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P「可愛い響のショートショート集」


カイジ「・・・卵焼きでも・・・作るか・・・・」
アルミン「薬を下さい……何でもします」
ミカサ「このSSは素晴らしい」



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:19:40.54 ID:lCtGTXk80




  ───「響と春香」───





 ──ある日──

  ───



響「お邪魔しまーす」



春香「どうぞどうぞ、入ってー」



春香「牛乳とか……冷やしておくものは、先に冷蔵庫に入れておこっか」



響「そうだな。こっちの袋には……──」



春香「買い置きで悪いけど、お菓子用意するね。もちろんハム蔵の分もねー」ニコッ



ハム蔵「ジュイ!」








3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:20:29.66 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「おぉー、春香らしい部屋だなーっ」



春香「そう? はいお茶どーぞ」コトッ



響「ありがとー……っぷはぁ。それにしても、春香の家に来れるなんて思わなかったぞ。

  一緒にお菓子作りも初めてだしな」



春香「そうだねー。私の家は事務所から遠いから、みんなも来る機会なかったし、

   そもそも遠いって理由で誘えなかったし……響ちゃんが、初めてだよ」



響「そ、そうなのか? なんだか照れるぞー…」テレテレ



春香「……~~もうっ、可愛いな響ちゃんはー!」ダキッ



響「うぎゃー! やめろ春香抱きつくなーっ!」








4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:21:14.58 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「春香、ベーキングパウダーとってくれるか」



春香「…はいっ、生地はどう?」  



響「上出来さー。きっとすんごく美味しくなるぞーっ、な、ハム蔵?」



ハム蔵「ジュイー!」



響「あははっ」



響「……なぁ、春香」



春香「は──ん、な~に響ちゃん?」



響「自分たち、また一緒にお菓子作り……出来るかな」



春香「……うーん、やっぱり難しいよね…今日だって、

   たまたま両方がオフだっただけだし……」



響「こうやって普通にお菓子作るのも、すごい楽しいのにな…」








6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:24:06.46 ID:lCtGTXk80




春香「でも、大丈夫だよっ……うん、なんの根拠もないけど大丈夫っ」ニコッ



響「その春香の自信は、どこから出てくるんだよーっ」



春香「どこ、だろうねっ」のワの



響「……ふふっ、あっははは! なんだよ春香その顔ーっ!」



春香「か、顔!? 私べつに変な顔してっ……」のワの;



響「はーっ…なんだか元気が沸いてきたぞー! 

  よーっし、とびきりま~さんなサーターアンダギーを作るさー!」



春香「お、おぉー! ……?」



響(ありがとな、春香)







                   「響と春香」おわり








7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:24:38.93 ID:lCtGTXk80




   ───「響と千早」───





千早「我那覇さんっ」タタタ─



響「ん、千早?」



千早「タオル、忘れてたわよ」



響「あっ、ホントだ。千早、感謝するぞー」



千早「ええ、じゃあ私、帰るわね」



響「あ、待って。千早、暇なら夕飯食べにこないか? ほんのお礼さーっ」



千早「え、そんなの悪いわ──」



響「いいからいいからー。先に、いぬ実たちのご飯作ってからになるけど」



千早「わかった、分かったから押さないでっ」








10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:29:14.67 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



千早「本当に、動物がいっぱいいるのね」



響「みーんな自分の、大切な家族さー!」



千早「うん、そうね」



響「ぁ……よ、よーっし今日は腕をふるっちゃうぞー! 

  千早はみんなと遊んでてくれ」



千早「分かったわ。……にゃん、この子なんて名前なのかしら?」



響「そいつはねこ吉だぞー。すっごい懐っこいさー」



千早「みんな、可愛いわね……///」



響「ふふーん、そうだろー?」








11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:30:53.25 ID:lCtGTXk80




 ジューー ジューー



千早「……我那覇さん、ありがとう」



響「んー、何かお礼されることしたかー? 今は自分がお礼してるんだぞ」



千早「私、アイドルをしていてすごく楽しい。みんなといるのも、楽しい」



響「……千早?」



千早「私にとって、もうみんなも家族みたいな存在なのよ。

   だから言わせて、我那覇さん──本当にありがとう」



響「……っ、い、いきなりなんだよ千早ーっ。水臭いぞー。当たり前、

  当たり前じゃないかそんなこと。た、たまねぎが…目にしみただけだからなっ!」



千早「ふふっ……あなた達のご主人は、本当に良い人ね」ニコッ









                 「響と千早」おわり








13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:35:51.16 ID:lCtGTXk80




    ───「響とやよい」───





響「やよいと仕事って珍しいなー」



やよい「そうですねーっ。

    『自然食材探索─幻のタケノコを見つけ出せ─』なんて面白そうですー!」



響「そうだなー! まぁでも、いぬ実は鼻が利くから、

  タケノコ探しなんてなんくるないさー」



いぬ実「バウッ」



やよい「『見つけたタケノコは調理して食べていい』ってディレクターさんも言ってましたぁ…!」



響「やよい、目が眩しいぞっ…それとヨダレヨダレ」



やよい「っは! と、とにかく頑張りましょー響さんっ」



響「よっしゃぁ!」








15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:38:07.16 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



やよい「ぜぇ…ぜぇ…」



響「やよい、大丈夫か?」



やよい「な、なんくるないですー……」



響「色々大変そうだぞ…」



やよい「え、えっへへー……いぬ実ちゃん、頑張ってくださいー…」



響「いぬ実、どうだ? ……うん、うんうん──ってえぇ!?」



やよい「響さん、どうしました?」



響「タケノコはここらには埋まってない、この先300メートルだ…っていぬ実が」



やよい「ふぇえ……」ヘタ…








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:39:56.00 ID:lCtGTXk80




響「ほ、ほらやよい! 諦めたらそこで試合終了なんだぞ!」



やよい「うっうー…」



響「タケノコ…タケノコの味噌汁。タケノコご飯……タケノコの煮付けじゅるるん」



やよい「タケノコ……おいしそうですぅ」



響「発見! おいしそうなタケノコ、じゅるるん♪」



やよい「タケノコぉ……! よーっし、響さん。私頑張りますーっ」



響「その意気だやよい!」



 ────

  ──








17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:42:00.23 ID:lCtGTXk80




響・やよい「「お疲れさまでしたー!」」









響「うぅ…お腹がいっぱいで苦しいさー」



やよい「すっごいおいしかったですねーっ」



響「うん、また食べたいぞ…」



やよい「響さん、今日は本当にありがとうございましたー!」ガルーン



響「最後にはやよいが頑張ったんだから、お礼なんて言われるまでもないさー」



響「……!」



やよい「そ、そうですかー? でも……」



響「分かったぞ、お礼がわりに…やよい、いつものアレ……やってくれるか?」








18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:43:52.82 ID:lCtGTXk80




やよい「……! そんなことで、いいんですか…?」



響「いいのっ! そもそも自分、お礼されることなんてしてないぞー」



やよい「…はいっ! ──じゃあ響さん、いっきまっすよー?」



響「うんっ」



やよい「はい、ターッチ!」



響・やよい「「いぇい!!」」









                 「響とやよい」おわり








19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:47:35.58 ID:lCtGTXk80




    ───「響と美希」───





美希「響ー」



響「ん、美希どうした?」



美希「眷属ってなに?」



響「……どうした美希、なんでそんなこと訊くんだ?」



美希「えー、だってヴァンパイアと言ったら眷属だって貴音が」



響「なるほど……ヴァンパイアにおける眷属ってのは、ヴァンパイアに噛み付かれた人間のことで、

  ご主人様の言うことを、なんでもきかなきゃならなくなるんだぞ」



美希「へー……じゃあミキがハニーのこと噛み付いたら、ハニーはミキのものなの?」



響「……まぁ、そうなるぞ」



美希「へー! なんだかすごいのー!」



響「…でも、もし美希がプロデューサーを眷属にしようとしたら、

  自分全力で止めるぞ」



美希「え、なんで?」



響「プロデューサーは、みんなのものだからだぞ!」








21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:49:23.21 ID:lCtGTXk80




響(自分、なに熱くなってるんだっ。ただの冗談話なのに…)



美希「…ふーん。でも、ミキ強いよ?」



響「つ、強いのか!? どれくらい…?」



美希「こーのくらい!」バッ



響「じ、自分こーーーっのくらい強いぞ? つまり自分のほうが強いさー!」バッ



美希「ぐぬぬ…ミキの方が強いの!」



響「いーや自分だぞ!」



響・美希「「ぬぬぬぬぬーっ!」」








22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:50:51.48 ID:lCtGTXk80




 ──5日後──

   ───





美希「響ー!」



響「んあー? どうした美希ぃ…ふわぁ」



美希「いいこと思いついたの!」



響「いいことー? なんだそれ…」



美希「ハニーをみんなの眷属にすればいいの!」



響「……」



響(その話、まだ続いてたのか)



響「あー、いいかもなそれ。プロデューサーはみんなの眷属。うん、それがいいぞ……ふわぁ」



美希「うんっ!」







P(今、ものすごく恐ろしいこと言ってなかったかアイツら…)







  

                「響と美希」おわり








23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:52:18.94 ID:lCtGTXk80




    ───「響と亜美」───





亜美「ひびきん→、ゲームしようYO!」



響「休憩中~…」



亜美「ゲームゲームゲーム!!」



響「うぎゃー! うるさいなもうっ、やればいいんでしょやればー!」



 ────

  ──



響「そ、そんな……兄貴とやってたから勝てると思ってたのに…」



亜美「んっふっふー、ひびきんまだまだだね→。

   それじゃ亜美には、到底かなわないYO!」ニヤニヤ



響「亜美が無理やりやらせたんだろっ。べ、別に悔しくなんかないぞ」



亜美「ふーーん」ニヤニヤ



響「……うーぎゃーー! おぼえてろーーーー!!」タタタ─








25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 18:54:56.23 ID:lCtGTXk80




 ──2日後──

  ───





響「亜美、ゲームやるぞー」



亜美「休憩中だYO…」



響「ゲームだぞゲーム!」



亜美「あぁもう、分かったよ…まったくひびきんはゲームが好きだな→」



響(やられたらやり返す……倍返しだぞっ!)








40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:06:41.15 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「そ、そんな……攻略本まで買って様々な行動に対応できるようにしたのに…うぅ」



亜美「んっふっふー、ひびきん分かってないっしょー。

   ゲームは楽しんだもの勝ちだよ?」



響「えっ……?」



亜美「だーかーらー! 確かに負けるのは悔しいけど、

   結局は楽しんだ人が勝ちなんだYO! ゲームなんだからさっ」



響(そ、そうか……自分、何かを忘れてた…感謝するぞ亜美っ!

  自分、目が覚めたぞ! 勝ち負けは関係な──)



亜美「まぁ、亜美が勝ったのは変わらないけどーっ」



響「うーぎゃーーーー!! 亜美おぼえてろよーーーー!!」タタタ─ 







 

                   「響と亜美」おわり








41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:07:45.81 ID:lCtGTXk80




    ───「響と雪歩」───





響「ワンツーワンツー、そこで回る!」



雪歩「うわ、うわぁ…!」



響「だ、大丈夫か雪歩っ?」



雪歩「う、うん。大丈夫だよっ」



響「そうかぁ…」ホッ



雪歩「ごめんなさい、つき合わせちゃって」



響「仲間が困ってるのに、放ってなんておけないさー。

  雪歩、少ししたらもう一回だぞ」



雪歩「う、うんっ。よろしくお願いしますぅ」








43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:09:58.24 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「やっぱり、今回のダンス難しいよな…」



雪歩「私がダメダメだった時のダンスより、はるかに難しいよね…。

   少しはうまくなったつもりだったけど」



響「雪歩は十分うまくなったさー。ただ、今回が難しいだけだぞ」



雪歩「響ちゃんはダンス得意だよねー。すごいと思うな」



響「そんなこと言ったら自分だって、雪歩のこと羨ましいっていつも思うぞ」



雪歩「わ、私が羨ましい?」



響「そもそもの雰囲気が静かでおしとやかで……それに比べて自分は…」



雪歩「女の子、らしさ?」



響「簡単に言えば……そうだな」



雪歩「わ、私は響ちゃんの元気な感じが、女の子らしいと思うけど…」



雪歩「真ちゃんの言ってる『女の子らしくなりたい』、とはまた違うよね」



響「真の女の子像は別に興味ないぞ…」








44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:13:13.00 ID:lCtGTXk80




雪歩「ふふ……多分だけど、『静かでおしとやか』なのと『女の子らしい』って、

   少し違うと思う」



響「えーっ、何が違うんだ?」



雪歩「私がそう思われてるのは、やっぱりただの個性であって、

   響ちゃんの元気なイメージも個性なんだよ。でも、女の子らしいって言うのは、

   個性が生み出すものじゃなくて、人がどう見るか──だと思う」



響「……んー?」



雪歩「つまりっ、みんな女の子らしいんだよ。響ちゃんは……元気なところが可愛いと思う」



響「そ、そうかなー///」



雪歩「……そろそろ、練習再開しよっか」



響「うん、そうだな──よーっし雪歩! ここでもう全部憶えちゃうさー!」



雪歩「えぇー!? む、無理だよぉ!」





 雪歩の言ったことはよく分からなかったけど、自分も自分を信じて、

 突き進もうと──そう改めて思ったのだった。









                   「響と雪歩」おわり








46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:18:25.91 ID:lCtGTXk80




    ───「響と貴音」───





貴音「響、今日も行きましょう」



響「えっ、いいけど。なんだ貴音、もしかしてはまったかー?」



貴音「ええ、わたくしはあの桃源郷に魅入られてしまったのやもしれません…」



貴音「銭湯、ふふふっ」



響「……じゃあ、行くか。あっ、貴音」



貴音「どうかしましたか響?」



響「もっといいところに、連れてってあげるっ」








47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:20:37.42 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



 カポーン─



響「ふぅ……」



貴音「響、響ちょっと」



響「んあ? なんだ貴音」



貴音「なんでしょうかこれは……まるで滝修行のよう」



響「あぁ……こうやって、肩こりとかを治したりするんだぞ」



貴音「面妖な…──こ、これはっ…!」ドドドドド─



響「楽しそうだな貴音…」



貴音「ここが、すぅぱぁ銭湯……!」ドドドドド─








49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:23:00.79 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



貴音「こ、これは…」



響「それは寝湯、じゃないかな」



 

 

貴音「め、面妖なっ!」



響「それは電気風呂、微振動を電気に見立てて──」



 



貴音「銭湯なのに、まこと寒いですね」



響「そりゃ水風呂だからな…」



 



貴音「この煙、まさか火──」



響「スチームサウナっ」








50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:24:26.43 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



 カポーン─



響「ふぃ~……落ち着いて風呂にも浸かれないぞ…」



貴音「響」



響「んがーっ。今度はな──」



貴音「なんだか、頭がぽーっと…」フラッ



響「っ! た、貴音!」



貴音「はぁ…はぁ……」



響「のぼせてるじゃないか! で、でるぞ貴音っ」








52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:27:03.23 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「もう、一時はどうなるかと思ったぞ」



貴音「感謝します響…。なにゆえあのような面妖な風呂ばかり、あるのでしょうね。

   気になって、つい長居してしまいました……」



響「貴音は興奮しすぎなんだぞ。それより、具合は大丈夫か?」



貴音「えぇ、もうだいぶと良くなりました」



響「そうか、よかった」



貴音「では、もうひとっ風呂いきましょうか」



響「ってバカーーー!!」









                   「響と貴音」おわり








54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:32:06.70 ID:lCtGTXk80




   ───「響と伊織」───







P「おい響、伊織をいじめようぜ」



響「ふぇ? なに言ってるんだプロデューサー…?」



P「いやだからさ、伊織をいじめて『ぐぬぬ…』って言わせたいだろ?」



響「え、いや別に──」



P「はぁ!? 響、お前どうかしてるんじゃないか? 

  あのスーパーアイドル伊織ちゃんを涙目にできるんだぜ?」



響「プロデューサー、どうかしてるのは──」



伊織「どう考えてもアンタよっ!!」バキッ



P「ぐふぉ!?」








55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:35:13.11 ID:lCtGTXk80




響「おおぅ、伊織助かったぞ」



伊織「まったく、この変態っ!!」



P「ありがとうございますっ!」



伊織「こいつ…まったく反省してないわねぇ~……!」プルプル



響「伊織、放っておいた方がいいんじゃないか?」



伊織「そうね。じゃあ響、ちょっと付き合いなさい」



響「えっ、どこに──」



伊織「いいからっ」








56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:37:15.25 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「こ、ここは…!?」



伊織「まぁゆっくりしなさい、ちょうどお腹が空いてたのよ~」



店員「いらっしゃいませ水瀬様、今日はお連れの方もご一緒に?」



伊織「ええ、私はいつもので。響は?」



響「えぇっ? ち、ちょっと待って…」



店員「ああ、いつでも宜しいですよ? 

   お決まりになったら、いつでも申しつけ下さい」



響「あ、はい……」








58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:44:14.09 ID:lCtGTXk80




響「……伊織、なんだここは」



伊織「なにって、ただのレストランじゃない」



響「こんなところ、きたことないぞ……ってか高っ!?」



伊織「安心しなさい、今日は私の奢りよ。感謝しなさいよね」



響「え、いいのか?」



伊織「アイツのワルノリに、響は乗らなかったじゃない。

   春香とか小鳥とかだったら厄介なことになってたわ…」



響「そ、そうか。自分知らないうちに、良いことしてたんだな」



伊織「ほら、分かったならさっさと注文しちゃいなさい。

   遠慮しなくてもいいわ」



響「うんっ!」ジュルリ








59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:46:17.41 ID:lCtGTXk80




 ────

  ──



響「うぅ…もう食べられないぞぉ」



伊織「……カードで」



店員「あ、ありがとうございました」



 ────

  ──



響「く、苦しいぞ~…」



伊織「……アンタ食べすぎよ! 限度ってものがあるでしょうが限度がっ!」



響「だ、だって美味しかったから…」



伊織「だからってアンタねぇ~…!」プルプル



伊織「こんなんだったら、イタズラされてた方が良かったわよーーっ!」



響「え、伊織。なに言ってるんだぞ…」



伊織「う、うるさーーーーい!!」カァッ…









                   「響と伊織」おわり








61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:52:37.46 ID:lCtGTXk80




    ───「響と真」───





真「うぅ、響ぃ~…」



響「うわっ、真どうしたんだ?」



真「ボク、やっぱり女の子に向いてないのかな?」



響「またその話か……自分、いい加減聞き飽きたぞ」



真「あきないでぇ~…!」



響「だから真は、もう仕草とか態度とか……色々ダメなんだぞ」



真「バッサリいったね……」








62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:54:36.58 ID:lCtGTXk80




響「まず、『ボク』って言うのやめないか? なんか変だぞ。

  あ、でも真なら自然かもなー」



真「そうは言っても……ていうか響だって『自分』って言うじゃないか」



響「じ、自分は自分でいいんだぞっ」



響「あと、その髪型。なんでショートなんだ?」



真「なんでって、昔からそうだったから?」



響「それがいけないんだぞ、真は過去に囚われすぎだぞっ。

  いっそのこと伸ばせばいいのに」



真「そんなこといったら、ずっと伸ばし続けてる響の方が、

  よっぽど過去に囚われてるじゃないか」



響「うっ……うがーーー! せっかく相談に乗ってあげてるのにーー!!」








63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 20:56:48.47 ID:lCtGTXk80




真「わ、分かったよ。次はちゃんと聞くから…」



響「うぉっほん……えーっと、声がかっこいい」



真「えぇ…それどうしようもないよ~……」



響「伊織みたいに、猫被ってみればいいんじゃないか?」



真「それ、かなり不評なんだよね…」



響「そういえば前もスベってたな……」



響(なんだこれ、どうしようもないぞ……)



真(なんだこのどうしようもない感は……)



 ────

  ──



P「それからまたしばらくして、二人は同じ会話を繰り返すのだった」











                   「響と真」おわり








65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:01:19.43 ID:lCtGTXk80




    ───「響と真美」───





響「~♪」シャカシャカ



真美「……ねぇひびきん」



響「~♪」シャカシャカ



真美「ひびきんってばぁ」



響「ん、なんだ真美か。どうした?」



真美「……」モジモジ



真美「えっとさ、なんか……赤いおしっこがでたんだよ…」



響「ッ!!???!?!?!?」








66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:03:41.44 ID:lCtGTXk80




真美「ヘン、だよね。真美、病気なのかな……?」モジモジ



響「…あ、あのな真美。それは──」



響(いやまて自分。こういうことって、お母さんから訊いたほうがいいんじゃないか?

  今自分が言っていいのか? うがーーーっ、分からないー!)



響「じ、自分知らないぞっ。お母さんなら知ってるんじゃないかー?」



真美「そっか…そだね。今日お母さんに訊いてみるYO」



響「うん、それがいいぞ」



響(ふぅー……なんとかごまかせたぞ)








67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:06:47.34 ID:lCtGTXk80




 ──翌日──

  ───



真美「ひびきんひびきんーっ!」



響「どぅわ!? なんだ真美かー、今日は元気だな?」



真美「んっふっふー。真美は大人になったんだYO!」



響「へ、へぇー。よかったな真美」



真美「うんっ! これから真美もあずさお姉ちゃんにぷるんぷるんになるかんねーっ!」



響(よかったよかった。お母さんがうまく言ったんだな)



真美「てか、ひびきん知らなかったの→? おこちゃまだなー」



響「えっ?」








69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:08:23.10 ID:lCtGTXk80




真美「だーかーら! ひびきん昨日知らないっていったっしょ→」



響「いや、それは──」



真美「これからは、真美が色々教えてあげるからね→。

   まぁ、ひびきんは真美お姉さんに、ドーンとついてきなさいっ!」



響「……うんっ、ついてくぞー……!」プルプル



響(うがーーーっ! 納得いかなーーいーーーー!!)









                   「響と真美」おわり








71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:15:59.77 ID:lCtGTXk80




    ───「響とあずさ」───







響「あずささん。一緒にストレッチやるさー」



あずさ「ええ、いいわよ~」



響「今日は少ないなー。みんな早い仕事だったのか?」



あずさ「律子さんとプロデューサーさんが、朝バタバタしてたけど~…」



響「そうかー。じゃ、はじめるぞー」



あずさ「うーーんっ、身体が解れるわー…」



響「あずささんも身体柔らかいなー」



あずさ「竜宮に入ってから、律子さんにしごかれたからかしら~」



響「スタイルもいいしなー」



あずさ「あらあら、みんないいわよ~」








73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:19:33.30 ID:lCtGTXk80




響「でも、自分ちっちゃいぞ。何を食べたらそんなに大きくなるんだ?」



あずさ「なにって言われるとーー……なにかしらね、うふふ」



響「羨ましいぞー……じゃ、交代で」



あずさ「はいは~い」



あずさ「でもやっぱり、なんでも楽しく美味しく……自分の好きに食べることかしらね。

    私はそんな感じよ~?」



響「それじゃあ太らないか?」



あずさ「っ…!」ビクッ



響「……あれ、あずささん?」








75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:26:22.42 ID:lCtGTXk80




あずさ「…響ちゃんって身体細いわよね~」



響「え、まぁ……」



あずさ「いいわね~」



響「う、うん?」



あずさ「私なんて好きに食べてまた太ってそれを隠してまた食べ──……」ブツブツ



響「あ、あずささんっ!?」



あずさ「っは!? わ、私は今なにを……」



響「悪い夢を見てたみたいだぞ…」








76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:30:05.19 ID:lCtGTXk80




あずさ「まぁ……ともかく響ちゃん。好きなものを食べてみなさい、

    なにか変わるかもしれないわ~」



響「なるほど……よーっし、早速今日から実践してみるさーっ!」



 ──後日──

  ───



響「……」ピピッ



響「……!?」



響「体重が、増えただけ……!?」



響「……うぎゃーーーーー!!!」







                   「響とあずさ」おわり








78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:38:27.01 ID:lCtGTXk80




    ───「響と律子」───









響「悪いなー律子……車だしてもらって…」



律子「なに言ってるのよ…熱だした子を一人で帰すわけがないでしょ?」



律子「まずは医者、それから果物屋に行って…」



響「大げさだぞ…」



 ──自宅──

  ───



響「ふぅ……」



律子「大丈夫? まだきつそうね……冷えぴたとかどこにあるの?」



響「タンスの上から2段目に、クスリとかあるぞ」



律子「ちょっと待ってなさいっ」








81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:48:42.99 ID:lCtGTXk80




響「…うぅ」ズビビ



ハム蔵「ジュイ…」



響「お前らも、心配しなくても大丈夫だぞ。すぐに治るから──」フラッ



律子「ほらっ、起きないの。治る風邪も治らないでしょうが」



響「ごめんなさい……う、つめたぁ」



律子「かなりきつそうね……しばらく仕事はナシの方がいいわ」



響「みんなに迷惑かけちゃうな……律子だって、迷惑だろ?」



律子「なに馬鹿なこと言ってるの。ほら、布団被って」



響「自分が情けないぞ~…」ジワッ



律子「風邪のせいかかなりネガティブになってるわね……」








83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 21:56:05.54 ID:lCtGTXk80




律子「い~いっ? こちとらデスクワークほっぽりだして看病してるんだからね。

   変なこと言わないの」



響「…それってやっぱり迷惑になって──」



律子「あーもー違う違うっ! それだけ響のことを思ってるってこと。

   765プロの仲間じゃないのよ」



響「……う~、律子ぉ~…!」ブワッ



律子「はいはいだから泣かないっ。分かったから──」



響「ぶあっくしょい!!」



律子「……ちょ」



律子「ちょっと響! なに目の前でくしゃみして…うわもうサイアクっ! はーなーみーずー!」



響「…あはは、あっははは!!」



律子「笑い事じゃない! うつったらどうするのよ~!」



響「わははははーっくしょい!!」



律子「だからやめなさーーい!!」









                   「響と律子」おわり








87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/13(日) 22:01:42.02 ID:Ozw1r8z40












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