人生交差点。不忍池に出没する奇妙な人々を撮影したポートレイト写真「Thirteen Orphans」
山縣 勉(Tsutomu Yamagata)さんの写真シリーズ「Thirteen Orphans」をご紹介します。このシリーズは東京都台東区の野恩賜公園にある不忍池(しのばずのいけ)で山縣 勉さんが出会った人々を撮影した作品です。以下のコンセプトを読むとわかりやすいと思います。
ある日私は、公園の池のほとりで、スーツ姿の男と隣り合わせに座っていた。すると男は顔に化粧をし、花柄の振袖に着替えると、ラジカセから流れる演歌に合わせて満面の笑みで踊りだした。
「一体何が起こったというのだ」、私は好奇心にかられた。そんな私に彼は、自分はもと日本舞踊の師匠で男色であり、癌を患っていることを語り始めた。別の日には、肌着姿でボロボロの自転車に乗る大富豪のおじいさんに出会い、また別の日は、鬼のように怖い顔をしているのにその実マザコンであるという男と出会った。その公園は上野公園(東京)で、池は大きな蓮池で不忍池と呼ばれる。そこに通えば通うほど、私は更にいろいろ興味深い人と出会うようになった。彼等の話に耳を傾けるようになった私は、彼等の写真を撮り始めた。
公園で出会ったそれらの人びとには何か不思議と私を引き付けるものがある、彼等の外見や彼等が語ること以上の何かが。注視する者をさらに引き付ける力、目に見えず音もさせずに人を引き付ける、磁力のようなものが。ではその磁力とは一体なんなのか、私の心の琴線に静かに触れる、彼等を注視する者の心に触れるその力とは。彼等の写真を撮ることで、如何にしてその力を捉える事ができるか、表現することができるか。このポートレート作品で私はこの問題を追究している。(引用元)
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新宿の小さなバーをオープンしました。景気の悪さにもかかわらず、お客様で賑わっているようです。(時計が気になる・・・・)
元ヘヴィメタルバンドのリードボーカル。現在はレッスン中。週6日でスーツを着て働いているそう。
30年間ずっとフランスのに住んでおり、クラス会に出席するために久しぶりに日本に戻りました。
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