ジョジョリオン #027 ウルトラジャンプ 2014年 01月号分感想
たっぷり、かつ、チラッと今月号のジョジョリオン感想を始めたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
#027 疑惑の人々
前回の康穂ちゃんと夜露の対決から一晩明けたらしき朝からスタート。
ホリー・ジョースターの病院へ行く話の時もそうでしたが、今後も新章(?)開始時には
朝の定助の目覚めの場面から始まるのかもしれません。
そもそものジョジョリオンの開始時も、壁の目での定助の目覚めから始まっています。
それはそうと、つるぎちゃんが例の離れの地下室に食べ物を運んでいるなどの描写からして
まだ康穂ちゃんが絶賛軟禁中だと思われますが、康穂からつるぎに夜露の存在を話しているのか
それとも夜露に襲われて以降まだつるぎと会話していないのか、微妙に気になります。
あと、康穂が行方不明になったことで警察沙汰にならないのかとも思いますが
あの康穂ママ的には、そういう騒ぎを起こそうとはしない気もします。
基本的には関係ない例ですが、第四部で広瀬康一が誘拐された時も家族はすぐに捜索願いを出しませんでした。
しかも、家庭環境的には第八部の広瀬家より良好と言いますか一般的だったろうと思われます。
後頭部がやばいくらいに腫れ上がっている常秀
病院だよゥッッと誰も言いださないあたりから、この家での常秀の扱いの程が伺えます。
長男にこだわる家系っぽいですし、さもありなんということでしょうか。
とは言え、ちゃんと『常』の字の付いた名前をもらっている分、マシではあるようです。
武装錬金の蝶野家だったら次男が『次郎』で完全に長男の予備以下の扱いでした。
東方家の果樹園のイチジク
イチジクと言えば、聖なる遺体のキリストとも非常に縁のあるフルーツです。再臨と終末の象徴でもあるとか。
またウィキペディアによると、今回描かれているように葉っぱが五裂掌状にもなるようなイチジクは
明治時代に日本に移入された品種だそうです。初代乗助が持ってきたのかもしれませんね。
そしてまたイチジクの果実のケツの部分が角度や影のせいか、どうにも星形に見えます。
ジョースター家と東方家とイチジクと聖なる遺体、今後何らかの繋がりがあるのでしょうか。
あなたは吉良吉影を殺したのか?
つるぎの後を追っていた定助の前に現れ、つるぎに尋問するなら
代わりに俺にしろと言いだした憲助グランパにグレートに核心を突いた疑問をぶつける定助。
この質問の意図するところとそこまで定助が追い詰められていることを察した憲助は、かなり真摯に対応します。
答えは『違う』と、それも分かりやすい理由を3つもつけて。流石ノーと言える日本人は一味違います。
この辺りは読者である我々も、気になっていた事柄なのですが
いきなり東方家の大黒柱である憲助が登場して答えを返すことで一気に物語が進展した感があります。
夜露という、さらなる謎の人物が物語上に現れた今、この辺の謎はもったいぶっても仕方がないというところでしょう。
ただ、定助自身が訝しんでいるとおり、憲助が本当のことを全部言っているとは限りません。
両親が死と引き換えに治療してくれたのだ
2つ目の定助の質問、ジョニィ伝説の呪いから続く遺伝性クシャクシャ病の治し方については
明言を避けた憲助さんですが、その眼には慈愛の精神に満ちた光が宿っていました。
ジョニィ伝説および、憲助の発言からするに両親に病気を移して何とかなったと考えるのが素直でしょう。
東方家に何故かいない常敏達の母親『花都』にしても、常敏の病気を救うための身代わりとなった可能性が大です。
憲助の発病時には両親が犠牲になったが、常敏の発病時には母親だけが犠牲になったのでしょう。
そして孫のつるぎ発病時には憲助さんが犠牲になるつもり、という事情のようです。
他人に自分のケツの穴を見せたりはしない。スタンドはそういうものだ。
第8部におけるスタンド観を端的(?)に表わした憲助の台詞。
第3部や第5部あたりの殺伐とした世界観ではスタンド能力を見せるイコール弱点をばらすだったのですが
ジョジョリオンではそれはケツの穴を晒すような行為に相当するようです。
けどよく考えてみたら、どっちも弱点ってことには違いないですから、結局言い方が違うだけで同じことですね。
先月号の夜露のように、スタンド像から能力などを推測されるのも気持の良いものではないでしょう。
ケツの穴を覗かれて、その人の性癖を調べられるようなものと考えればいいかもしれません。
思い返せば、ジョルノに到ってはグリーンディの能力を見ただけでチョコラータにゲスの烙印を押してました。
ついでにさらに深く思い返して、今までのジョジョでのスタンド絡みのシーンを
ケツの穴を晒しているものだと脳内変換してみましょう。以下、適当に思いついたものをダイジェストでお送りします。
アヴドゥル「ここまではっきりとした形で出せるとは...意外ッ!」
ポルナレフ「おい…おい…こいつ****を出したぞ」
ジョセフ「最近珍しいな」
アヴドゥル「まともに****を出すタイプは久しぶりだな」
形兆「何? 初めてか…? なるほど~~~~っ」
仗助「出しな…テメーの****を」
アバッキオ「大サービスで音だけは聞かせてやる」
エルメェス「強い意志で思えば…『手のひら』から出てくる…あいまいではなくさぁ~」
DIO「どうした? 私の****を奪えば君は王になれる。やれよ」
一部、悪意を持って伏字にしましたが、それでも、みんなド変態っばかりですね。
今月の八木山夜露
SBRのオエコモバみたいに、こっそり定助に近づいて触れた(?)らしき夜露。
パッと見のデザインも黒色主体でオエコモバに似ている感じがします。
先月号でも神出鬼没だった彼の挙動はどうもスタンド能力のようでありますが
今月号ではさらに植木鉢をだんだん加速させて定助と憲助にぶつけるといった芸当も披露しました。
これも先月での目と口から出るサランラップの応用なのか
カツアゲロードのイチョウの葉っぱでも持参しているのか謎です。あまり深く考えない方がいい気もしますが。
そんなこんなで来月号では、憲助と共闘して夜露に対抗しそうな勢いです。
東方家の中で一番怪しかった人物といきなり協力という素敵な展開。
憲助パパの年季の入った一面が見られるのであれば嬉しいのですが、闘い慣れしているのかしら、この人。
以上、とりとめのない感想でした。ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。