P「貴音と孤独じゃないグルメ」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 01:54:15.93 ID:4zhkd+670
-とある日 夜 事務所-
貴音「お疲れ様です」 ガチャッ
P「おう、貴音か。お疲れさん」
貴音「あなた様お一人ですか?」
P「あぁ。遅いし2人は帰らせたよ。貴音こそこんな遅くにどうしたんだ?」
貴音「いえ。撮影の方が長引いてしまいまして」
P「そうなのか。別に現場から直帰しても良かったのに。近くまで送ろうか?」
貴音「いえ、ご心配に及ばずとも、荷物を取りにきただけですので……あなた様、それは?」
P「うん? あぁこれか? ドラマだよ。BGM変わりに流してるんだ」
貴音「どらま……ですか。今は食事の場面のようですが、どのような内容なのでしょうか?」
P「いや、この食事シーンが本編なんだよ。ただただ主人公が食べ歩くって感じで」
貴音「食べ歩きのどらまですか……。ふむ……」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 01:56:51.09 ID:4zhkd+670
ゴロー「『上手い刺身に わさび醤油で 白い飯』。完璧、完璧」 ハグッ モグッ
P「いいんだよなぁ。庶民目線で物語が進むから、飯の美味さが直で伝わってくるっていうか……」
貴音「……」 ジーッ
ゴロー「これ肉厚だなぁ~。っおぉぉぉ~……!! 見た目を裏切らないップリプリ!」 パクッ フワッ
P「だからある程度は味が想像できるんだよ。その味を想像するだけで唾が出てくる」
貴音「……」 ゴクリッ
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 01:58:16.11 ID:bm6mhQkiO
夜食テロか
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 01:59:03.16 ID:4zhkd+670
http://i.imgur.com/XbSqpIR.png
ゴロー「ウッホ……! これはウホウホだ! ついさっきまでヒラヒラしてたエンガワだ!」 チュルッ コリッ
P「その分、深夜とかに見ると空腹も相まって致死級のダメージを……貴音? おーい、どうしたー?」 ヒラヒラ
貴音「ぅ……」 ギュルルルルル
ゴロー「お゛~っ! 美味さが波状攻撃を仕掛けてくる」 ジュルッ ズッ ゴクッ
P「貴音。 貴音ー? おーい、しっかりしろー」 ペシペシ
貴音「あ、貴方様。一つお願いがあるのですが……」 ジュルル
P「なんだ? 夜食の許可は出さないぞ」
貴音「面妖なッ!!」 ダンッ!!!!
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 02:00:47.35 ID:4zhkd+670
P「うおっ!! ビックリしたぁ……。いや、今お前『面妖な』って……」
貴音「あなた様は私に何かお恨みでもあるのですかっ! これではあまりに残酷すぎますっ!」 バンバン
P「いやぁ。だってもう夜の9時回っているし、夜食は厳禁だっていつも言ってるだろ?」
貴音「それとこれとは話が違いますッ!」 バンバンッ
P「いや、同じだろ。それにこの時間でここみたいな料理を出す店は…………し、知らないしな」
貴音「ただ今、随分と面妖な間がありましたね。知っているのですね!?」 ズイッ
P「か、仮に知っていたとしてもダメだ。それはお前が一番よく分かっているだろう!」 アセアセ
貴音「どうしてもダメと仰るのですね……」 シュン...
P「あ、あぁ。今は我慢して明日の昼にでも思いっきり食べればいい。予定も空いてるだろ?」
貴音「明日の昼まで我慢……ですか」
P「あぁ。それに辛いのは俺も同じだぞ? でも我慢している。貴音だってそれくらいの辛抱、平気だよな?」
貴音「……そうですよね。少々、取り乱しておりました。申し訳ありません」 ペコリ
P「分かってくれればいいんだ。こっちこそ無用心にコイツを流しててすまなかったな」
貴音「いえ……。それでは私はこの辺で失礼をさせて……」
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 02:03:23.57 ID:4zhkd+670
高木「プロデューサー君はまだいるかね? 申し訳ないが急な会合に呼び出されてしまってね」 ガチャッ
P「なっ!? しゃ、社長! あ、あの。今その話はッ……!」 ビックーン
貴音「……?」
高木「例の店に付き添えなくなった。だから私の変わりに……おや? そこにいるのは四条君かね?」
貴音「……はい。夜分遅くまでご苦労様です」 ペコリ
高木「うん。キミも今日はご苦労だったね。これから帰りかな?」
貴音「はい。……それで高木殿。今の話は」 ユラッ
高木「ん? あぁ。食事会の話だよ。時々であるが、労いを込めて彼と飲みに行っていてね」
貴音「そうですね。プロデューサーには大変お世話になっております」 チラッ
P「はわわわわ……」 ブルブル
高木「うむ。それで今日は魚料理の美味しい店で食事をする手筈だったのだが……聞いての通りでね」
貴音「そう……それは誠に残念です」 ゴゴ...
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 02:05:55.03 ID:4zhkd+670
高木「そう残念だ。だから彼には一人にして申し訳ないが、先方も準備をしてしまったと言ってるし……」
P「あわあわあわ……」 ガタガタガタ...
高木「まぁそういうことだキミ! 1人にして申し訳ないが折角だから楽しんできたまえ! それでは急ぐので私は失礼するよ」 ガチャッ
貴音「……」 ゴゴゴゴゴ...
P「い、いやぁ、俺も最近物忘れが激しくなったなぁ。食事会のことすっかり忘れてたよ。ハハハ……」 ダラダラ
貴音「……あなた様?」 ジロッ
P「ヒッ! な、なんだ貴音。いや、本当に俺は失念していてだな。その……」 アセアセ
貴音「あなた様。一つお尋ねいたしますが、あなた様は高木殿のご好意を受けるのでしょうか。それとも無下にするのでしょうか」
P「えっ。あ、いや~……。そうだな。折角だけど一人にで行くにはアレだし先方にはお断りの電話を……」
貴音「しかし高木殿は『先方は既に準備をしてしまった』、と仰りましたね。そこについてはどうお考えになりますので?」
P「そ、それもそうだなぁ~。じゃあ少し寂しいけれども1人で行くことに……」
貴音「おや? あなた様は先ほど自分も我慢しているから、私にも夜食は控えろと、そう仰ったばかりではありませんか」
貴音「まさかあなた様はそれを無視して、お一人豪華絢爛な夕餉に舌鼓を打つおつもり、と?」 ゴゴゴゴゴ...
P「うっ……。そ、それもそうだな。じゃあ社長と先方には申し訳ないが……」
貴音「あなた様?」 ガタン
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 02:08:35.12 ID:4zhkd+670
貴音「もう回りくどい禅問答は止めにいたしましょう。私が本当にお尋ねしたいことは一つです」
P「な、な、なにかな~……?」 ビクビク
貴音「あなた様は、私との信頼関係をどうお思いになられているのですか? ただ、それだけなのです」 ズズイ
P「うぐぐ……」 タジタジ
貴音「……」 ジ-ッ
P「……わかった。分かったよ、降参だ。折角だからお前も一緒に来い。……これでいいんだろ?」
貴音「あなた様……! きっと分かってくださると信じておりました」 パァァ
P「ただし、個室に入るまで変装すること。加えて他の人、社長にも内密にしておくこと。いいな?」
貴音「はい。それは承知しております」 キラキラ
P「くぅ……。腹を減らすためとビデオ付けっぱにしておくんじゃなかった」 ガクッ
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 02:11:27.30 ID:4zhkd+670
-料亭にて-
貴音「静かで落ち着いた雰囲気のいい料亭です」
P「料亭というより旗亭といった方が合っているけどな……ほら、飲み物選んで」
貴音「飲み物ですか……ではこの梅湯を。あなた様は?」
P「ウーロン茶。料理は既に予約通りのメニューが来るから、追加で食いたいものがあればその都度頼もう」
貴音「え? その、私が言うのも何なのですが…本当によろしいのですか?」
P「そら素面じゃないと怖いからな。今日は酒は飲まなくていいよ……っと来た来た。スイマセーン」
貴音「いえ、そうではなく……追加注文の件です」 モジモジ
P「これと……これ。あ、いえ。食前に持ってきてください。ハイ、お願いします」
貴音「……」 チラッ
P「……まぁ今日くらいいいだろ。貴音は代謝も良いし、一日くらいハメ外しても平気だろ」
貴音「あなた様……!」 パアァァァ
P「じゃあ早速食おうぜ。折角こうなったんなら、とことん食わなきゃ損だ!」
貴音「はい!」 キラキラ
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/25(月) 02:14:14.74 ID:4zhkd+670
P「さて、最初は生岩牡蠣の盛り合わせだ。貴音、生の牡蠣を食ったことはあるか?」
貴音「いえ。食中毒になっては大変と爺が……おっと、これはとっぷしーくれっとでしたね」
P「(爺……?) ま、まぁ食べたことが無いのなら食べてみるといい。きっと驚くぞ」
貴音「はい。ではいただきます」 ハムッ...コリッ
貴音「!!! 面妖な! 歯ごたえがあります、あなた様!」 コリッ プリッ
P「うん。牡蠣をある程度食べてる人は驚くんだよなぁ。そう、岩牡蠣ってコリッとした食感があるんだ」
貴音「湯通しした牡蠣は口にしたことはありますが……どれも柔らかなものばかりでした」 コリコリ
P「うん。牡蠣鍋やらカキフライを食べなれてるせいか、どうも牡蠣は柔らかいイメージがあるんだよなぁ」
P「でもその実、生の岩牡蠣って食感としてはサザエやアワビに似通っているんだよ」
P「まぁ一枚貝なんだし、普通に考えれば当たり前ではあるんだが……で、どうだ?」
貴音「磯臭さもまったく無く、甘くて濃厚で……非常に美味です。いえ、美味でした」
P「え? 美味でしたって……あっ! お前、俺の分まで食べて……!」
貴音「フフッ。足りなくなれば追加注文、ですよ。あなた様」 フフフ
P「1皿目から追加注文の話コメント一覧
-
- 2013年11月25日 14:49
- 作者も悪い宣言してるのになぜのせたし
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- 2013年11月25日 15:17
- 貴音かわいいよ貴音
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- 2013年11月25日 15:46
- 腹が減る……ウッ、辛い……拷問だ……
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- 2013年11月25日 16:44
- お米食べろ!
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- 2013年11月25日 17:22
- 四条貴音の出るSSは奇妙な読みやすさとPの可愛さが同居して
アイマス全く知らんのに読みたくなる
不思議な魅力があるものだ
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- 2013年11月25日 18:09
- 孤独のグルメのくだりいらんかっただろこれ
普通に食うSSでもよかったはず
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- 2013年11月25日 19:35
- 晩飯前なら飯テ□も怖くない
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- 2013年11月25日 19:53
- 読んでたら腹減ってきた
俺的に名作確定
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- 2013年11月25日 19:55
- 個人的には高そうな店で高そうなもの食ってても
大して腹減らない
総じて残念な内容でした
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- 2013年11月25日 20:11
- 飯爆撃が効いたがお姫ちんがかわいすぎて吹き飛んだ
このPの顔が山岡士郎で脳内再生されたのだが……
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- 2013年11月25日 20:46
- なにゆえ、わざわざがぞうをいれたのです?
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- 2013年11月25日 22:14
- 悪くない
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- 2013年11月25日 22:32
- 孤独のグルメは響のが似合いそう。ぼっちとかそういう煽ってるわけでなく、なんか黙々と脳内で呟きながら食べてるとことか
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- 2013年11月25日 23:39
- ズボラ飯だと小鳥か律子になるなぁ
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- 2013年11月25日 23:52
- 冒頭に孤独のグルメ入れないと夜に美味しいものを食べる、というこのSSの存在を否定するんだよなぁ…
そんなことも分からないのかねぇ
-
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