これらの絵は、前に別サイトにて紹介したものだが、再び紹介して欲しいとの依頼を受け、カラパイアの方で改めて紹介することにする。
米ワシントンDCに生まれたアーティスト、ブライアン・ルイス・サンダース(1969年生まれ)は、1995年3月30日より、残りの人生をすべて記録していこうと毎日自画像を描くことを決意した。最初は普通に描いていたものの、途中薬を飲んで描いた自画像の変異を見て路線を変更。その後、病院から処方される薬をはじめ、様々な薬物を使用し、その影響下のもとに絵を描くようになった。
現在まで、約8000枚もの自画像が描かれたという。映像作家のデヴィット・ラーチャーは、彼の描いた一連の自画像を「The Endlessly Reconstructing Auto-Autopsy(終わらない自動剖検の再構築)」と名付けた。
これらの自画像は彼の描いたもののほんの一部である。
エビリファイ 病院にて処方
エビリファイ
アブサン:Absinthe(酒)小さいグラス1杯
アデロール 10mg
アンビエン 10mg
バスソルト
ブスピロン( Buspar )15mg
ブタルビタール 15mg
ブタンハニーオイル
セファレキシン 250mg
コカイン 0.5g
咳止めシロップ2本
クリスタルメス
モルヒネ3ショット(腎臓結石の手術で)
ジメチルトリプタミン使用中(上)と使用後(下)
ジオドン 60mg
ハッシュ
ジェンケム
ヒドロコドン 7.5mg/ オキシコドン 7.5mg/ ザナックス 3mg
Lortab(鎮痛剤)
マリファナ G13
モルヒネIV
サイロシビン(ハラタケ目のキノコに含まれるインドールアルカロイドの一種)
2か月の禁煙の後、2mgのニコチンガム
亜酸化窒素(笑気ガス)
亜酸化窒素(笑気ガス)/バリウムIV
リスパダール(統合失調症治療薬)
サルビア・ディビノラム
セロクエル 100mg
トラザドン 100mg
バリウムIV、(アルブテロール、生理食塩水・酸素混合物)
ゾロフト 50mg(2週間後)
ジプレキサ 10mg (服用後2週間後、病院で)
via:bryanlewissaunders
どう考えても人体に悪影響を及ぼしそうなので、マネしちゃダメ絶対!
ブライアン・ルイス・サンダースはこんな人
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コメント
1. 匿名処理班
Lortab(鎮痛剤)
マージャン強そう
2.
3.
4. 匿名処理班
アブサンとクリスタルメスのが好きだな
5. 匿名処理班
どんな薬を飲んでもハゲは治らないんだな・・・
6. 匿名処理班
ニコチン程度で変わりすぎじゃないか
7. 匿名処理班
俺もやってみて〜
8. 匿名処理班
絵を描くと言う事は忘れないんだな
9. 匿名処理班
「薬物の影響によって現れた絵を描く」というのはこれが初めての試みではなく、1920年代に興ったシュルレアリスムの画家たちがすでにおこなっていた手法である。
薬物でトランス状態を人為的に作り出し、その幻想を写し取る技法をオートマティズムという。(薬物以外でも色々なオートマティズムがあるけど割愛)
この技法はフロイトの深層心理・無意識の研究に影響を深く受けたものであり、薬物や飢餓状態を利用したアンドレ・マッソンや、自らの夢を題材にするジョアン・ミロが代表例である。
そしてこのオートマティズムは後の時代の抽象表現主義やアンフォルメルへ深い影響をあたえ、アクションペインティング技法へ繋がっていくことになる。
(芸術って技法以外にも(特に近代絵画だと)自己の探究という側面があるので、このサンダースさんの一連の作品はその究極形の一つなんだなぁと思う。)
10.
11. 匿名処理班
ニコンガム食ったって普通はあんな絵は描かんよな。
12. 匿名処理班
わざとそれっぽく書いているフシがあるんだけど
13. 匿名処理班
美麗的女士(メイリーダニーシー)
美しい女史
14. 匿名処理班
殆どの絵が(一見狂ってる様でも)ちゃんとコントロールした技法なので、クスリの影響以上にこの絵描きさん自身の才能によるものだと思う。
15. 匿名処理班
凝りすぎてるというか、わざとらしい
モールス信号が頭に描いてあるやつとか特に
16.
17. 匿名処理班
咳止めシロップ??
18. ata
身体張って描いてるね。
19. 匿名処理班
これはジョークっぽいけどなー
20. 匿名処理班
ちょいちょい飲んだことある向精神薬が入ってるのが怖いんだけど、多量に飲んで描いてるのかしら。