1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:10:42.32 ID:+2ubFx5X0
始業式
中島「いよいよ5年生だな、磯野!」
カツオ「う、うん……」
中島「どうした磯野?」
カツオ「なあ中島、僕達って昨日も5年生じゃなかったか?」
中島「はぁ?何言ってるんだ磯野
昨日まで冬休みがあって、今日の始業式で進級したんだ
僕達が昨日も5年生なわけないじゃないか」
カツオ「そうだよな……(でも何だろう……この違和感……)」
中島「いよいよ5年生だな、磯野!」
カツオ「う、うん……」
中島「どうした磯野?」
カツオ「なあ中島、僕達って昨日も5年生じゃなかったか?」
中島「はぁ?何言ってるんだ磯野
昨日まで冬休みがあって、今日の始業式で進級したんだ
僕達が昨日も5年生なわけないじゃないか」
カツオ「そうだよな……(でも何だろう……この違和感……)」
引用元: ・カツオ「なあ中島、僕達って昨日も5年生じゃなかったか?」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:11:05.54 ID:WktMSy9w0
それ以上いけない
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:12:48.22 ID:+2ubFx5X0
下校後
カツオ「ただいまー」
サザエ「お、お帰りカツオ」
カツオ「ん?何かあったの?」
サザエ「べ、別に何もないわよ
それよりケーキがあるから食べなさい(動揺して思わずケーキを買ってしまったわ)」
カツオ「(姉さんが何もない日にケーキを……?これは怪しいぞ
僕に話せないことなら、夜僕達が寝る時間の後に分かるかもしれない
今までも僕達が寝てる間にこっそりおやつを食べたりしてたからね
あれ?今まで……?)」
カツオ「ただいまー」
サザエ「お、お帰りカツオ」
カツオ「ん?何かあったの?」
サザエ「べ、別に何もないわよ
それよりケーキがあるから食べなさい(動揺して思わずケーキを買ってしまったわ)」
カツオ「(姉さんが何もない日にケーキを……?これは怪しいぞ
僕に話せないことなら、夜僕達が寝る時間の後に分かるかもしれない
今までも僕達が寝てる間にこっそりおやつを食べたりしてたからね
あれ?今まで……?)」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:12:54.97 ID:6LWgKw9oi
遂に気付いたか…
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:13:40.54 ID:+2ubFx5X0
夜
カツオ「(やっぱり居間で何か話し合ってるよ
聞き耳を立てよう)」
サザエ「ほ、本当なのかしら……」
波平「ああ……ワシも信じられないが、これは間違いなくワシの字だ」
フネ「私もそう思います
無駄にしないためにも、引き継ぐしかないですよ」
マスオ「しかし驚きましたよねー
まさかループしてたなんて」
カツオ「(ループ……!?)」ガタッ
カツオ「(やっぱり居間で何か話し合ってるよ
聞き耳を立てよう)」
サザエ「ほ、本当なのかしら……」
波平「ああ……ワシも信じられないが、これは間違いなくワシの字だ」
フネ「私もそう思います
無駄にしないためにも、引き継ぐしかないですよ」
マスオ「しかし驚きましたよねー
まさかループしてたなんて」
カツオ「(ループ……!?)」ガタッ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:14:50.36 ID:+2ubFx5X0
サザエ「ん!?ちょっと待って!」
ガラッ
サザエ「カツオ!あんたとっくに寝てる時間じゃないの!」
カツオ「と、トイレだよ!」
波平「子供がこんな時間に起きるなんてけしからん!
とっとと寝なさい!」
カツオ「はーい!」
カツオ「(帰ってきたときの姉さんの様子はこのことだったのか!
朝起きたとき父さん達に不可解な所はなかった
恐らく、僕が感じた違和感から、ループの始めは今日で、姉さんが掃除でもしてた時にたまたまループに関するものを手に入れて、動揺していた所に僕が帰ってきたんだな
そして夜、父さん達に相談したんだ
それにしても“引き継ぐ”という言葉……
もしかして父さん達が首謀者なのか?
だとすれば今回の件、父さん達には相談出来ないぞ
となれば、父さん達と密接な関わりを持っておらず、更にループに気づいてそうな人を頼りにするしかない
中島の様子から考えて、ループに気づいていない、もしくは関連者の中島には期待できない
カオリちゃん達はかよわいから巻き込むわけにはいかない
花沢さんは……いいや
だとしたら……あの人だ!)」
ガラッ
サザエ「カツオ!あんたとっくに寝てる時間じゃないの!」
カツオ「と、トイレだよ!」
波平「子供がこんな時間に起きるなんてけしからん!
とっとと寝なさい!」
カツオ「はーい!」
カツオ「(帰ってきたときの姉さんの様子はこのことだったのか!
朝起きたとき父さん達に不可解な所はなかった
恐らく、僕が感じた違和感から、ループの始めは今日で、姉さんが掃除でもしてた時にたまたまループに関するものを手に入れて、動揺していた所に僕が帰ってきたんだな
そして夜、父さん達に相談したんだ
それにしても“引き継ぐ”という言葉……
もしかして父さん達が首謀者なのか?
だとすれば今回の件、父さん達には相談出来ないぞ
となれば、父さん達と密接な関わりを持っておらず、更にループに気づいてそうな人を頼りにするしかない
中島の様子から考えて、ループに気づいていない、もしくは関連者の中島には期待できない
カオリちゃん達はかよわいから巻き込むわけにはいかない
花沢さんは……いいや
だとしたら……あの人だ!)」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:16:08.39 ID:+2ubFx5X0
後日
甚六「どうしたんだいカツオくん
勉強の相談かい?」
カツオ「やだな、甚六さん
僕はあまり自分から勉強しないじゃないか」
甚六「あはははは!その通りだ
それで、何の相談なんだい?」
カツオ「ひょっとしたら甚六さんは気づいてるかもしれないと思って、相談に来たんだ」
甚六「……何のこと?」
カツオ「僕がこの件と密接することに畏怖の念を抱いているなら離してもらっていいよ、甚六さん
甚六さんは気づいてる?
この世界が、ループしているということに」
甚六「……さすがだねカツオくん」
甚六「どうしたんだいカツオくん
勉強の相談かい?」
カツオ「やだな、甚六さん
僕はあまり自分から勉強しないじゃないか」
甚六「あはははは!その通りだ
それで、何の相談なんだい?」
カツオ「ひょっとしたら甚六さんは気づいてるかもしれないと思って、相談に来たんだ」
甚六「……何のこと?」
カツオ「僕がこの件と密接することに畏怖の念を抱いているなら離してもらっていいよ、甚六さん
甚六さんは気づいてる?
この世界が、ループしているということに」
甚六「……さすがだねカツオくん」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:16:27.42 ID:YC3KFD6K0
カツオ頭切れすぎだろ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:16:56.48 ID:+2ubFx5X0
カツオ「やっぱり気づいてたんだね……甚六さんも」
甚六「ああ、何となくね
僕は恐らくカツオくんと同じようにループしているという確かな証拠の記憶を持ち合わせていない
それでも分かるんだ
僕が持っているこの参考書群……まだやり始めていないものすらスラスラ解くことが出来る
体が覚えてるんだ
最初は悩んださ、どうして僕はこんな難しい参考書さえも楽に解いてしまうのかって
それで解決する為に立てた一つの仮説が……」
甚六「僕は、既に浪人ではなくて、ループという名の無限牢獄に閉じ込められた“牢人”だった」
甚六「ああ、何となくね
僕は恐らくカツオくんと同じようにループしているという確かな証拠の記憶を持ち合わせていない
それでも分かるんだ
僕が持っているこの参考書群……まだやり始めていないものすらスラスラ解くことが出来る
体が覚えてるんだ
最初は悩んださ、どうして僕はこんな難しい参考書さえも楽に解いてしまうのかって
それで解決する為に立てた一つの仮説が……」
甚六「僕は、既に浪人ではなくて、ループという名の無限牢獄に閉じ込められた“牢人”だった」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:17:09.77 ID:doLPHwn30
甚六にだけは勉強について言われたくない
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:17:12.41 ID:nlPPNo1Mi
マスオさんじゃないのか…
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:18:08.67 ID:7bb4Xv4ri
うまいこといったつもりか
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:18:20.66 ID:+2ubFx5X0
甚六「というものさ
もちろん突拍子が無さすぎて半信半疑だったけどね
だから、まだ小学生のカツオくんがこの世界の不可解な法に深入りしていいのかと考えると同時に、僕はこの仮説を確信へと変えてくれたカツオくんの鋭さに感謝してるんだ」
カツオ「買い被らないでよ甚六さん
僕がループに確信を持ったのは、父さん達の会話を盗み聞きしたからなんだ」
甚六「父さんだって?」
カツオ「うん、父さん達はループについて記憶を失っていた
でも、姉さんが何か父さんが書いたものを発見して、気付いたみたいだった
それに、母さんはその何かを見て『引き継ぐしかない』と言ってたんだよ」
甚六「なるほど、それで家族には相談しづらくなったんだね」
カツオ「ワカメやタラちゃんは巻き込めない
だからもしやと思って甚六さんに相談したんだけど、相談して良かったよ」
甚六「僕もカツオくんには感謝しなくてはならないからね、カツオくんが困ったときは助けになるよ
僕はもう入試の心配をする必要がないから」
カツオ「ありがとう、甚六さん!」
もちろん突拍子が無さすぎて半信半疑だったけどね
だから、まだ小学生のカツオくんがこの世界の不可解な法に深入りしていいのかと考えると同時に、僕はこの仮説を確信へと変えてくれたカツオくんの鋭さに感謝してるんだ」
カツオ「買い被らないでよ甚六さん
僕がループに確信を持ったのは、父さん達の会話を盗み聞きしたからなんだ」
甚六「父さんだって?」
カツオ「うん、父さん達はループについて記憶を失っていた
でも、姉さんが何か父さんが書いたものを発見して、気付いたみたいだった
それに、母さんはその何かを見て『引き継ぐしかない』と言ってたんだよ」
甚六「なるほど、それで家族には相談しづらくなったんだね」
カツオ「ワカメやタラちゃんは巻き込めない
だからもしやと思って甚六さんに相談したんだけど、相談して良かったよ」
甚六「僕もカツオくんには感謝しなくてはならないからね、カツオくんが困ったときは助けになるよ
僕はもう入試の心配をする必要がないから」
カツオ「ありがとう、甚六さん!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:19:20.36 ID:+2ubFx5X0
甚六「それで、カツオくんは今後どうするんだい?」
カツオ「もう家族は信用出来ない、盗み聞きしていたことも気付かれたしね
ただ、他の人の家に泊めてもらうわけにはいかないからね
気をつけながら内情を探ってみるよ」
甚六「そうか……
それなら僕は僕の方で様々な人物にコンタクトを取ってみるよ
気付かれてしまったカツオくんには誰が裏切りを持って接するか分からないからね
もしかしたら僕達に味方してくれる勢力もいるかもしれないし」
カツオ「何から何までありがとう甚六さん」
カツオ「もう家族は信用出来ない、盗み聞きしていたことも気付かれたしね
ただ、他の人の家に泊めてもらうわけにはいかないからね
気をつけながら内情を探ってみるよ」
甚六「そうか……
それなら僕は僕の方で様々な人物にコンタクトを取ってみるよ
気付かれてしまったカツオくんには誰が裏切りを持って接するか分からないからね
もしかしたら僕達に味方してくれる勢力もいるかもしれないし」
カツオ「何から何までありがとう甚六さん」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:20:15.73 ID:+2ubFx5X0
カツオの盗み聞きが気付かれた後
サザエ『まずいわ……よりによってカツオに聞かれるなんて』
マスオ『そうだね
カツオくんは勘がいいから既にこの世界がループしていることに気付いてるかも知れないよ』
波平『なーに、まだ気付いているとは限らん
ループが始まってからまだ初日だしな
それにカツオはワシの息子だ
きっとループ前から続くワシ達の思想も理解してくれるよ』
フネ『そうですね』
サザエ『でももしカツオが私達の計画……“アレフ2プロジェクト”を否定したら……』
波平『その時は……消すしかないだろう
“奴ら”と繋がる前にな』
サザエ『まずいわ……よりによってカツオに聞かれるなんて』
マスオ『そうだね
カツオくんは勘がいいから既にこの世界がループしていることに気付いてるかも知れないよ』
波平『なーに、まだ気付いているとは限らん
ループが始まってからまだ初日だしな
それにカツオはワシの息子だ
きっとループ前から続くワシ達の思想も理解してくれるよ』
フネ『そうですね』
サザエ『でももしカツオが私達の計画……“アレフ2プロジェクト”を否定したら……』
波平『その時は……消すしかないだろう
“奴ら”と繋がる前にな』
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/26(火) 21:21:46.48 ID:+2ubFx5X0
後日、平日
カツオ「(姉さんは何かを発見したようだった
その何かを見つけられれば……)」
カツオ「ただいまー!」
サザエ「お帰りカツオ(この前探った時はカツオは気付いていない様子だった……
でも私には分かるわ……あの様子のカツオは多分気付いている
ループを通して何回もカツオを見てきたんだから
このままなら良いけど……もし私達の秘密に触れようものなら、カツオも巻き込まなくてはならないわね、良い意味でも悪い意味でも
私の勘が間違っているということを信じて仕掛けさせてもらうわ
カツオ「(姉さんは何かを発見したようだった
その何かを見つけられれば……)」
カツオ「ただいまー!」
サザエ「お帰りカツオ(この前探った時はカツオは気付いていない様子だった……
でも私には分かるわ……あの様子のカツオは多分気付いている
ループを通して何回もカツオを見てきたんだから
このままなら良いけど……もし私達の秘密に触れようものなら、カツオも巻き込まなくてはならないわね、良い意味でも悪い意味でも
私の勘が間違っているということを信じて仕掛けさせてもらうわ
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