真奥「もし恵美が最初からデレデレだったら」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:26:43 ID:rw1rEt0w
- ・「はたらく魔王さま!」のSSで真奥×恵美です。
・以前VIPの方で書いたものを一部加筆・修正したものです(基本のストーリーは同じです)。
・若干のキャラ崩壊注意。
・ちーちゃんが好きな人はあまり読まない方が良いかもしれません。 - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:28:12 ID:rw1rEt0w
- 深夜・交差点にて……
恵美「ずっと向かいのお店からあなたを観察していたの」
真奥「お、俺を?」
恵美「正直最初は分からなかったわ。でもそのうち気づいたの」
恵美「いくら姿形は変わっても……そのフェロモンは隠せないのよ!」
真奥「まさか……勇者エミリアか!?」
恵美「やっと見つけたわ! ダーr、魔王!!」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:29:32 ID:rw1rEt0w
- 恵美「あなたを放置すれば世界はまた闇に閉ざされる! そうなる前に私はあなたを倒す!」ドン
真奥「うわっ、倒すって物理的にかよ! まて、エミリア! 話せば分かる!」
恵美「私は対話よりもっと雄弁な方法を取るわ! 魔王覚悟!」チュー
真奥「うわっ、唇を近づかせるな!」
恵美「避けるな! おとなしくヤられなさい!!」ハァハァ
真奥「だからやめろって! ちょ、ベルトに手をかけ……ぎゃー!?(汗」 - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:31:20 ID:rw1rEt0w
- …………
警官「で、君が真奥貞夫さんで、あなたが遊佐恵美さん? 何で道端であんな事を……」
恵美「この人を身も心も倒す為です」
警官「あのね、彼氏といちゃつきたいのはわかるけど、服まで脱いじゃだめだよ。せめて家まで我慢するとかさ」
恵美「か、彼氏だなんて……勘違いしないでよね! 別に私はこんな奴の事、なんとも思ってないんだから!」///
真奥「…………」←キスマークだらけ - 5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:37:41 ID:rw1rEt0w
- 警官から解放後……
恵美「今日はこのくらいで勘弁してあげるわ」
真奥「助かる……で、貸してやった傘は?」
恵美(用が済んだら捨ててよかったんでしょ? 綺麗に分解して捨ててやったわ)
恵美「げへへ、魔王の指紋つき傘とか返すもんですか。それに私の下半身すでに大雨、この傘は必要不可欠なのよ」
真奥「おい、心の中と言葉が逆だぞ」
恵美「とにかく今日この時は無駄じゃなかったわ。何せあなたの住所と匂いは暗記したんだからね。
あ、これは私の住所とメアドね」
真奥「いや、いらないんだけど……」
恵美「何時でも挑んで来なさい。明日から夜道には気をつける事ね!」ノシ
真奥(めんどくせぇ……)ノシ - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:39:28 ID:rw1rEt0w
- 翌朝……
恵美「久しぶりね、アルシエル!」
芦屋「ひぎゃああああぁぁぁぁ! 勇者エミリアァァァ!?」
ドアバン!!
恵美「ちょっと、いきなり悲鳴をあげてドア閉めることないでしょ?」ガチャガチャ
芦屋「ま、ま、ま、ま、魔王さま……ゆ、勇者が、悪魔が……」ガクブル
真奥「悪魔はお前だろ。くそ、やっぱり来やがったか」
恵美「ねえ、魔王も居るんでしょ? 開けなさいよ」ガチャガチャ
芦屋「ま、魔王さま?」
真奥「とりあえず様子をみよう。下手に追い返すと厄介だし、さりとて中には入れられないからな」
恵美「ねえ、開けてよ。何もしないからさ~」ガチャガチャ
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガガチャガチャガチャ
真奥&芦屋「…………」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:41:20 ID:rw1rEt0w
- ガチャガチャガチャガチャガチャ……
真奥「……止まったか?」
芦屋「みたいですね……諦めて帰ったのでしょうか?」
真奥「分からん。ちょっと鍵穴から外を覗いてみる」
芦屋「気を付けて下さいね、魔王さま」
真奥「…………」ソー
恵美「…………」←向こうの鍵穴から覗いてる
真奥「」
恵美「……開けて♪」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:43:36 ID:rw1rEt0w
- 恵美「ひっどい部屋」クンカクンカ
芦屋「魔王さま、なぜ入れたんですか?」ヒソヒソ
真奥「仕方ないだろ、開けないと聖剣ぶっぱするって言うんだから」ヒソヒソ
恵美「こんな所で二人で住んでるなんて……朝食も寂しいわね」
恵美「やはり男だけじゃ駄目ね。家事ができる女の子が一人でも居れば変わるんでしょうけど」チラチラ
芦屋「魔王さま……」ガクブル
真奥「目を合わせるな、芦屋」ガクブル - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:44:43 ID:rw1rEt0w
- 真奥(とにかく話題を変えよう)
真奥「そういえばお前、仲間はいないのか?」
恵美「うるさいわね。本当は大神官と一緒にくるはずだったのよ。けど……」
…………
恵美「オルバ、早く! 早く行くわよ!」ムフー
オルバ「ま、待て……もう少し、もう少しスピードを落としてくれ……」ハァハァ
恵美(とろいわね、このハゲ……私は早く魔王に追いつきたいのに)
恵美(いや、そもそもこいつ必要なのかしら? 私一人で行った方が都合よくない? その方が魔王一人じめできるし)
恵美(それにこいつ何時も何時もうるさいし、魔王との戦い邪魔するし、ハゲだし……よし、エメ達も見てないし)チャキ
オルバ「ん、エミリア? なぜ剣を……ぎゃー!?」
…………
恵美「……ちょっと色々あってね」
真奥「……さいですか」 - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:46:25 ID:rw1rEt0w
- 恵美「なんか疲れたから今日のところは一先ず帰るわね」
恵美「でも勘違いしないでよ。私はあなたを何時でも倒せるけど、それをやって力を使うと帰れなくなる。
今手を出さないのはそれだけなんだから」
真奥「さっきドア壊すためだけに聖剣使おうとしてなかったか? つかなんでその事をそれを俺に?」
恵美「わ、私だけあなたの事情を知るのはフェアじゃないじゃない。まあ、もう少し詳しく聞きたいなら話すけど?」///
真奥「いや、いいよ。後、照れる必要もないから」
恵美「それとこの世界の私の名前は遊佐恵美だから……あんたは真奥貞夫か」ガチャ
恵美「……ふふっ、素敵な名前ね」バン
芦屋「……魔王さまぁぁ!!(涙」
真奥「泣くな、芦屋! 俺だって泣きたい!!」 - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:49:08 ID:rw1rEt0w
- マグロナルドにて……
真奥「いらっしゃいませー、店内でお召しあがりですか?」
恵美「うーん、室内でもいいけど外の方が好きかな」
真奥「テイクアウトですね。ご注文どうぞ」
恵美「真奥貞夫で」
真奥「……そういうのは」
恵美「単品で」
真奥「……一応確認するが話があるって意味でいいんだよな?」
恵美「さあ、どうかしら。脇にずれて待ってるわね」☆-(´>ω・`)b
真奥「…………」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:50:37 ID:rw1rEt0w
- 真奥(昨日の場所まで来いか……嫌な予感しかしない)
千穂「真奥さん」
真奥「なに、ちーちゃん?」
千穂「今の女の人、誰です?」
真奥「え?」
千穂「お知り合いですか?」
真奥「ま、まあ腐れ縁みたいなもんかな」
千穂「…………」
千穂「美人さんでしたね♪」
真奥「え、あ、うん」
千穂「…………」
真奥「…………」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:51:55 ID:rw1rEt0w
- 千穂「そういえば真奥さん、昨日の地震平気でしたか?」
真奥「別に何も。ああ、でもルームメイトは大きい地震だったって言ってたな」
千穂「…………」
千穂「ルームメイト?」
真奥「ああ、昔からの部下……いや、友達で」
千穂「…………」
千穂「彼女さん、ですか?」
真奥「いや、男だけど」
千穂「そうですか……良かった」
真奥「良かったって?」
千穂「いえ、なんでも」
千穂(男で良かった)
千穂(「道具」を使う必要がなくなったもの) - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:52:48 ID:rw1rEt0w
- バイト終了後……
真奥「で、話って何?」
恵美「あなた、エンテ・イスラを諦めて所帯を持つというのはどうかしら」
真奥「ごめん、意味が分からない」
恵美「このまま明るく楽しくここで生きていれば手はださないわ。その為にはまず所帯を持つのがいいと思うの」
恵美「相手がいないならその、相談に乗ってあげてもいいわよ」///
真奥「帰っていいかな?」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:54:38 ID:rw1rEt0w
- バキューン! バキューン!
恵美「なに、私と魔王の語らいを邪魔するこの銃撃は!?」
真奥「のん気な事言ってないで伏せろ、恵美!」
恵美「きゃ!」
恵美(まままままま、魔王に押し倒された!?)///
恵美(そう……あなたもここで決着をつける気なのね。むしろこういう場所で決着をつけたいのね?)ハァハァ
恵美(勇者エミリアは逃げも隠れもしない! さあ、上からでも下からでも好きな所から掛かって来なさい!)
真奥「おい、なに目を閉じて唇突き出してんだ! あー、俺のデュラハン号がー!?」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:56:23 ID:rw1rEt0w
- 真奥「何とか逃げ切れたな。さて」
恵美「ちょっと、一人で何処いくのよ! この私の猛り具合をどうする気よ!」
真奥「何が言いたいのかよく分からんがお前は自分ち帰れよ。今度はもっと穏やかな時間と場所選べよ」ノシ
恵美「ちょっ……」
恵美「…………」
恵美「…………」ガサゴソ
財布「」
恵美「…………」ポイッ
恵美「と、泊めて貰えないかしら……財布、落としちゃって」///
真奥「…………」 - 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:57:31 ID:rw1rEt0w
- 魔王城……
芦屋「ひぃぃぃ、勇者エミリア!?」ビクッ
真奥「気持ちは分かるがそんなに何度も怯えるなよ」
芦屋「ま、魔王さま? 何で勇者がまたここに……?」
真奥「実はかくかくしかじかでな、今日こいつここに泊めてやって欲しいんだ」
恵美「まったく、魔王に借りを作るなんて屈辱だわ」wktk
芦屋「くっ、魔王さまの命令とならば仕方ない……今回は特別だからな!」
真奥(冷蔵庫の後ろに隠れながら言ってもなー) - 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/19(火) 14:58:30 ID:rw1rEt0w
- 芦屋「魔王さま、今日は近くで寝てもいいですか?(涙」
真奥「はいはい。ほら、恵美。とりあえず電車代とこれ」
恵美「これは……まさか!?」
真奥「ただのバスタオルだけど? あ、枕が欲しければその辺の雑誌でも使ってくれ」
恵美「……これって魔王の?」
真奥「そうだが?」
恵美「…………」ジュルリ
真奥コメント一覧
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- 2013年12月04日 23:10
- ん?
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- 2013年12月04日 23:17
- ちーちゃん派の俺にとってはこいつは終始敵でよかったのに...
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- 2013年12月04日 23:19
- ちーちゃん毎回こんなだな
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- 2013年12月04日 23:34
- ちーちゃんよりも芦屋が一番可愛そうだろ
このままじゃストレスでヤバい
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- 2013年12月04日 23:42
- 恵美の良さを殺してるな
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