モバP「フルサワー対サギサワー feat. 前川」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/18(水) 00:00:20.92 ID:DONrr/SC0
――ある日、アイドル事務所にこんな手紙が届きました。
『12月XX日YY時、Pさんの心を頂きに参上します。
――怪盗フルサワーより』
P「…これは」
ちひろ「予告状と見せかけて、明らかにラブレターですよねソレ……しかも名前とか明らかに――」チラ
古澤頼子「……」ソワソワ
P「怪盗フルサワー……い、一体何者なんだ? 俺、どうなっちゃうの?」ガタガタ
ちひろ「えっ」- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/18(水) 00:18:45.83 ID:DONrr/SC0
安斎都「事件の予感!」ガチャッ
P「あ、安斎先生っ!!」
都「怪盗と聞いて居ても立っても居られなくって……秘宝『Pさんのココロ』、この都がお守りしますっ!」ビシ!
P「おお、それは頼もしい…!」
ちひろ「都ちゃんがいれば百人力ですねー(棒」
頼子「……」
ガチャ
千秋「おはようございます……って、朝から何やっているのあなた達……?」
P「お、千秋か。それが俺宛にこんな手紙が」ピラ
千秋「?……これって……はあ、Pさんこんな手紙を本気にしているの? これはどう見たって頼kムグッ――?!」
都「ストッ~プ!! 千秋さんは黙ってて~!!」ガシッ
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/18(水) 00:41:42.83 ID:DONrr/SC0
千秋「…あのね安斎さん……あんまりPさんを困らせちゃ駄目よ?
あの人かなり純粋なんだから、早いうちに本当の事教えてあげないと……」ヒソヒソ
都「そうかも知れませんけど……アイドルのお仕事以外では滅多にない、名探偵・都のせっかくの出番なんです!
お願いですから、千秋さんも協力してくださいよー!」ヒソヒソ
千秋「仕方ないわね……とりあえず、本当のことは黙っておくけど」ヒソヒソ
都「ありがとうございますっ! 早速報告書を作らねば……探偵都っ、今回の事件は――!!」カタカタ
ちひろ「(いつの間に事務所にタイプライタが)」
P「…あいつら何をヒソヒソ話してるんだ……?」
頼子「あの、Pさんっ……」トントン
P「! どうした頼子?」
頼子「怪盗の予告した時間まで……果たしてPさんの身に何が起きるとも分からないと思いませんか」ボソ
P「そ、そうだな……『いただく』と宣言している以上はどんな手段で来るかも分からない……
もしかしたら、約束の時間を破ってくるかもしれないっ」ドキドキ
頼子「そこで私からの提案なんですが――」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/18(水) 01:01:20.60 ID:DONrr/SC0
――週末
頼子「……」ソワソワ
頼子「……まだかな」
「おーい!」
頼子「!」
P「おーい!!」タタタッ
頼子「…Pさん」
P「ごめん頼子、待たせちゃったな」
頼子「ううん、そんな事…ない…」
P「そっか。じゃあ、今日はよろしく頼むな、『ボディーガードさん』」
頼子「任せてください。……それじゃ、入りましょう」
頼子「ふふ、ちょうどよかったです。美術館のチケット……二枚あって」クス
・・・
都「千秋さん! マル被は依頼人と一緒に美術館に入りましたよっ! 私達も追いましょう!!」ワクワク
千秋「なぜ私まで……」
文香「…都ちゃん、楽しそうですね」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/18(水) 01:15:46.03 ID:DONrr/SC0
千秋「鷺沢さん……私はともかく、あなたまで付き合う必要はないのよ」
文香「良いんです。…大学はもう講義が終わって…ほとんど冬休みに入っているようなものですから」
千秋「でも、どうして鷺沢さんまで一緒に? こういうのって、都ちゃんのチョイスとしては例えば早苗さんとか、じゃないの?」
都「早苗さんには他に用事があるとの事で断られちゃいました。それに……文香さんを選んだのにはれっきとした理由があるんです!」
千秋「理由?」
文香「…」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/18(水) 01:32:06.76 ID:DONrr/SC0
都「頼子さんと文香さん……お二人には共通点があるんですっ。まず二人ともCo系アイドルであること……」
文香「確かに…」
千秋「あら、それだったら私もCo系だけど」
都「次に! 文系であること……文香さんは文学部専攻……頼子さんは……学業の方はあまり知りませんが、本をたまに読んでいるそうで」
千秋「文系、というより文学少女ねソレは」
都「うぐっ……三つめには、お二人とも……大人しい性格をしていること……なんてっ」
文香「びっくりしました…そんなに私と頼子ちゃんって……似てるんですね……」フム
都「でしょうでしょう? だから、そんな文香さんの意見を頂ければ、頼子さんが次に何をしようとしているかが分かるのでは…と!!」
千秋「まあ、確かに似ているかもしれないけど…都ちゃん、その考えはちょっと浅すぎてよ?」
都「えっ?!」
文香「……」
千秋「あんまり乗り気ではなかったけど……少しだけモチベーション上がったかも。さて、それじゃ私達も入りましょうか」
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/18(水) 07:42:15.86 ID:f6z/Xw4X0
――館内にて
頼子「これが彼の最後の作品で…これを描いたその月のうちに…彼はこの世を去ってしまいました」
P「へぇ……最後まで絵に全力だったんだな。
それにしても、頼子も相当詳しいよな。絵に関して色々幅広く、それだけじゃなく深く知っていて……」
頼子「時間がある時は…こうしていつも通っていますから」
P「最初にお前をスカウトした時も、確かここで絵を見てたよな」
頼子「そうですね…あの時はPさんは大きな声で話しかけてきたものですから…二人とも追い出されてしまいましたよね」
P「あの時は……本当にごめん、非常識だったよ。一人の時間も邪魔しちゃって。…今でも一人で通っているのか?」
頼子「大抵は。でも、少し違います。たまにはアイドル仲間や…それに…今はこうしてPさんとも来てますし」ニコ
P「あ、ああ…」ドキ
頼子「そうそう……怪盗の事で思い出したんですが」
P「?」
頼子「怪盗はモノを盗む前に…しばしばこういう具合に…下見に来るんですよ?」
P「えっ?! 俺…もしかして今見られてるかも知れないの?!」キョロキョロ
頼子「ふふっ……どうでしょうか…ね。でも、今は近くに私がいますから…大丈夫だと思いますよ?」クス
・・・
千秋「(下見どころか、思い切り手の上で転がされている、といっても言い過ぎではないわね)」
文香「…」
都「千秋さん、さっき言っていた事って…」
千秋「ああ、そうだったわね…」
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/19(木) 01:06:58.14 ID:xmJOxQez0
千秋「いきなりで申し訳ないのだけど…鷺沢さんはPさんの事、好き…かしら?」
文香「えっ」ビクッ
都「なな、何を」
千秋「…予想通りの反応ね。鷺沢さんは、日も浅いこともあるかも知れないけど……
少なくとも、Pさんにそこまでの感情を抱いているとは思えないのよ」
文香「…はあ」
都「…そこまで…というのが…どういうことかは分かりませんが…
と、なると頼子さんの場合は……」
千秋「そうね…」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/19(木) 18:55:08.36 ID:SGjfJwyZ0
アイドルデビュー、番組終了直後
頼子『この私がアイドルだなんて…驚きです』
P『そんなびっくりしてるようには見えないけどな……千秋にも一緒に出てもらったが、
まるで初めてとは思えないくらい、二人の掛け合いや息は合ってたぞ?』
千秋『ええ。次も御呼ばれするときは、古澤さんと御一緒したいわ』
頼子『ありがとうございます。ポーカーフェース…得意なんです…おかげで緊張を見せずに、乗り切れました』
P『そうか。やっぱり頼子にアイドル活動は向いていそうだな!』
頼子『ええ。でも、ちょっと前まではそんなこと本当に思ってもいませんでした』
頼子『この衣装だって新鮮だし……さすがプロデューサー、私以上に私を知っているの……』ボソ
P『ん、今何か言ったか?』
頼子『フフ、何でもないです…』クスッ
千秋『……』
・・・
千秋「――という感じだったわ。あの後、鷺沢さんがデビューした時にも番組で御一緒したけど、
特訓後のあなたと頼子ちゃんとでは、Pさんに対する反応が、やっぱり違うと思ったの」
文香「なるほど。そうですね…私も確かに…プロデューサーの事は嫌いではありませんが…
それは恋愛というよりは、尊敬の念に近いと思います」
都「ふむふむ……あ、ちなみに思い出したんですが、千秋さんもPさんと話すとき、
ちょっとだけ声のトーンが高くなりますよね、あれはどういう――」
千秋「…」スパァン!
都「あいたァ!! 何するんですか…っていうかどこからスリッパを……!」ジンジン
文香「館内では、お静かに」
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/19(木) 19:30:36.63 ID:SGjfJwyZ0
――美術館を出て
P「ん~」ノビノビ
頼子「美術館…退屈でしたかね……?」
P「え? そんな事はないぞ。良し悪しまではよく分からないけど、絵は嫌いじゃない。
ただ、どうも場の雰囲気がな……この手の場所は厳かで、こうキチッとしてないと、
そこらに座ってる係員さんに叱られそう、って思っちゃうのがなあ」
頼子「最初に出会った時が、そうでしたからね」フフ
P「だったよな。――そもそも、あの時だって誰かをスカウトしたくて来たわけじゃないんだ。
偶然街で見かけたポスターに写った一枚が気になって…しかも…これまた偶然、
次の仕事までに時間があったからって、気分転換に来ただけだったんだよ」
頼子「そうだったんですね…知らなかった」
P「でも、絵にちょっと興味があって良かったなーって、今なら思えるよ。
何せ、こうして頼子を見つけることが出来たんだからなっ」
頼子「!」
P「さて、次は一体どこに…って頼子?」クルッ
頼子「…」
P「頼子? おーい頼子…」
頼子「…次ですね…次は動物園です、今度はもっと楽しみましょう」スタスタ
P「わっ、急に立ち止まったと思ったら…今度は…頼子まってくれよオーイ!!」タタタ
・・・
都「マル秘は依頼人と一緒、別の場所へ行くようです! 見失ったときに何か起こってしまったら困ります!
依頼人を泣かせないためにも、我々も引き続き尾行しましょう!!」
文香「お、おーっ…」
千秋「…(今日のお財布、持つかしら)」
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/19(木) 20:15:49.76 ID:SGjfJwyZ0
――動物園
P「ここには前にも仕事で来たんだ。だから、今度は俺が頼子を案内する番だな」
頼子「あ…それならお願いがあります…手を」スッ
P「え!」
頼子「手を…引いてください…私が迷子にならないように…」
P「いや…それは」
頼子「今日の私はPさんのボディーガードですから…
これには、Pさんをしっかり守る、という目的もあるんです…いいでしょう?」
P「ま、まあそのくらいは」スッ
頼子「よろしくお願いします」ギュッ
P「…じゃあ、行こうか。まずはそうだな…鳥類エコメント一覧
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- 2013年12月21日 20:16
- 怪人サギサワー…いったい何文香なんだ…
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- 2013年12月21日 20:26
- また刺されたか 頼子ちゃんに文香ちゃんだなんて世界レベルのチョイスだな
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- 2013年12月21日 20:27
- 安定の刺殺エンド
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- 2013年12月21日 20:32
- なんだ、ジェットマンの人か
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- 2013年12月21日 20:32
- 心を無くしたら…人形と同じじゃないですか…(ハイライトの消えた目)
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- 2013年12月21日 20:38
- 唐突に出てくる梨沙に刺されるP…またお前か面白かったよ
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- 2013年12月21日 21:03
- Pさんが刺殺されない優しい世界をください
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- 2013年12月21日 21:06
- そろそろ飽きられるかもなこれ
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- 2013年12月21日 21:08
- 唐突に梨沙が出てきてジェットマンの人だと確信した
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- 2013年12月21日 21:27
- 梨沙と特撮ネタっぽいものでまさかと思ったらやっぱりジェットマンPだった
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- 2013年12月21日 21:31
- もう前川完全に終わってるな
誰か心霊台かセッカッコー突いてやれよ
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- 2013年12月21日 21:33
- ジェットマンPか
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- 2013年12月21日 22:08
- 『前川、サバを頬張ったまま登校途中の曲がり角で●●とぶつかる』
ただ食べさせるだけでなく口の中で保持させるとか鬼畜過ぎるww
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- 2013年12月21日 22:32
- ダメだ、いつも落ちで笑ってしまう。
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- 2013年12月21日 22:42
- 誰だ!古澤さんと鷺沢さんのキャラが被っているとか言った奴!
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- 2013年12月21日 22:47
- お前ら刺殺とか言うなよ。
それよりもこのちひろさんの多才について何かないのかよ(ガチャガチャ
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- 2013年12月21日 23:19
- 的場で予感し、オチで確信される作者、お前か。
まあ古澤さんと鷺沢さんを選んだのは世界レベルのセンスだな。
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- 2013年12月21日 23:29
- 頼子は扱い地味だけど無課金の貴重な戦力だから好き
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- 2013年12月21日 23:48
- 千秋が久しぶりに見れて嬉しい。好きなんだけどイマイチ話題にならないんだよなあ
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- 2013年12月21日 23:51
- フルサワー、サギサワーって怪獣の名前みたいだな。ウルトラマン系の。
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- 2013年12月22日 00:00
- マトバキックは基本命中しないのね、わかるわ。おのれカザリィィィ!
そして安定のジェットマンである
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