562 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2012/04/29(日) 03:22:03.42

小学6年生の6月におじいちゃんが、8月におばあちゃんが亡くなった。
うちは両親が離婚し、母は遅くまで働いていたから、色んな面倒をおばあちゃんが見てくれていた
おじいちゃんも昔職を転々していて、そこで身につけた技術らしいけどけっこう本格的なマジックをやってくれたりして、
毎日楽しませてくれた。
中でも印象深いのがおばあちゃんの手料理。
おばあちゃんのつくる料理はプロ並みにおいしかった。
ただ、そんな料理の中でもなぜかおばあちゃんのつくるハンバーグだけは口に合わなくて、
いつも「あんまり好きじゃない…」といって残してた
だんだん年齢があがっていくにつれて、小さい頃はよく言ってたご飯を一口食べた後の「おいしい!」も
ハンバーグに限らず言わなくなっていった。

そしてすぐにおじいちゃんの後を追うようにおばあちゃんは逝ってしまった

お通夜や葬式で母や姉は泣きじゃくっていたけど、不思議とそのときは涙が出なかった
本当に悲しいときは涙がでないんものだって思った。(そのときは現実を受け入れられてなかっただけかもしれないけど)
次の日の夜から、私は狂ったように毎晩泣きじゃくった
おばあちゃんにはごはんだけじゃなく、身の回りのことも何から何まで世話を焼いてもらっていたから
それに対して、全然ありがとう言えてなかったなって思うと、涙が止まらなかった
ご飯も、おいしいって言えばよかった。
毎日食べれるものだから、当たり前のことだからって言わなかったのをものすごく後悔した。

おばあちゃんのご飯が食べたい。
一緒におつかいにいって、今日は何にしようかなんて会話を、またしたいな。

今は私と母で交代制で夕飯を作ってるけど、
母の作るハンバーグはおばあちゃんの味によく似ていて、やっぱりあまり私の口には合わない。
でも、「おいしいね」って言葉は忘れずに言うようにしてる