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【コラム・ネタ・お知らせ】 「エロマンガ先生 妹と開かずの間」発売記念!伏見つかさ先生&かんざきひろ先生インタビュー後編 - アキバBlog
2013年12月13日

【コラム・ネタ・お知らせ】 「エロマンガ先生 妹と開かずの間」発売記念!伏見つかさ先生&かんざきひろ先生インタビュー後編

『エロマンガ先生 妹と開かずの間』!伏見つかさ&かんざきひろインタビュー後編伏見つかさ先生&かんざきひろ先生の新シリーズ『エロマンガ先生 妹と開かずの間』が12月10日に発売された。高校生現役ラノベ作家・和泉正宗と引きこもりの妹・和泉紗霧に、超売れっ子美少女作家のライバルも加わっての新たなる兄妹ラブコメディの誕生秘話を初公開!インタビュー前編と合わせてお読み下さい。(取材:かーず、協力:ノトフ



ネタバレこのエントリでは、電撃文庫『エロマンガ先生 妹と開かずの間』の内容について触れております。小説を読んだ後に御覧ください。

■「作家」ものではなく、あくまでラブコメや読者を笑わせることを目指しています

───『俺の妹』に続いて、今回も兄妹関係をメインとした話になりました。

伏見つかさ(以下、伏見):三木さんから「次も妹ものでよろしく」とは言われましたけど、言われる前から、たぶん次も妹が出てくるお話を書くんだろうな、と思っていました。

かんざきひろ(以下、かんざき):ありがたいことに今回もイラスト担当として描かせて頂けるという事で、バトル物でも何でも来い!という勢いで構えてたら今回も妹ものという事で…。ですがやる以上は全力で行きますよ!

───主人公が高校生でラノベ作家というのも驚きました。

伏見:面白いネタをいっぱい思いついたので書こうと、とくに気負わず決めました。さじ加減としては「こんなやつ絶対にいるわけない……いや、もしかしたらいるかも」くらいです。

───『エロマンガ先生』は作家志望者へのメッセージ性はないということですか?

伏見:多くの読者に笑っていただける作品を目指したものですので、対象を限定して書いたつもりはありません。「作家もの」的な要素も含まれてはいますが――例えば『職業あるあるネタ』というような形で、軽く笑っていただけるようなものがほとんどです。

───作中に「小説の内容は読者を絞りこめば絞りこむほど面白くなる」という事が書かれてますが、『エロマンガ先生』は絞りこんでいったのか、広くしていったのか気になりました。

伏見:両立できれば理想的ですよね。「こういう人たちに楽しんでもらいたい」という面白要素を、なるべくたくさんの種類、たくさんの量を盛り込むようにしました。

三木:このあたりのエピソードは、一度でも、自分の創作物を誰かに見せたい、と思ったことがある人なら、「わかるわかる」と思い当たるのではないでしょうか。ちなみに来月はいわゆる『ラノベもの』作品が他にも電撃文庫から出ますので、よろしかったらチェックしてみてください

■引きこもりの妹から高慢な難あり作家まで個性的な登場人物を一挙紹介!

───和泉紗霧について。『俺の妹』との差別化は意識されましたか?

伏見:「血の繋がらない妹ヒロイン」というのは『俺の妹』を書いている時に思いついたテーマです。ただの妹ものなら『俺の妹』の続きを書けばいいと思いますし、義理の妹だったらそれはそれでいろんなエピソードが生まれるでしょうし、面白いかなと。

三木:他にもこだわりがあるんですよね。

伏見:たくさんあるんですが……たとえば、正宗のモノローグでは「義妹」という単語は使わない、とか。「義理の妹」なら、初めから(あらすじの時点で)そうと書いておかねば、とか。それを伝えるために見た目とか髪の色も(兄妹で)全部変えたんですよ。

かんざき:キャラに関しては具体的にオーダー頂いてたので、それをどう料理して他作品に埋もれないキャラに出来るかな、という所に注意しながらデザインしたつもりです。

伏見:私が一番気に入っているのは、折込ポスターのピンナップイラストです。これのためだけに本を買う価値があると、本心から思ったくらいです。第1巻のカバーも、兄妹が揃ったイラストで、素晴らしいですね。

三木:ちなみにこのカバーデザインのコンセプトは、『紗霧が自分の周りに勝手にこんなタイトルを付けられて困っている』といった感じです。自分で付けたペンネームなのですが、いざ人に言われると恥ずかしい!というネタですね。

かんざき:最初全然違う方向で話をしていて、後からそのコンセプト聞いて違うじゃん!って慌てて描き直しました…。ですが結果的には良い感じになったかもですね。

───紗霧の内面はどういう風に決まったんですか?

伏見:「引きこもりヒロインを書きたい」というのが一番最初にあって、「俺の妹」で櫻井秋美というハイテンションなキャラクターを登場させたのですが、まだ書き足りなかったので、今回は違うベクトルのヒロインを書きました。

三木:やはり自分の大切な部分は絶対譲れない、そういったキャラクターが良いのではないかと考えております。ただ、その表現方法が拙かったり、たどたどしかったりすることが可愛いんじゃないのかなと。

伏見:名前は、執筆時に『艦隊これくしょん』にハマっていたので「駆逐艦みたいな名前にしよう!」と決めたのですが、担当編集さんに「名前が読めない、なんて読むの?」と突っ込まれまして、名前の読みは変えずに、漢字だけ担当編集さんが考えたものに変更しました。

───正宗について。やはり京介との差別化を考えながらデザインされたんでしょうか?

かんざき:キャラの性格も違うので、一応京介と被らないようにというのは意識してデザインしてるんですが…同じ人間が描いてるので多少似通ってしまう部分はご容赦下さい(笑)

───速筆な所は、「鎌池和馬先生がモデルなのでは?」と思う方もいるかもしれません。

伏見:「速筆」というのはどうしても主人公に必要だったから入れた要素なんですけど、言われてみれば似ているかもしれませんね。

三木:当然、意図しては無かったのですが、鎌池さんは本当にあれくらいたくさん書いてきてくれるからなぁ……(笑)。

───作中にある、実際の体験談というと、例えば編集の神楽坂さんの台詞でしょうか?

伏見シリーズ終わったんだから休んでもいいんですよ」って台詞が作中に出てくるんですが、僕にはそんな台詞を言ってくれる人はいませんでした。(隣の三木を見ながら)

三木:も、求められているってことはいいことじゃないですか……!

───売れっ子美少女ラノベ作家の山田エルフ先生についてはいかがですか?

伏見:他の作家さんと遊びでネタ出しをしながら作ったキャラです。ただこう書くと他の作家さんに責任を分散しているような感じがするので、そこは私一人の責任だということでお願いします。

───全裸でピアノを弾くというのが衝撃的でした。

伏見:大きなピアノを持っている作家さんがいるんですが、きっとそうやってネタ出ししていると思います。

三木:ちょっとオーバーな表現ですけど(笑)。趣味でピアノを弾くのと、お風呂あがりにバランスボールに全裸で座る作家さんがいるというのを合体したネタになってます。

かんざき:エルフ先生は個人的に好きな要素色々詰めてみたんですが、頑張りすぎたのか担当編集の小原さんから紗霧より人気出ちゃったらまずいなー的な事を言われてしまいました。

───神野めぐみも面白いヒロインですね。個人的には新垣あやせっぽいと感じました。

伏見:本作を執筆中『俺の妹』のキャラクターを意識することは、まったくなかったです。逆に「前作のキャラとカブらないようにしよう」という意識もなかったです。『俺の妹』の登場人物は、みんなそれぞれユニークなキャラクターに成長してくれたので、作者が意識しようがしまいが、「どうせ同じようには書けない」「普通に書いていけば違うキャラになっていく」と思っています。

かんざき:キャラとしてはビッチというよりリア充的なオーダーだったので、うーんどんなのだろ?とイメージを詳しく電話で聞きつつ固めてったらあんな感じになりました。

■「本屋さんで恥ずかしい思いをして買った甲斐があったと
思っていただけたなら嬉しいです」

───皆さんが選ぶ名エピソードや、ここが気に入ってるというシーンがあれば教えてください。

伏見:全部です。特にここを見て欲しいというシーンはもちろんあるのですが、読者には余計な前情報なしで読んでもらいたいので、ここでは言いません。

かんざき:面白いシーンは沢山あるんですが、あえて言うならシーン云々よりも紗霧に床ドンされてみたいです

三木:作中に、『妹と暮らしてるけど、実は俺の担当イラストレーターさんだった。しかもあんな可愛い子がとてもえろい絵を描いていた。どうだ興奮するだろう。たとえるなら、いとうのいぢ先生と同棲しているようなもんだ』という文章があるんですよ。あそこが気に入ってます。みんな、この気持ち分かるよね!って。

伏見:あのシーンは三木さんから、「えっちな絵を描く可愛いイラストレーターと一緒に暮らしていたら興奮するだろ! いとうのいぢさんと同棲しているようなドキドキを書いてください!」っていう熱いリクエストがあったんです。

三木:そうしたら、僕の言った台詞をそのまま書いたんですよ(驚)! 「いや、正しいけど!」って思いました(笑)。そしてちゃんとご本人に掲載許可を取りました

───いとうのいぢ先生公認ということで(笑)。ところで、エロマンガ先生の描くイラストは、絵柄的にはどんなイメージなんでしょうか。

三木○○○さんっぽい感じです

(一同笑い)

伏見:三木さんはそうかもしれませんけど(笑)。ただ、現実のイラストレーターさんでたとえると、その印象で読まれてしまう恐れがあるので、文章を読んでイメージしていただければと思います。私自身、現実のイラストレーターさんとは別の絵柄でイメージしています。

───紗霧の描くエロい絵ってどのくらいエロいんでしょうか?

伏見:たぶん着エロレベルだと思います。

三木:そうそう。『●●●と●●●』のカバーイラストみたいな……。

伏見:だからやめなさいって!

───(笑)。紗霧は見たものしか描きたくないって言っていて、エッチな絵を描いていて、エロいパンツも持っているっていうことは……そういうことですか?

伏見三木はい。(同時に)

伏見:そのあたりはたくさん設定があって……機会があれば書きます。

───「エロマンガ先生というペンネームは、エロマンガ島から」というのは嘘ですよね?

三木:いやホントですから! やましい気持ちの人はそうやって勘ぐるわけですよ。ピュアな人は「なるほど、エロマンガ島から取ったのか」としか思いませんからね。 

伏見:長く続けば、そのうち明かされるかもしれません。

───それでは最後に、読者さんへメッセージをお願いします。

三木:伏見さんとかんざきさんの一番面白いと思っているものがギッシリ詰まっているので、読んでいただければ、今までの『俺の妹』ファンも、このタイトルで「え? どんなものなんだよ。まったくわからないけど興味そそるぜ!」って思った人も、決して後悔をさせない小説になっていますので、ぜひ読んでみてください!!! 究極のラノベはキミの中にある!(ドヤァ)

伏見:こんなタイトルの小説を買って、最後まで読んでくれて本当にありがとうございます。本屋さんで買った人には恥ずかしい思いをさせてしまって、かなり大変だったと思うんですよ。そんな試練を乗り越えて手にとってくれたわけで、本当にありがとうございます。恥ずかしい思いをした甲斐があったと思ってくれたなら嬉しいし、光栄です。次もぜひ恥ずかしい思いをして買ってください、読んでください。

三木:そしてお知らせがもうひとつあります! 前回のインタビューにて、『「俺の妹」関連で、ビックサプライズニュースがある』とお伝えしましたが、その内容についてです! 

伏見:はい。実は、千葉繋がりということで、森田健作千葉県知事からお声がけいただき、千葉ドリーム!もぎたてラジオに出演させていただきます。『俺の妹』の魅力を頑張って語ってきたいなと……!

三木:知事直々のご指名のようでして……! 熊谷千葉市長、そして森田千葉県知事、ありがとうございます……!

───それは本当にサプライズですね! そういえば、女子高生になったClariSさんも、このタイトルの本を手に取ると思います。

伏見:お恥ずかしい……。でも当時は中学生でしたけど、今は大人の女性になっているはずなので、きっと大丈夫なんじゃないでしょうか。

三木:ClariSさん、今回は組んでくれるのかなあ。またコラボしましょう、ClariSさんお待ちしています!(笑)

───本日はありがとうございました。

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【関連リンク】
アスキー・メディアワークス / 電撃文庫
「エロマンガ先生 妹と開かずの間」書籍情報
伏見つかさ氏のブログ「LUNAR LIGHT BLOG」
イラスト:かんざきひろ氏のブログ「tabgraphics_blog」 / Twitter

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