NTTドコモは、ドコモのNFC対応(TypeA/B)スマートフォンを利用し、韓国でも電子マネーで支払える「モバイルcashbee」アプリを開発しました。cashbeeは、イービーカードが提供している韓国ロッテグループのプリペイド型電子マネー。「モバイルcashbee」によって、韓国内のロッテグループのデパートやコンビニなどでも、キャッシュレス支払いが可能になります。
ドコモでは、FeliCa方式とともに、NFC(TypeA/B方式)のおサイフケータイサービスを提供しています。モバイルSuicaや楽天Edy、iD、WAON、nanaco、QUICPayといった国内の主要な電子マネーサービスがFeliCa方式ですが、MasterCardのpaypass、Visa payWaveといったグローバル勢の電子マネーサービスはNFC(TypeA/B方式)を採用しています。
なお、NFC(TypeA/B方式)の利用には、ピンク色のSIMカードが必要です。SIMカードはドコモショップなどで交換可能。場合によっては、端末ソフトウェアのアップデートもしなければなりません。
cashbeeの利用者数は約500万人で、ロッテスーパー、ロッテマート、ロッテデパート、ロッテリアなど韓国内の約5.4万店舗で利用できます。韓国内のコンビニでも利用可能で、韓国のセブンイレブンやミニストップでも利用可能。来春には、地下鉄やバス、タクシーといった一部公共通機関でも利用できるようになります。
モバイルcashbeeは、eB Card Corporationとドコモが開発したもの。アプリでは、韓国ロッテグループのクーポンや、空港リムジンバスの時刻表、地下鉄路線図なども確認できます。
なお、プリペイドのチャージはクレジットカードで行い、別途手数料がかかります。アプリはGoogle Playからダウンロード可能。
日本旅行業協会発表によれば、日本からの海外渡航先は長く中国がトップでしたが、2012年度は約351.9万人で韓国が首位。交通機関でも利用できるようになれば、おサイフケータイで韓国旅行も実現できそうです。
ただし、ドコモによれば、ロッテの免税店については現時点でモバイルcashbeeに非対応。お土産を買いたい場合は現金が必要になるかもしれません。アプリでは、割引クーポンが使えます。
なお、cashbeeについては、KDDIもauのスマートフォン向けに2014年3月にも提供する予定。
Cashbee
See all photos
6 Photos