戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://japanese.engadget.com/2013/12/02/nvidia-7-tegra-note-7/


NVIDIAの7型タブレットTegra Note 7国内発表、高精度スタイラス採用 - Engadget Japanese


NVIDIA が独自タブレット Tegra Note 7 を国内向けに発表しました。Tegra Note 7 は、Tegra 4 プロセッサを搭載した7インチAndroidタブレット。

Tegra 4 のメーカーであるNVIDIA みずから設計したリファレンスモデルとして、「7インチ最速」をうたう処理性能や、独自の DirectStylus 技術による高精度なスタイラス入力、前面ステレオスピーカーとバスレフポートによる高品質オーディオ機能、そして米ドルで199ドルからの想定価格が特徴です。

リファレンスハードウェア(「タブレットプラットフォーム」)としての標準仕様は、

7インチ1280 x 800 IPSディスプレイ、Tegra 4 プロセッサ(ARM Cortex-A15 クアッドコア+GeForce GPU 72コア)、1GB RAM、16GB内蔵ストレージ、microSDスロット。背面5MPカメラ、前面VGAカメラ、前面" HD Audio " ステレオスピーカー(バスレフポートつき)、microHDMI出力。

そのほか特徴として、「NVIDIA独自のDirectStylus 技術」によるスタイラス対応が挙げられます。

実際の製品としてはNVIDIAの直販ではなく、パートナー企業のブランドからそれぞれ独自の製品として販売されます。仕様についても、上記の「プラットフォーム」にメーカーによる独自のカスタマイズが施される可能性があります。



独自の DirectStylus 技術による高精度スタイラス対応も特徴。写真は6月の Computex でのデモより、CESの直筆サイン。


国内でのパートナーとしては、ベアボーンPCなどで知られる ZOTAC が「ZOTAC Tegra Note 7」を販売します。

発売は12月4日、市場想定価格2万5800円。

(更新中)

NVIDIAによる技術解説。Tegra Note 7 が採用する DirectStylus は、「アクティブスタイラスの性能を、パッシブスタイラスの価格で実現する技術」。

アクティブスタイラスは、いわゆるお絵かき用のペンタブやワコム製品などに代表される電磁誘導式のペン。スクリーン側もスタイラスも対応する必要がある一方で、細いペン先、細かな入力、筆圧感知、高速応答などが可能。

パッシブスタイラスは、指のために作られた静電容量式タッチパネルでも使える、いわゆる「指のふりをする」タイプ。ペン先は太く、細かく正確な線は引きづらい。指と区別できないため手のひらをついて書く(パームリジェクション) も難しい。

対する NVIDIAの DirectStylus は、パッシブな静電容量式のスクリーンでも、細いペン先や高い認識精度、速度、パームリジェクション、筆圧感知などを実現する技術。

筆圧感知には、ペン先が「ブラシ」になるスタイラスを使う。タッチパネル側で実際に圧力を測るセンサがあるわけではなく、筆圧でペン先が微妙に広がることで、変化する静電容量を高精度に認識する。

Tegra Note 7 のスタイラスは本体に収納可能。引き出すとペン対応アプリのアイコンが現れる。専用ランチャーはカスタマイズも可能。

ペン対応タブレットでは定番の、画面キャプチャに手書きして共有ツール (Lassoツール) を標準装備。

続いてカメラ機能 カメラアプリ Camera Awesome をプリインストール。

AOHDR。Tegra 4 のイメージプロセッサの能力で、常時オンのHDR (AOHDR) 。二枚の露出違いをほぼ同時にキャプチャ。HDRを使うかどうか悩まず、常時オン。

Tap-to-Track。画像処理で画面上のオブジェクトを追従フォーカス。

スローモーションビデオ撮影。そのまま。この価格帯のタブレットで実現。


(デモにはまさかの書道家、涼風花さんが登場。その場で実演。高い追従性を評価)

続いてサウンドについて。前面ステレオスピーカー。5ccのバスレフポート。左右のスピーカーボックス形状などの差は、ソフトウェアで補正して出力。あわせて NVIDIA PureAudio の名称で訴求。

最後のアピール点はゲーム。Tegra 4対応のゲームやアプリが登録されるTegraZone を標準搭載。HDMI出力で大画面に出力してプレイ。Bluetooth 4.0 LE でゲームパッドや外部コントローラに対応。



(ZOTAC Tegra Note 7 は12月4日発売予定)

質疑。Q:プラットフォームとして、ZOTACがパートナーになって国内販売するそうだが、ほかのパートナーから出る予定は。
A:ほかのパートナーも現在企画中だが、現時点では伝えられない。

Q:おおむね同じ機能を提供するというが、パートナーごとにカスタマイズは。
A:プラットフォームなので、機能やソフトについてカスタマイズはありえる。ZOTAC版については特にない。

Q:Tegra Note 7 はリファレンス、プラットフォームの名前だと思うが、メーカーからの製品にも Tegra Note 7 がついている。プラットフォーム名、製品名が別々にあって、分かりにくい場合もあるのでは。プラットフォームに単なる開発名ではなくわざわざ名前をつけてブランディングする意図は?
A:別のパートナーから、別の(Tegra Note 7を含まない)名前で販売されることもありうる。以前もTegra 3 で Project Kai の名称で展開していたが、そちらではハードウェアのみだった。今回はソフトウェアも込みで提供する。

Q:Android のバージョンアップについても、メーカーごとではなくNVIDIA が提供するという。時期などは。
A:4.4 KitKat については、時期を調整中。いずれお届けできる。

Q:今回、国内でZOTAC製が出るというが、NVIDIAは流通にかかわるのか?
A:販売についてはパートナーの領域。パートナーの販売チャンネルで売られる。

Q:NVIDIA が売っている SHIELD では、GeForce GPU からのストリーミングに対応しているが、Tegra Note 7 では?
A:対応していない。が、OTAアップデートでさまざまな新機能を追加してゆく。期待していただきたい。

質疑はここまで。