ナナリー「お兄様、血の臭いがします」ルルーシュ「……!!」
- 2013年12月04日 23:10
- SS、コードギアス 反逆のルルーシュ
- 10 コメント
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- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:12:41.41 ID:JVnC+awp0
ナナリー「久しぶりですね。こうしてお兄様と一緒に眠ることができるのは」
ルルーシュ「ナナリー、ほら。もっとくっついたほうがいい。隙間ができると冷えてしまうからな」
ナナリー「はいっ」
ルルーシュ「最近、一緒にいてやれなくて悪いと思っている」
ナナリー「そんな。こうしてお兄様が優しくしてくれるだけで、私は幸せですから」
ルルーシュ「ははっ。そうか。俺もナナリーの傍にいられるだけで幸せだ」
ルルーシュ(だが、俺はもうこの手を血で染めている……。ナナリーを抱きしめることなどできはしない……)
ナナリー「あら……?」
ルルーシュ「どうした?」
ナナリー「お兄様、血の臭いがします」
ルルーシュ「……!!」
ルルーシュ(まさか、ナナリー……!!俺に染み付いてしまった血を感じとったのか……!?ならばナナリーの傍に居てやることもできない……俺は……!!)
ナナリー(お兄様……からじゃない。私から臭っている気がする……。えーと、下半身から臭ってきてるような……。どこかで怪我でもしてしまった、とか?)
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:18:55.52 ID:JVnC+awp0
ルルーシュ「……ナナリー?」
ナナリー「はい?」
ルルーシュ「やっぱり、自分の部屋で寝ることにする」
ナナリー「え?ど、どうしてですか?」
ルルーシュ「それは……」
ルルーシュ(気づかれてしまう……。俺が殺人鬼に成り下がってしまったことを……。ナナリーが察してしまう前に俺は離れるべきだ……!!)
ナナリー「お兄様、行かないでください。折角、今日という日を楽しみにしていたのに……」
ルルーシュ「すまない、ナナリー。無理なんだ」
ナナリー「せめて、理由だけでも」
ルルーシュ「……おやすみ、ナナリー」
ナナリー「お兄様っ!」
ルルーシュ(ふっ。俺は世界でたった一人の妹にすら近づけなくなったか……。くくく……フフフハハハハハ……。当然の報いだな……!!!)
ナナリー(やっぱり、私から臭ってくる……。血が出てる……?)
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:24:25.42 ID:JVnC+awp0
C.C.「……ん?」
ルルーシュ「……なんだ?」
C.C.「今日は妹の部屋で寝るんじゃなかったのか?」
ルルーシュ「俺にそんな資格などないことに気が付いた」
C.C.「何を言っている?」
ルルーシュ「もう無理なんだよ、俺は。ナナリーの傍には居られない」
C.C.「お前、実の妹にすら欲情するようになったのか?これだから童貞は……」
ルルーシュ「もう寝る。話しかけるな」
C.C.「ナナリーのやつ、今頃泣いているんじゃないのか?」
ルルーシュ「黙れ、魔女」
C.C.「可哀相なナナリー。昼間、お前と眠れることをどれだけ楽しみにしているのか私に語ってくれていたのにな」
ルルーシュ「……」
C.C.「まぁいい。お前がそう決めたのなら、好きにしろ」
- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:30:31.80 ID:JVnC+awp0
ナナリー「……くさい」
C.C.「ナナリー?」
ナナリー「え?C.C.さん?まだ、いらしたのですか?もう夜も遅いですし、お帰りになったほうが……」
C.C.「そういうわけにもいかなくなった。どうして兄を手放した?」
ナナリー「お兄様が今日は無理だって」
C.C.「何が無理なんだ?」
ナナリー「わかりません。ただ、無理だとだけ……」
C.C.「そうか。災難だったな」
ナナリー「血の臭いがしたからなのかもしれませんね」
C.C.「ほう?血の臭いか。それは大変だな」
ナナリー「この臭いはなんだと思いますか?」
C.C.「……ルルーシュから臭ってきたのではないのか?」
ナナリー「いえ、私からです。それに下着が濡れているような気もしてきて……」
C.C.「悪いが、見せてもらう」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:37:13.64 ID:JVnC+awp0
ルルーシュ「……」
ルルーシュ(ナナリー……。この手でナナリーを感じることができなくとも、構わない。俺はナナリーのために戦い続けるだけだ……!!!)
ルルーシュ「フフフフハハハハハハハハハ!!!!」
C.C.「おい」ゲシッ
ルルーシュ「つっ!?なんだ!?他人の頭を蹴るとはどういう教育を受けてきたんだ、お前は!!!」
C.C.「……お前、ナナリーに何をした?」
ルルーシュ「どういう意味だ?」
C.C.「血だらけになっていたぞ?」
ルルーシュ「なに!?」
C.C.「実の妹に手を下したか?」
ルルーシュ「ナナリーが怪我をしているのか!?どこだ!?どこを怪我している!?」
C.C.「質問しているのは私だ。兄妹で仲がいいのはいいことだが、男なら逃げずに責任を取れ。初めてで驚いたのは分からなくもないが途中で逃げ出すとは……」
ルルーシュ「ナナリー!!!!」
C.C.「あ、おい!!」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:42:26.58 ID:JVnC+awp0
ナナリー「……くさぃ」
ルルーシュ「ナナリー!!!」
ナナリー「お兄様」
ルルーシュ「どうした!?怪我をしたのか?!あぁ!!!なんだこれはぁ!!!!血が……!!!」
ナナリー「あの、そんなに酷いのですか?」
ルルーシュ「丁度、股間の部分に血のシミが……」
ナナリー「えぇ!?」
ルルーシュ「待っていろ!!!今、診てやる!!!」ガシッ
ナナリー「あ!?ちょっと待ってください!!!お兄様!!」
ルルーシュ「なんだ!?傷の具合を診ないことには対処ができないだろう!?」ググッ
ナナリー「ダ、ダメです!!お兄様!!やめてください……!!」
ルルーシュ「大丈夫だ!!!俺に任せろ!!!ナナリー!!!」
ナナリー「は、はずかしいですからぁ……!!!」
ルルーシュ「何を恥ずかしがることがある!!!」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:44:39.40 ID:bBfd6gQG0
>ルルーシュ「何を恥ずかしがることがある!!!」
こいつはwwwwwww
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:49:35.03 ID:JVnC+awp0
ナナリー「で、でも……ひさしぶりだと……ちょっと……!!」
ルルーシュ「ええい!!!俺に身を委ねればいい!!!さぁ!!!いくぞ、ナナリー!!!」
ナナリー「ダメです!!」
C.C.「遂に馬脚を現したか、シスコンめ」ゲシッ
ルルーシュ「ぬぉ!?何をする!!!この一大事に!!!!」
C.C.「何を慌てている?お前が仕出かしたことだろう?」
ルルーシュ「俺が?バカをいうな。俺がナナリーを傷つけるわけがないだろうが!!」ググッ
ナナリー「ふーん……!!」ググッ
ルルーシュ「いい加減、手を離せ!!!ナナリー!!!」
C.C.「手を離すのはお前だ。腐れ外道」
ルルーシュ「なんだと?フフハハハハ。俺が腐れ外道なら、お前は腐れ魔女か?」
C.C.「どうも様子が変だな。ボウヤはここから退室しろ。私がナナリーを診る」
ルルーシュ「何を言っている。俺が診る」
C.C.「妹の恥部を意気揚々と見る兄がこの世に存在していいのかな?」
ルルーシュ「どこを見ている?俺は鬼気迫る形相でナナリーの下着を剥ごうとしているだけだろうが!!!!」
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 13:57:12.50 ID:JVnC+awp0
ルルーシュ「……」ズズッ
ルルーシュ「ちっ……。コーヒーの味が分からない……!!ナナリーは無事なんだろうな……!!!」
C.C.「――終わったぞ」
ルルーシュ「遅い!!!ナナリーの怪我はどうなんだ!?」
C.C.「怪我はなかった」
ルルーシュ「C.C.。そんな嘘はこの場にはいらないんだよ。さっさと言え!!!ナナリーに何があった!!!」
C.C.「何もない。いや、あったか」
ルルーシュ「なんだ!?何があった!?」
C.C.「喜べ。ナナリーは、オンナになっただけだ」
ルルーシュ「ナナリーは生まれたときから女だ」
C.C.「そういう意味じゃない。大人の女になったと言っている」
ルルーシュ「大人の……?」
C.C.「いくらボウヤでももう察しがつくだろう?これからはもう一緒に風呂になど入ってやるなよ。いいな?」
ルルーシュ「……待て。相手は誰だ?」
C.C.「は?」
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 14:05:25.46 ID:JVnC+awp0
ルルーシュ「いや……お前の言う通り察しはつく……!!ナナリーが体を許す相手など、この世で一人しかいないからな……!!!」
C.C.「お前……」
ルルーシュ「分かっている。俺もその程度の知識はある。なるほどな……あんな場所から血を流すなど……それ以外に考えられない……!!」
C.C.「……」
ルルーシュ「ククク……フフフ……ハハハハ……ハーッハッハッハッハッハ!!!!」
ルルーシュ「おのれスザァァクッ!!!俺に断りもなしにナナリーを……ナナリーをぉぉぉ!!!!」
ルルーシュ「ナナリーをよくも……よくもぉ……!!!」
C.C.「おい。落ち着け」
ルルーシュ「落ち着いていられるかぁ!!!!」
C.C.「……!?」ビクッ
ルルーシュ「奪ってはならないものを奴は俺から奪ったんだぞ!?黙ってなどいられるか!!!!」
C.C.「冷静になれ」
ルルーシュ「俺はいつでも冷静だ……クククク……そうだ、明日はスザクを招いてパーティーでもしようか……」
ルルーシュ「楽しいホームパーティーをなぁ……フフハハハハ!!!!」
C.C.「……勝手にしろ。私は関係ないからな」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 14:13:07.36 ID:JVnC+awp0
ルルーシュ「ナナリー?」
ナナリー「あ、お兄様?あの、C.C.さんから話は聞きました。これで私も大人の仲間入りだと」
ルルーシュ「……ああ、そうだな」
ナナリー「あ、あと、C.C.さんが仰っていたのですが……こうなってしまったら、同じベッドで寝ることは控えたほうがいいとか……」
ルルーシュ「……」
ナナリー「何故でしょうか?私はお兄様に抱かれて眠りたいです」
ルルーシュ「きっと、相手を意識してしまうからだろうな」
ナナリー「い、意識……って……あの……」
ルルーシュ「安心しろ、ナナリー。すぐに片はつける」
ナナリー「どういう意味ですか?」
ルルーシュ「俺は覚悟を決めた」
ナナリー「覚悟……」
ルルーシュ(この手で……親友を葬る……!!)
ナナリー(もしかしてお兄様、私のことを……一人の女性として……。そんな……でも……)
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 14:19:30.01 ID:JVnC+awp0
翌日
咲世子「ナナリーさま!!!」
ナナリー「なんですか?」
咲世子「下着が汚れていますが!?これはもしや……!?」
ナナリー「はい。昨夜、私も大人になりましたっ」
咲世子「ナナリー様……うぅ……」
ナナリー「咲世子さん?」
咲世子「申し訳ありません。ナナリー様のご成長に感動してしまいました」
ナナリー「そんな……」
咲世子「日本ではこういうときお赤飯を炊くのが慣わしですが、どうしますか?」
ナナリー「なんですか、そのオセキハンって?」
咲世子「祝い事の際にですね――」
ルルーシュ「……」
ルルーシュ(ナナリー……辛かっただろう……苦しかっただろう……怖かっただろう……)
ルルーシュ(待っていろ。仇はとってやるからな……)
- 32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/04(水) 14:25:20.30 ID:JVnC+awp0
生徒会室
ミレイ「あー、なんか面白いことなーい?」
シャーリー「面白いこコメント一覧
-
- 2013年12月04日 23:21
- 美しい兄妹愛ですね……
-
- 2013年12月04日 23:24
- おのれシュナイゼル!
-
- 2013年12月04日 23:36
- ギアスSS久しぶりだな安定感あるわ
おのれシュナイゼルとかウザクとか童貞こじらせたルルーシュとか全てが懐かしい
-
- 2013年12月04日 23:38
- スザクの変わり身っぷりがもうね
-
- 2013年12月04日 23:40
- つぎは雷が恐くて眠れないナナリーにルルが寝物語にと、「ギアスという魔法をかける男の話」をして
ギアスの暴走でナナリーがラブラブになって迫ってくる話を!
-
- 2013年12月04日 23:43
- 何か楽しそうで何よりよね。
-
- 2013年12月04日 23:45
- 珍しくナナリーがそこまで暴走していない
・・・と思ったらルルとウザクがいつもよりぶっ壊れてたww
-
- 2013年12月04日 23:55
- ギアスSSも復活しないかなぁ
奇跡をみたい
-
- 2013年12月04日 23:57
- 拗ねるC.C.がかわいい
-
- 2013年12月05日 00:00
- 兄妹愛って素晴らしい。
-
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