先日、中国が尖閣諸島などを含む東シナ海に日本とかぶる「防空識別圏」を設定したことで

日米から抗議と懸念が表明されたことについて、中国が猛反発しています。

画像:【日本と中国の「防空識別圏」】
日本と中国の「防空識別圏」
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013112300140

25日、中国外務省の秦剛チンガン報道局長は

「わが国が防空識別圏を設定したことには正当性があり、抗議には断固として反対する」
「日本側が謝りを正すように。日本の抗議は全く受け入れられない」
「尖閣諸島は中国固有の領土だ」

と強調し、日本大使館(在北京)を通じて、日本側に抗議しました。

またアメリカが懸念を表明したことについても中国の鄭沢光・外務次官補が24日に米国のロック中国大使

に抗議し、

「ただちに誤りを正し、中国にあれこれ言うのをやめるよう求めた」

と発表しました。

さらに中国側は

「防空識別圏の設定は国連憲章など国際慣例に合致するもので、完全に正当だ」
「日本やアメリカが防空識別圏を設定しているのにわが国への反対は全く道理に合わない」

と強調しています。

それに加え、中国軍機関紙「解放軍報」は

「国家主権を守ろうとする中国軍の決意を見くびってはいけない」
「防空識別圏の設定にはどの国の許可もいらず、大国の顔色をうかがう必要はない」
「日本が1969年に防空識別圏を設定した行為こそが非常に危険で一方的な行為だ」

中国共産党機関紙も

「もし日本の戦闘機が中国の防空識別圏内で中国機の飛行を妨害するなら、中国の戦闘機も断固として日本の戦闘機の飛行を阻むべきだ」

との記事を掲載しています。

日米の抗議・懸念に猛反発した中国。

緊張関係が続きます。