由比ヶ浜「ゆきのんとヒッキーについていけない」
- 2013年12月23日 23:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 5 コメント
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- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 15:59:04.93 ID:TjCK1S3A0
由比ヶ浜(クッキーの件で助けてもらった私は、奉仕部に入部することにした)
由比ヶ浜(けど今まで帰宅部で好き放題していた分のつけかな)
由比ヶ浜(優美子を筆頭とした女友達への説明や仲良くしていた男子への報告)
由比ヶ浜(埋め合わせとかなんとかで引っ張り回され、時には突然男子から告白されたりしている内に、
入部を決意してから実行するまで、実に一ヶ月が経過していたーーーー)
八幡「オイ雪ノ下」
雪ノ下「まだ読み終わってないわ」
八幡「ふざけんな三日の延滞だ。レンタルで換算してみろ」
雪ノ下「ざっと五百円ぐらいかしら。ほら」
八幡「ハイハイ……って違う!支払うのはテメェだ」
雪ノ下「でもこれ面白いわね、前に私が貸したのより読みやすいわ」
八幡「あーあれはなー」
雪ノ下「ヒロイン?」
八幡「ああ」
雪ノ下「……」
八幡「いやお前は違うだろ。俺が言うんだから間違いない」
雪ノ下「……ふふっ」
八幡「ハイハイ馬鹿ですいませんね」
由比ヶ浜(一ヶ月放置した結果がこれだよ!)- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:11:35.30 ID:TjCK1S3A0
八幡「まあ雪ノ下が割とラノベに寛容で良かったわ。絵だけで無理っていうヤツもたくさんいるしな」
雪ノ下「イラストなんてどうでもいいわ」
八幡「……期間限定パンさんパッケージアイス」
雪ノ下「ホッチキスで口を閉じて差し上げるわよ?」
八幡「早速影響されてんじゃねーよ」
雪ノ下「何を隠そう、私は流され体質の達人よ」
八幡「あーそれも貸したなー」
雪ノ下「通信空手を始めようかと思ったわ」
八幡「俺は」
雪ノ下「挫折?」
八幡「はい」
雪ノ下「私はもう合気道を習得済みだもの。ふふん」
八幡「ドヤ顔やめろ」
雪ノ下「ふふん」
八幡「ドヤ顔やめろ!可愛いじゃねえか!」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:16:25.04 ID:TjCK1S3A0
由比ヶ浜(さて困った。部室の空気と一体化してしまってるなう)
雪ノ下「男の子って大きいほうがいいの?」
由比ヶ浜(いきなり際どい質問ぶつけてきた!?)
八幡「正直俺はどっちでもいいかな」
由比ヶ浜(あ、そうなんだ。……なんか複雑)
雪ノ下「小さいののどこがいいのかしら。大きいほうがいいでしょう」
由比ヶ浜(えっなにこのキレキレな自虐ネタは)
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:21:21.95 ID:TjCK1S3A0
八幡「まあコア部分の小さい槍もカッコいいけど、やっぱ大槍のほうがなあ」
雪ノ下「プラスになってより洗練されたデザインになったけれど、私は旧型の方が好きよ」
由比ヶ浜(知ってた。こういう時は勘違いした私の独り相撲だって、知ってた)
八幡「握手」
雪ノ下「触らないでくれるかしら」
八幡「そんな口を聞いていいのか?先貸していただいたこいつがどうなってもいいんだな?」
雪ノ下「なっ、それは海外から取り寄せた、パンさんの映画の英語版台本(声優サイン入り)……!なんて卑劣な男!」
由比ヶ浜(おおっと謎の寸劇が始まってしまったァーッ)
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:29:41.72 ID:TjCK1S3A0
八幡「いい台本だな。すばらしい価値だ。だが無意味だ」
雪ノ下「無意味なんかじゃないわ。パンさんに命をかけた人々の全てが、そこには詰まっているのよ」
八幡「しかしこれは所詮ただの紙切れだ」
雪ノ下「文字は人を動かすわ。映像は人を泣かせることだってできる。あなただって人の子なら、本や映画を見て泣いたことがあるのではなくて?」
八幡「うるせェッ。ごたごた抜かすなッ」
雪ノ下「無意味なのはあなたのこんな行動よ……それをこっちに渡しなさい」
由比ヶ浜(設定とか状況とかはまったく分からないけど、この二人……演技うまい!)
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:35:09.72 ID:TjCK1S3A0
雪ノ下「ずぎゅーん……ぐふっ」
由比ヶ浜(えっ)
八幡「な、雪ノ下!?おいしっかりしろ、なんで!?」
由比ヶ浜(いや違う違う違う!君が抱きかかえてるの等身大パンさん人形だから!)
雪ノ下「エイト……何をしているのかしら」
八幡「ボス!?何故ここに」
由比ヶ浜(一人二役なの!?自分で自分を撃って平然としちゃってるよ!)
雪ノ下「かちっ……しゅぼー。フッ、金づるの一匹に情が移るなんて、あなたも府抜けたものね」
由比ヶ浜(擬音ヘタだなぁ……ていうか演技はうまいけど全然演じ分けられてない!多分素でやってるだけだコレ)
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:38:19.95 ID:TjCK1S3A0
雪ノ下「戻るわよエイト。まだ仕事が……」
八幡「ボス……」
雪ノ下「何かしら」
ドギュゥゥン!!
由比ヶ浜(!?何今の銃声!?ひょっとして口で出したの!?擬音うますぎるでしょ彼!)
雪ノ下「……ごふっ、なん、で」
八幡「すいません……俺やっぱ向いてなかったみたいです」
雪ノ下「かくっ」
由比ヶ浜(口に出さなくていいよそれは)
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:43:37.08 ID:TjCK1S3A0
彼は上司が動かなくなったのを見届けると、冷たくなってしまった少女の躰(等身大パンさん人形)を抱きかかえた。
どこで間違ってしまったのだろうか。
その問いに答えるものは誰も居ない。
代わりに雨が降ってきた、季節外れのスコール。懐に入れたコルト・バイソンまで濡らしていく。
傘はささなかった。今は雨を浴びていたかった。
自分と少女の躰から汚れを洗い流してくれるような気がした。
青ざめた少女の額にキスを降らす。
そして彼は少女を抱き上げたまま、路地裏の闇へと吸い込まれていった。
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:45:40.19 ID:TjCK1S3A0
雪ノ下「ーー文化祭は」
八幡「ーーこれで完璧だな!」
由比ヶ浜(無理だよ!!)
- 20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:51:54.97 ID:TjCK1S3A0
八幡「つーか重い。パンさん重い」
雪ノ下「……」
八幡「や、あの時のお前はそんなに重く感じなかったんだって。ホントダヨ?」
雪ノ下「ならいいのだけれど」
八幡「やれやれ。紅茶いるか?」
雪ノ下「いただくわ」
八幡「カップを温めておく。注ぐのは沸かしたてのお湯……よし忘れねえ」
雪ノ下「習得に何日かかったのかしらねえ」
八幡「うるせーな後でハイチュウやらねえぞ」
雪ノ下「それは困るわ。それで」
八幡「グリーンアップルだろ?」
雪ノ下「グレープは譲るわ」
八幡「なぜ上から目線……」
由比ヶ浜(ちなみに私はイチゴ派です)
- 21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 16:57:03.26 ID:TjCK1S3A0
雪ノ下「もきゅもきゅ」
八幡「紅茶とハイチュウ交互に食ってるヤツ初めて見たわ」
雪ノ下「別にいいじゃない。指が汚れるお菓子じゃあるまいし」
八幡「チョコ菓子は完璧アウトじゃねえか」
雪ノ下「きのこの森はその点美しいわね」
由比ヶ浜(お?この流れは……)
雪ノ下「指が汚れないよう緻密な計算と造形を施されたシルエットはまさに汚れを知らない乙女の体よ。その点たけのなんとかさんは最悪ね」
- 23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 17:05:21.89 ID:TjCK1S3A0
由比ヶ浜(きのこたけのこ戦争……いっつもカントリーマアム派として間に入らされたっけなあ)
由比ヶ浜(まあいいや、ここで戦いが始まれば私がナチュラルに入ることもーー)
八幡「や、俺敬虔なブルボン信者だから」
雪ノ下「これだからアルフォート派は…」
由比ヶ浜(もう終戦後!?開戦すらしてなかったよ!?)
雪ノ下「まあホワイトロリータは美味しかったわ」
八幡「そりゃあんだけ食べてたらなあ」
雪ノ下「隠しだめしておくあなたが悪いのよ」
八幡「へそくり見つかったお父さんってこんな気分なのか……凹むわ」
雪ノ下「こんなに溜め込んで一体どこの小娘に貢いでいたのかしらっ」
八幡「ご、誤解だ!聞いてくれ!俺はお前への誕生日プレゼントに……!」
雪ノ下「私はこの三倍はホストに貢いでいるわ。源氏名は剣剣(つるぎけん)」
八幡「生々しすぎんだよ……凹むわ」
- 24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 17:12:01.25 ID:TjCK1S3A0
雪ノ下「それにしても紅茶、美味しくなったわね」
八幡「教えたのがお前だからな。間接的な自画自賛か?」
雪ノ下「ええもちろんよ。なんならサンデーで丸々カラー1ページ使って淹れ方を説明するまであるわ」
八幡「メイド服着ろよ」
雪ノ下「ケダモノ!男子高校生!健全!」
八幡「なんで評価上方修正してんだよ……」
- 25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 17:18:55.45 ID:TjCK1S3A0
雪ノ下「どうでもいいけどこのライトノベル、あなたが読んでいたものとは大分毛色が違うようなのだけれど」
八幡「ああ。それは所謂青春ラブコメだからな」
雪ノ下「読みやすいからライトという意味合いは伝わってきたわ。ネーミングセンスはまあ……」
八幡「自演乙だしなあ……」
雪ノ下「でもあっちのは東雲さんが可愛かったわ」
八幡「三並だっけ?主人公のウジウジ加減は気になったけどな」
- 26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 17:23:51.56 ID:8fIbVUOd0
雪ノ下「ではあなたの読んでいるものはラブコメディではないの?もっと低俗な内容なのかしら、あなたらしく」
八幡「倒置法の無駄遣いしてんじゃねーぞ。バトルものだバトルもの」
雪ノ下「ばと、る?」
八幡「可愛らしく首を傾げてる雪ノ下に説明してやろう」
雪ノ下「気持ち悪いわ」
八幡「すまん。でバトルってのは……こないだ材木座が持ってきたあれみたいな感じ」
雪ノ下「……あなたはそんな分厚さの設定集を読み込んでいるの?」
八幡「ちげーよ本文だ本文!設定集しか書かないあいつらワナビがおかしいんだっつーの」
- 37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 18:25:22.89 ID:AYhWn/bc0
雪ノ下「バトルと言われてもいまいちピンとこないのだけれど」
八幡「異能力ものが大抵だな。あの設定集みたいなやつ。世の中には半分設定集みたいばラノベもあるらしい。んで最近だとロボットモノとか……」
雪ノ下「……ロボット」
八幡「あ、すまん」
雪ノ下「……スーパーパイロット」
八幡「だからすまんって!いいだろ終盤まで引きずられてたんだぞお前のこと!」
由比ヶ浜(2人は別世界の電波でも受信してるのかな)
- 38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 18:29:25.45 ID:AYhWn/bc0
雪ノ下「つまり先日の設定集を頼りにストーリーを組めばライトノベルになると」
八幡「いやあれはレベル低すぎだけどな」
雪ノ下「涼しい顔をして怖い事を言うのね」
八幡「誰かさんにうつされたんでな」
雪ノ下「……誰かしらね、私も最近視力が落ちてきた気がするわ」
八幡「俺の事を視神経に作用するウイルスみたいに扱うのはやめろ」
雪ノ下「でもそうでしょ?ほら、あれだって」
八幡「あれは偶然だっつの」
由比ヶ浜(アルフォート美味しい)
- 39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/19(木) 18:36:28.21 ID:AYhWn/bc0
雪ノ下「ならやるわよ。コピーならコメント一覧
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- 2013年12月23日 23:23
- 会話のテンポが悪いのか少し読みにくいな
-
- 2013年12月23日 23:25
- こうなったのも乾巧の仕業なのかよ
ふぅ…
-
- 2013年12月23日 23:27
- なんだこの寸劇
-
- 2013年12月23日 23:27
- 二十歳になった頃からかな? イライラする♪
-
- 2013年12月23日 23:55
- こんな話なら原作三巻ずつ買ってる
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