490円DTI SIM vs 980円IIjmio SIM
simフリー iPhone5 でOCNモバイルエントリーD LTE980 設定方法+利用後の感想
●SIMフリー端末とは?
既報の通り、アップルは日本のオンラインストアでのiPhone 5s / iPhone 5cのSIMフリー(アンロック)版の販売を開始した。ここでは「SIMフリー版とはなにか?」をはじめ、携帯キャリアから購入する場合と比べてのメリット、注意点などを簡単にまとめてみる。
「SIMフリー版」端末とは、携帯端末を好きな携帯電話事業者へと持ち込んで契約が可能な端末のことだ。一般に多くの携帯キャリアでは「SIMロック」と呼ばれる仕掛けを販売する携帯端末に施しており、このようにして販売された端末は他の携帯キャリアに持ち込んで契約しようとしても、通信に必要な該当事業者のSIMカードを端末が受け付けず、事実上、最初に端末を購入した事業者に縛られた状態になっている。
「なぜ、そういう利用者に不利益になるようなことをするのか?」といえば、携帯事業者は端末販売の際に本来の端末価格から「今後数年は端末とサービスを継続利用する」ことを見込んで端末メーカーへの代金を立て替えた割り引き販売を行っており、契約後すぐにユーザーに乗り換えられると、料金を踏み倒したまま月額料金の安いライバルキャリアに乗り換えられかねないからだ。また、特定メーカーとの交渉で特定地域での端末の独占販売権を得た場合など、端末のみをキャリアから購入し、契約はライバルキャリアで……といったケースも考えられる(かつてのiPhoneが好例)。
携帯キャリアとしてはユーザーに自社サービスを利用してもらうために割り引き販売や独占販売権を獲得したのに、こうした乗り換え行為は本来の意図に反するものとなる。そのため、年契約で縛り期間を設けたり、上記のようなSIMロックという行為に走ることになる。
とはいえ、上記のような携帯キャリアが販売する端末でも、一定の条件(端末を本来の値段で一括購入したり契約の縛り期間を満了するなど)を満たすことでSIMロックを解除するサービスを提供していることもある。また、欧州や香港など携帯キャリアがSIMロックをかけて販売しない地域もあり、端末自体は本体の高い価格で購入しなければならないものの、携帯キャリアから購入した端末であってもSIMロックが最初からかかっていないこともある。
いずれにせよ、iPhoneなどの最新のハイエンド端末をSIMロックなしで購入する場合、通常われわれが携帯キャリアから購入しているような安価または「実質0円」のような選択肢はなく、必ず本来の高い本体価格での購入が必須となる。こうした端末は「SIMフリー版」、あるいは"SIMロック"がかかっていないという意味で「SIMロックフリー版」、英語圏では「アンロック版(Unlocked)」などと呼ばれている。今回アップルは「SIMフリー」としており、以後はそのように表記する。
●SIMフリー版iPhoneのメリット(1)
SIMフリー版iPhone購入のメリットは、主に次のようなことが考えられる。
・メリットその1 端末を購入した後、好きな携帯キャリアと契約できる。また年契約の縛りも受けないため、適時好きなキャリアに移行可能
現在、SIMフリー版iPhoneはオンラインのApple Storeのみで購入が可能だが、この状態では携帯通信に必要なSIMがないため、国内で利用する場合には端末を携帯ショップへと持ち込んで契約を行うことになる。従来、ソフトバンクなどは海外で購入したSIMフリー版iPhoneをショップに持ち込んでも契約を行えず、仮に別途契約したSIMカードを挿入しても設定が行えないため、事実上ソフトバンクでiPhoneを利用するためには同社でiPhoneを購入する必要があった。だがApple Storeでの公式SIMフリー版が登場したことを受け、"国内で正規に購入したiPhone"という条件付きで持ち込み契約が可能になったようだ。
このように、ソフトバンク、KDDI (au)、NTTドコモの3キャリアについてはSIMフリー版を購入してのショップへの持ち込み契約に対応している。一方でイーモバイル(EMOBILE)については、現在iPhoneで利用されているnano SIMを取り扱っていないため、持ち込み契約には対応していないようだ。「SIMカッター」と呼ばれる通常サイズのSIMやmicro SIMの外周をカットしてnano SIMサイズに切り出すことでイーモバイル用の契約SIMを確保し、別途設定を行うことで利用できる可能性もあるが、イーモバイル公式としては現時点で保障対象外となっている。
だが今回のSIMフリー版販売開始で最も恩恵を受けるのは「MVNO」と呼ばれる、他キャリアの回線を借りて携帯電話サービスを提供する事業者だろう。MVNOの1つである日本通信は11月23日より、通話も可能な安価なSIMカードを販売しており(、音声通話も含めた通信サービスを比較的安価に利用できる。そのほか、データ通信のみに特化したパッケージや、速度制限や容量制限付きながら[毎月1,000円未満で利用できるパッケージのあるIIJmioなど、用途や利用頻度に応じて最適のプランを選択できるメリットがある。もし国内利用が中心の場合、SIMフリー版iPhoneを利用する最も大きなメリットは、このMVNO利用にあると考えられる。
●SIMフリー版iPhoneのメリット(2)
・メリットその2 海外に行ったとき、現地の事業者と契約して安価なSIMカードとサービスを利用できる
そしておそらく、SIMフリー版iPhoneを購入する最大のメリットはこの「iPhoneの海外利用」だろう。どの携帯事業者のSIMを挿入しても動作するため、現地でSIMを購入して利用することで、海外で国内キャリア契約の端末をローミング利用するよりも安価に運用が可能になる。例えば、ソフトバンク、KDDI (au)、NTTドコモでは、海外パケット定額という名称で海外の特定地域・事業者に接続した場合にデータ通信を1日あたり最大1,980〜2,980円で利用できるサービスを提供している。
だが現地で契約した場合、この料金と同額またはそれ以下で1週間以上のデータ通信利用が可能であったり、場合によってはLTEのような高速通信サービスを利用できたりする。また現地で2GBや3GBといった大容量のデータ通信サービスを契約できれば、iPhoneを使ってインターネット共有(テザリング)を行うことで、他のデバイスやPCをiPhone経由でインターネット接続することも可能だ。
海外利用がSIMフリー版購入の最大のメリットとはいえ、一般旅行者には難易度が高い方法であるのも事実だ。詳細は後述するが、現地事業者と交渉できるだけの語学スキル(最低限でも英語)や知識が必要なこと、設定も含めて実際の動作はすべて自己責任になることと、数日程度の現地滞在では手間に対してリターンが割に合わないケースも多い。あくまで知識やスキルがある人向けのチャレンジ要素だと考えておいたほうがいいかもしれない。
・メリットその3 端末下取り時の売却価格が携帯キャリア版より若干高い場合がある
ケースバイケースだが、SIMロックのかかった携帯キャリア版に比べ、SIMフリー版は中古屋での下取り価格やオークション等での転売価格が高い傾向がある。もっとも、現在出ている情報は日本での公式SIMフリー版が発表される前の情報を元にしているため、今後国内公式のSIMフリー版が出回ることで価格情勢に変化が訪れる可能性がある。ただ最新端末をSIMフリーで購入し、比較的早いタイミングで売却することで、より高い売却益を得られる傾向は今後も続くと思われる。
(中略)
●どのようなユーザーにお勧めか
以上がSIMフリー版iPhoneのメリットと購入における注意点だ。「国内正規版」であるという点で、海外でのSIMフリー版iPhone購入よりも「保障がついてくる」「正式に堂々と利用できる」「ソフトバンク等の安価な契約プランが利用可能」という点でメリットがあるのだが、「高価」であることと「設定や契約は自己責任」という点で携帯キャリア版より購入のハードルは高くなっている。
総論としては、設定や契約のスキルのあるプロフェッショナルユーザー向けの製品であり、端末のハードウェアだけでなくサービスも含めて保障される携帯キャリア版を、一般ユーザーには依然としてお勧めしたい。海外で手持ちの端末を安価な料金で通信端末として利用できるメリットはあるものの、手間暇を考えれば、やはり短期滞在では海外パケット定額のほうが便利で安いというケースもある。あるいは海外で利用できる携帯用Wi-Fiルータを空港でレンタルし、それにiPhoneを接続する方法も考えられる。今回のSIMフリー版iPhoneをお勧めできるのは下記のようなユーザーだ。
・国内でMVNOのサービスをもっと柔軟に活用したい
・大手キャリアの複雑な契約システムを熟知して、最適なプランを選べるスキルがある
・海外で現地携帯キャリアと契約して手持ち端末をそのまま利用したい
確かにSIMフリー版iPhoneの国内正式販売で恩恵を受けるユーザーはいるものの、その数は比較的限られているというのが筆者の予想だ。
(Junya Suzuki)
SIMフリー版iPhone 5s/5cは誰が使うべきか、そのメリットと注意点まとめ
マイナビニュース 11月23日(土)22時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131123-00000038-mycomj-sci
2013/11/23 22:43
>国内でMVNOのサービスをもっと柔軟に活用したい
俺は、これに該当する。OCN980円プラン+スマートトーク(通話アプリ)
ドコモなどのキャリア契約など7000円もかかる。時代は、MVNOです。(*^▽^*)
2013/11/24 08:40
あたかもMVNOが正解みたいな書き方をしているが、
それだけ安かったり無料であることには理由があるし、
スマートトークやその他IP電話サービスはやはり安定性に欠ける。
ライトユーザーやビジネスに携帯を使わない人は
MVNO+無料通話サービスでも良いかもしれないが、
それにはもちろんデメリットもあるし、この手段を使っている
自分だけが正しいみたいな書き方は避けるべき。
MVNOは手段の一つであって時代はMVNOと言い切るほどのものではない。
2013/11/24 09:21
Androidでは今月【NEXUS5】がSIMフリー機としてリリースされ,Appleも続く。海外では広くSIMフリー端末が当然に売られているので日本も一つの選択肢として拡充したほうが消費者にメリットがある。
050plusや先のスマートトークなど色々月額料金が安いサービスがあるし,ビジネスで通話する必要性があるなら格安ガラケーとの2台持ちにすれば良いだけ。スマホに月々\7,000-〜\8,000-かけるよりも圧倒的にランニングコストは減る。
本体一括が高いと指摘する人もいるがヤフオク等である程度値が落ちたSIMフリー機や,キャリア端末であっても今後SIMロック解除サービスが拡充する可能性もあるので,やはりSIMフリーの選択肢が広がるのは歓迎すべき
2013/11/24 08:13
携帯電話会社とは家族割りで家族間通話が無料との関係で通話のみの契約を残し、
MVNOもsimフリーiPhoneで使用してる。
携帯電話会社のパケット料金ってMVNOに比べて
使える通信料に比べて物凄く料金高いよね。
ボッタクリ過ぎると思う。
海外と比べても高いよ。
2013/11/24 07:36
「設定や契約のスキルのあるプロフェッショナルユーザー向け」
・・・ちょっと笑った。
2013/11/24 08:34
長いですが、解りやすくまとめた記事ですね。
自分はSIMフリーについて全く分からなかったので、これでメリットが分かりました。
確かに、携帯3社はどこも月々の料金が高すぎますよね。
一種の談合なんですが、そこに風穴を開けたのがMVNOと言う、携帯会社版格安航空会社ですね!
これにユーザーが流れてくれれば、殿様商売の携帯3社も料金プランを改めるでしょう!
ボッタクリ商法の時代を終わらせて下さい!
2013/11/24 03:35
バンコクによく行くが、コンビニで49バーツ(約150円)のツーリストSIMを買って使っている。他の国は知らないが、タイは簡単に使えるよ。
2013/11/24 10:14
香港の空港や駅、港には必ずsimカードの自販機がありましたよ
2013/11/24 10:36
マレーシアもSIMカード3分で契約できますね。プリペイドなら基本料もデポジットもない。通話料は1分10円とかだった気がする。
2013/11/24 08:56
大手キャリアの月額料金が高すぎる
おじさんおばさんは利用頻度が少ないのに8,000円/月も払っている
年で考えると96,000円にもなる
こんなオイシイ客はほかの業種では考えられない
2013/11/23 23:46
nanoSIMはiPhone5以降では、4sはマイクロSIMです。
2013/11/24 08:28
ハワイで買ったiPad-airにドコモSIM挿して使ってるけど、早く3社平行販売にして本体は同一価格(アップル定価)で純然とした通信料金で各社が競争するようになるべきだと思う。
海外使用に関してはことさらハードルが高いかのような記事を書いているけど
空港カウンターで片言の会話で十分に事足りるレベルなんだけどなんでこんなにさも難しそうに書くのか意味不明です。
2013/11/24 08:43
キャリアのまわし者みたいなコメントやな。バンコクなんて町中SIMカードだらけだよ。設定なんてiPhoneが1番分かり易いし、分からなくても店員が親切にやってくれるよ。フィリピンも台湾もそうだったよ。それでも心配な人は入国したら空港内のSIMカード屋で購入すれば100%やってくれるよ。SIMフリー=プロフェッショナルなんてあり得ない。特にiPhoneSIMフリーは1番分かり易いよ!
2013/11/24 09:36
さもソフトバンクが他社と同じに感じる記事の書き方に違和感を感じます。ソフトバンクは現時点で一番利用料金が高いしサービスも悪い。繋がりやすさNo1の騙しCMに嫌悪感を感じる。
2013/11/24 09:06
メリットを書いたらデメリットも書いてあげる方が親切だと思うな。何もわかってない人が、周りの意見に流されてSIMフリー版を買って設定も何もしてないのに『SIM挿したけど使えない』とか言い出しそう。
2013/11/24 08:33
これやGoogleのネクサスのように
各メーカーはsimフリーを売ってもらいたいわ
キャリア独自アプリなど不要と思ってる人は多いと思う
消費者の選択肢が増えることは良いことだ
2013/11/24 09:03
こと携帯に関しては、アジアでは一番遅れている。フィリピンで買ったノキア、シンガポール、タイ、どこに行ってもSIM1枚で使える。日本のキャリアは海外から電話を受けただけで100円かかり、出張精算すると何十万!グローバルとか真剣に考えるなら、なんとかしろ!ついでにネットも高い!日本が世界水準からおいてかれるんだよ!既得権益ばかり、まもるから。東電もそうだろ!鎖国なんだよ、このくには。
2013/11/24 08:45
国内だけで使用する場合は、キャリアの料金体系が変わらない限り
購入メリットは少ない。
海外みたいに安価なプリペイドSIMを提供して欲しい。
海外はSIMカットしてくれるので、記事のような心配は要らない。
2013/11/24 08:51
SIMフリーは、世界の常識だ!
2013/11/24 09:18
というかこれが普通だろ
パソコンはキャリア(プロバイダー)制限ないのに。
携帯がパソコンに追いついてきたこともあり
パソコンと同じ販売扱いにして家電量販店やネット通販などで
パソコン買うのと同じようにするべきだ
ついでに1回線に1端末の制限もやめてほしい
パソコンはルーターを使えば
複数のパソコンやゲーム機も自由にネット接続ができるんだから。
無線LAN(ブロードバンド)を
使わずどこでも通信できるのが携帯回線の最大のメリットでしょ
2013/11/24 09:18
これが携帯の本来のあるべき形だと思う。ようやく日本も世界に追いついたか。
2013/11/24 10:18
端末は端末、サービスはサービスで競争するのが、基本かつ世界標準なのだから、この記事の論調は保守堅持以外の何物でもないな。
3社揃っての2年縛り、自動更新、SIMロックを始めとしたキャリア縛りは、ユーザー選択権の閉塞性に繋がって、日本のスマホ競争力をなくした根源じゃん。
端末安いって?違うよね?キャリアは毎月のアホみたいに高い基本料で取り返してるじゃん。
2013/11/24 10:14
本来は携帯電話って、販売台数も多いし、もっとやすく出来るものだと思う。
そして、2年縛りがいつのまにか通例になっているけれど、大切に長く使えることも大事なんじゃないだろうか。
2013/11/24 09:20
かつての専売機種方式は崩壊したのにSIMフリーでないのが納得できなかった。好きなキャリアで好きなスマホで契約できることが本来の姿だと思うから良い事だ。キャリアも競争理論が高まるからサービスの質が上がるね。
2013/11/24 10:46
格安SIMは通信量の上限が低いから家に無線環境やパソコンがなく、歩いてても常にスマホをいじってるいるような若い子にはたいしたメリットないけどね。
既報の通り、アップルは日本のオンラインストアでのiPhone 5s / iPhone 5cのSIMフリー(アンロック)版の販売を開始した。ここでは「SIMフリー版とはなにか?」をはじめ、携帯キャリアから購入する場合と比べてのメリット、注意点などを簡単にまとめてみる。
「SIMフリー版」端末とは、携帯端末を好きな携帯電話事業者へと持ち込んで契約が可能な端末のことだ。一般に多くの携帯キャリアでは「SIMロック」と呼ばれる仕掛けを販売する携帯端末に施しており、このようにして販売された端末は他の携帯キャリアに持ち込んで契約しようとしても、通信に必要な該当事業者のSIMカードを端末が受け付けず、事実上、最初に端末を購入した事業者に縛られた状態になっている。
「なぜ、そういう利用者に不利益になるようなことをするのか?」といえば、携帯事業者は端末販売の際に本来の端末価格から「今後数年は端末とサービスを継続利用する」ことを見込んで端末メーカーへの代金を立て替えた割り引き販売を行っており、契約後すぐにユーザーに乗り換えられると、料金を踏み倒したまま月額料金の安いライバルキャリアに乗り換えられかねないからだ。また、特定メーカーとの交渉で特定地域での端末の独占販売権を得た場合など、端末のみをキャリアから購入し、契約はライバルキャリアで……といったケースも考えられる(かつてのiPhoneが好例)。
携帯キャリアとしてはユーザーに自社サービスを利用してもらうために割り引き販売や独占販売権を獲得したのに、こうした乗り換え行為は本来の意図に反するものとなる。そのため、年契約で縛り期間を設けたり、上記のようなSIMロックという行為に走ることになる。
とはいえ、上記のような携帯キャリアが販売する端末でも、一定の条件(端末を本来の値段で一括購入したり契約の縛り期間を満了するなど)を満たすことでSIMロックを解除するサービスを提供していることもある。また、欧州や香港など携帯キャリアがSIMロックをかけて販売しない地域もあり、端末自体は本体の高い価格で購入しなければならないものの、携帯キャリアから購入した端末であってもSIMロックが最初からかかっていないこともある。
いずれにせよ、iPhoneなどの最新のハイエンド端末をSIMロックなしで購入する場合、通常われわれが携帯キャリアから購入しているような安価または「実質0円」のような選択肢はなく、必ず本来の高い本体価格での購入が必須となる。こうした端末は「SIMフリー版」、あるいは"SIMロック"がかかっていないという意味で「SIMロックフリー版」、英語圏では「アンロック版(Unlocked)」などと呼ばれている。今回アップルは「SIMフリー」としており、以後はそのように表記する。
●SIMフリー版iPhoneのメリット(1)
SIMフリー版iPhone購入のメリットは、主に次のようなことが考えられる。
・メリットその1 端末を購入した後、好きな携帯キャリアと契約できる。また年契約の縛りも受けないため、適時好きなキャリアに移行可能
現在、SIMフリー版iPhoneはオンラインのApple Storeのみで購入が可能だが、この状態では携帯通信に必要なSIMがないため、国内で利用する場合には端末を携帯ショップへと持ち込んで契約を行うことになる。従来、ソフトバンクなどは海外で購入したSIMフリー版iPhoneをショップに持ち込んでも契約を行えず、仮に別途契約したSIMカードを挿入しても設定が行えないため、事実上ソフトバンクでiPhoneを利用するためには同社でiPhoneを購入する必要があった。だがApple Storeでの公式SIMフリー版が登場したことを受け、"国内で正規に購入したiPhone"という条件付きで持ち込み契約が可能になったようだ。
このように、ソフトバンク、KDDI (au)、NTTドコモの3キャリアについてはSIMフリー版を購入してのショップへの持ち込み契約に対応している。一方でイーモバイル(EMOBILE)については、現在iPhoneで利用されているnano SIMを取り扱っていないため、持ち込み契約には対応していないようだ。「SIMカッター」と呼ばれる通常サイズのSIMやmicro SIMの外周をカットしてnano SIMサイズに切り出すことでイーモバイル用の契約SIMを確保し、別途設定を行うことで利用できる可能性もあるが、イーモバイル公式としては現時点で保障対象外となっている。
だが今回のSIMフリー版販売開始で最も恩恵を受けるのは「MVNO」と呼ばれる、他キャリアの回線を借りて携帯電話サービスを提供する事業者だろう。MVNOの1つである日本通信は11月23日より、通話も可能な安価なSIMカードを販売しており(、音声通話も含めた通信サービスを比較的安価に利用できる。そのほか、データ通信のみに特化したパッケージや、速度制限や容量制限付きながら[毎月1,000円未満で利用できるパッケージのあるIIJmioなど、用途や利用頻度に応じて最適のプランを選択できるメリットがある。もし国内利用が中心の場合、SIMフリー版iPhoneを利用する最も大きなメリットは、このMVNO利用にあると考えられる。
●SIMフリー版iPhoneのメリット(2)
・メリットその2 海外に行ったとき、現地の事業者と契約して安価なSIMカードとサービスを利用できる
そしておそらく、SIMフリー版iPhoneを購入する最大のメリットはこの「iPhoneの海外利用」だろう。どの携帯事業者のSIMを挿入しても動作するため、現地でSIMを購入して利用することで、海外で国内キャリア契約の端末をローミング利用するよりも安価に運用が可能になる。例えば、ソフトバンク、KDDI (au)、NTTドコモでは、海外パケット定額という名称で海外の特定地域・事業者に接続した場合にデータ通信を1日あたり最大1,980〜2,980円で利用できるサービスを提供している。
だが現地で契約した場合、この料金と同額またはそれ以下で1週間以上のデータ通信利用が可能であったり、場合によってはLTEのような高速通信サービスを利用できたりする。また現地で2GBや3GBといった大容量のデータ通信サービスを契約できれば、iPhoneを使ってインターネット共有(テザリング)を行うことで、他のデバイスやPCをiPhone経由でインターネット接続することも可能だ。
海外利用がSIMフリー版購入の最大のメリットとはいえ、一般旅行者には難易度が高い方法であるのも事実だ。詳細は後述するが、現地事業者と交渉できるだけの語学スキル(最低限でも英語)や知識が必要なこと、設定も含めて実際の動作はすべて自己責任になることと、数日程度の現地滞在では手間に対してリターンが割に合わないケースも多い。あくまで知識やスキルがある人向けのチャレンジ要素だと考えておいたほうがいいかもしれない。
・メリットその3 端末下取り時の売却価格が携帯キャリア版より若干高い場合がある
ケースバイケースだが、SIMロックのかかった携帯キャリア版に比べ、SIMフリー版は中古屋での下取り価格やオークション等での転売価格が高い傾向がある。もっとも、現在出ている情報は日本での公式SIMフリー版が発表される前の情報を元にしているため、今後国内公式のSIMフリー版が出回ることで価格情勢に変化が訪れる可能性がある。ただ最新端末をSIMフリーで購入し、比較的早いタイミングで売却することで、より高い売却益を得られる傾向は今後も続くと思われる。
(中略)
●どのようなユーザーにお勧めか
以上がSIMフリー版iPhoneのメリットと購入における注意点だ。「国内正規版」であるという点で、海外でのSIMフリー版iPhone購入よりも「保障がついてくる」「正式に堂々と利用できる」「ソフトバンク等の安価な契約プランが利用可能」という点でメリットがあるのだが、「高価」であることと「設定や契約は自己責任」という点で携帯キャリア版より購入のハードルは高くなっている。
総論としては、設定や契約のスキルのあるプロフェッショナルユーザー向けの製品であり、端末のハードウェアだけでなくサービスも含めて保障される携帯キャリア版を、一般ユーザーには依然としてお勧めしたい。海外で手持ちの端末を安価な料金で通信端末として利用できるメリットはあるものの、手間暇を考えれば、やはり短期滞在では海外パケット定額のほうが便利で安いというケースもある。あるいは海外で利用できる携帯用Wi-Fiルータを空港でレンタルし、それにiPhoneを接続する方法も考えられる。今回のSIMフリー版iPhoneをお勧めできるのは下記のようなユーザーだ。
・国内でMVNOのサービスをもっと柔軟に活用したい
・大手キャリアの複雑な契約システムを熟知して、最適なプランを選べるスキルがある
・海外で現地携帯キャリアと契約して手持ち端末をそのまま利用したい
確かにSIMフリー版iPhoneの国内正式販売で恩恵を受けるユーザーはいるものの、その数は比較的限られているというのが筆者の予想だ。
(Junya Suzuki)
SIMフリー版iPhone 5s/5cは誰が使うべきか、そのメリットと注意点まとめ
マイナビニュース 11月23日(土)22時12分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131123-00000038-mycomj-sci
2013/11/23 22:43
>国内でMVNOのサービスをもっと柔軟に活用したい
俺は、これに該当する。OCN980円プラン+スマートトーク(通話アプリ)
ドコモなどのキャリア契約など7000円もかかる。時代は、MVNOです。(*^▽^*)
2013/11/24 08:40
あたかもMVNOが正解みたいな書き方をしているが、
それだけ安かったり無料であることには理由があるし、
スマートトークやその他IP電話サービスはやはり安定性に欠ける。
ライトユーザーやビジネスに携帯を使わない人は
MVNO+無料通話サービスでも良いかもしれないが、
それにはもちろんデメリットもあるし、この手段を使っている
自分だけが正しいみたいな書き方は避けるべき。
MVNOは手段の一つであって時代はMVNOと言い切るほどのものではない。
2013/11/24 09:21
Androidでは今月【NEXUS5】がSIMフリー機としてリリースされ,Appleも続く。海外では広くSIMフリー端末が当然に売られているので日本も一つの選択肢として拡充したほうが消費者にメリットがある。
050plusや先のスマートトークなど色々月額料金が安いサービスがあるし,ビジネスで通話する必要性があるなら格安ガラケーとの2台持ちにすれば良いだけ。スマホに月々\7,000-〜\8,000-かけるよりも圧倒的にランニングコストは減る。
本体一括が高いと指摘する人もいるがヤフオク等である程度値が落ちたSIMフリー機や,キャリア端末であっても今後SIMロック解除サービスが拡充する可能性もあるので,やはりSIMフリーの選択肢が広がるのは歓迎すべき
2013/11/24 08:13
携帯電話会社とは家族割りで家族間通話が無料との関係で通話のみの契約を残し、
MVNOもsimフリーiPhoneで使用してる。
携帯電話会社のパケット料金ってMVNOに比べて
使える通信料に比べて物凄く料金高いよね。
ボッタクリ過ぎると思う。
海外と比べても高いよ。
2013/11/24 07:36
「設定や契約のスキルのあるプロフェッショナルユーザー向け」
・・・ちょっと笑った。
2013/11/24 08:34
長いですが、解りやすくまとめた記事ですね。
自分はSIMフリーについて全く分からなかったので、これでメリットが分かりました。
確かに、携帯3社はどこも月々の料金が高すぎますよね。
一種の談合なんですが、そこに風穴を開けたのがMVNOと言う、携帯会社版格安航空会社ですね!
これにユーザーが流れてくれれば、殿様商売の携帯3社も料金プランを改めるでしょう!
ボッタクリ商法の時代を終わらせて下さい!
2013/11/24 03:35
バンコクによく行くが、コンビニで49バーツ(約150円)のツーリストSIMを買って使っている。他の国は知らないが、タイは簡単に使えるよ。
2013/11/24 10:14
香港の空港や駅、港には必ずsimカードの自販機がありましたよ
2013/11/24 10:36
マレーシアもSIMカード3分で契約できますね。プリペイドなら基本料もデポジットもない。通話料は1分10円とかだった気がする。
2013/11/24 08:56
大手キャリアの月額料金が高すぎる
おじさんおばさんは利用頻度が少ないのに8,000円/月も払っている
年で考えると96,000円にもなる
こんなオイシイ客はほかの業種では考えられない
2013/11/23 23:46
nanoSIMはiPhone5以降では、4sはマイクロSIMです。
2013/11/24 08:28
ハワイで買ったiPad-airにドコモSIM挿して使ってるけど、早く3社平行販売にして本体は同一価格(アップル定価)で純然とした通信料金で各社が競争するようになるべきだと思う。
海外使用に関してはことさらハードルが高いかのような記事を書いているけど
空港カウンターで片言の会話で十分に事足りるレベルなんだけどなんでこんなにさも難しそうに書くのか意味不明です。
2013/11/24 08:43
キャリアのまわし者みたいなコメントやな。バンコクなんて町中SIMカードだらけだよ。設定なんてiPhoneが1番分かり易いし、分からなくても店員が親切にやってくれるよ。フィリピンも台湾もそうだったよ。それでも心配な人は入国したら空港内のSIMカード屋で購入すれば100%やってくれるよ。SIMフリー=プロフェッショナルなんてあり得ない。特にiPhoneSIMフリーは1番分かり易いよ!
2013/11/24 09:36
さもソフトバンクが他社と同じに感じる記事の書き方に違和感を感じます。ソフトバンクは現時点で一番利用料金が高いしサービスも悪い。繋がりやすさNo1の騙しCMに嫌悪感を感じる。
2013/11/24 09:06
メリットを書いたらデメリットも書いてあげる方が親切だと思うな。何もわかってない人が、周りの意見に流されてSIMフリー版を買って設定も何もしてないのに『SIM挿したけど使えない』とか言い出しそう。
2013/11/24 08:33
これやGoogleのネクサスのように
各メーカーはsimフリーを売ってもらいたいわ
キャリア独自アプリなど不要と思ってる人は多いと思う
消費者の選択肢が増えることは良いことだ
2013/11/24 09:03
こと携帯に関しては、アジアでは一番遅れている。フィリピンで買ったノキア、シンガポール、タイ、どこに行ってもSIM1枚で使える。日本のキャリアは海外から電話を受けただけで100円かかり、出張精算すると何十万!グローバルとか真剣に考えるなら、なんとかしろ!ついでにネットも高い!日本が世界水準からおいてかれるんだよ!既得権益ばかり、まもるから。東電もそうだろ!鎖国なんだよ、このくには。
2013/11/24 08:45
国内だけで使用する場合は、キャリアの料金体系が変わらない限り
購入メリットは少ない。
海外みたいに安価なプリペイドSIMを提供して欲しい。
海外はSIMカットしてくれるので、記事のような心配は要らない。
2013/11/24 08:51
SIMフリーは、世界の常識だ!
2013/11/24 09:18
というかこれが普通だろ
パソコンはキャリア(プロバイダー)制限ないのに。
携帯がパソコンに追いついてきたこともあり
パソコンと同じ販売扱いにして家電量販店やネット通販などで
パソコン買うのと同じようにするべきだ
ついでに1回線に1端末の制限もやめてほしい
パソコンはルーターを使えば
複数のパソコンやゲーム機も自由にネット接続ができるんだから。
無線LAN(ブロードバンド)を
使わずどこでも通信できるのが携帯回線の最大のメリットでしょ
2013/11/24 09:18
これが携帯の本来のあるべき形だと思う。ようやく日本も世界に追いついたか。
2013/11/24 10:18
端末は端末、サービスはサービスで競争するのが、基本かつ世界標準なのだから、この記事の論調は保守堅持以外の何物でもないな。
3社揃っての2年縛り、自動更新、SIMロックを始めとしたキャリア縛りは、ユーザー選択権の閉塞性に繋がって、日本のスマホ競争力をなくした根源じゃん。
端末安いって?違うよね?キャリアは毎月のアホみたいに高い基本料で取り返してるじゃん。
2013/11/24 10:14
本来は携帯電話って、販売台数も多いし、もっとやすく出来るものだと思う。
そして、2年縛りがいつのまにか通例になっているけれど、大切に長く使えることも大事なんじゃないだろうか。
2013/11/24 09:20
かつての専売機種方式は崩壊したのにSIMフリーでないのが納得できなかった。好きなキャリアで好きなスマホで契約できることが本来の姿だと思うから良い事だ。キャリアも競争理論が高まるからサービスの質が上がるね。
2013/11/24 10:46
格安SIMは通信量の上限が低いから家に無線環境やパソコンがなく、歩いてても常にスマホをいじってるいるような若い子にはたいしたメリットないけどね。
NTTコミュニケーションズ OCN モバイル ONE マイクロSIMパッケージ T0003670 | |
NTTコミュニケーションズ 2013-08-29 ランキング : 27 Amazonの商品情報を見る by amapola |
IIJ 【ビックカメラグループオリジナル】BIC SIMウェルカムパック マイクロSIM | |
IIJ ランキング : 649 Amazonの商品情報を見る by amapola |