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http://japanese.engadget.com/2013/12/11/phs/


PHSは死なず、ウィルコムが吸収合併後のサービス継続を宣言。利用者からの問い合わせ多数 - Engadget Japanese


イー・アクセスとの吸収合併に基本合意したウィルコムですが、11日、PHSのサービスを引き続き提供してゆくことをあらためて発表しています。どうやらかなりのユーザーがサポートセンターに「PHS終わりなの?」と問い合わせているようです。そこであらためてウィルコムに、現時点で決定していることを聞きました。

ウィルコムとイー・アクセスは、いずれもソフトバンクグループで通信サービスを提供しています。先日発表した基本合意では、イー・アクセスを存続会社、ウィルコムを消滅会社に、つまり、イー・アクセスがウィルコムを吸収する形で合併することが決まりました。

合併後の社長には、現イー・アクセスの代表取締役社長のエリック・ガン氏が就任予定。両社が1つになると、1010万の契約者を抱える通信会社ができることになります。現時点で決定事項と未決定事項は以下の通り。
  • 合併後のウィルコム(株式会社)/ 消滅
  • 合併後のウィルコム(ブランド)/ 未決定
  • PHSサービス / 継続提供
  • ウィルコムの既存サービス / 「だれとでも定額」を含め、いずれも継続提供


ウィルコムによると、基本合意発表後にあらためて案内を出したのは、同社のサポートセンターなどへ利用者からの問い合わせが多くあるためだそうです。問い合わせ件数については非公表。

既存の顧客はこれまで同様にPHSサービスが利用できるとする一方で、「ウィルコム」のブランド名が合併後の新会社でどうなるかは未定。利用者からすると、サービスに関する不安はもちろんのことですが、もしかしたらブランド名がどうなるのかも不安な点なのかもしれません。

というのも、PHS自体が「ピッチ」の愛称で1990年代後半から、若い世代を中心に親しまれてきたからです。

かつてはドコモPHS、アステルグループといった競争相手もいましたが、現在、国内のPHSはウィルコムを意味します。ウィルコムは、前身のDDIポケットの時代から、「Dポ」「Dポケ」「ポケット」「ポッケ」と趣味嗜好や世代によってさまざまな愛称で呼ばれており、製品を発表するたび「京ぽんマダー」と、人気モデル AIR EDGE PHONE(京セラ製、旧AirH"PHONE)の後継機に期待するコメントがどこかしらに寄せられるのも風物詩でした。



苦しい時代を支えたみつばちマークのHONEY BEEシリーズや、ソフトバンクグループとなってからの「だれとでも定額」のヒットなど、決して多くない武器を持って大手キャリアと競争してきたのがウィルコムです。「通話推し」となった現在も若年層を中心に「コム」の愛称で知られています。

ウィルコムでは、合併後に両社の強みを生かしたサービスを展開するとしており、今後、新たなブランド名など展開が決まりしだい案内する方針です。