク。(米フロリダ州)
11.ハエに頭に卵を産みつけられる。
卵を産みつけようとオオアリに近づく二匹のメスのハエ。生まれた幼虫はアリの体を内側から食べ、頭部で蛹になり、しまいにはアリの頭を落とす。(米イリノイ州)
12.戦利品として死骸をひきずり回される。
獲物のオオアリを抱えるガガンボモドキ。交配相手のメスに獲物をプレゼントするため。(米カリフォルニア州)
13.巨大な手で壁に叩きつけられる。
逃げ損ねた蚊が魚拓状態に・・・(ブラジル、パラナ州)
via:scientificamerican・原文翻訳:konohazuku
▼あわせて読みたい
科学の名の下に147種の昆虫で自ら試した「刺されたら痛い虫ベスト10」(アメリカ)
ぞわぞわ・・・地球上に存在するぞっとする寄生虫ベスト7
アリに寄生しゾンビ化させる新種の昆虫寄生菌が発見される(ブラジル)
【動画】最強のゴキブリキラー。毒を注入し思い通りに操り幼虫の餌にする「エメラルドゴキブリバチ」
コメント