643 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/10/22(金) 23:40:20
家の娘はもうすぐ三歳。

最近会話もだいぶ成り立つようになってきたので、職場で辛いことがあったときはすぐ家に、
電話をかけている。するとカミサンと娘が俺のことを励ましてくれるのだ。
(一応娘が電話を使うという理由のみで、今では傾きかけてしまったウィルコムのPHSを
使い続けている。低電磁波だからね。)

先日は久しぶりに定時で仕事が終わり、家から最寄の駅の改札を出た後、「もうすぐ家に着くよ」と電話を掛けた。
カミサンが伝言ゲームのように、娘に「パパがもうすぐ帰ってくるんだって」と伝えたのが聞こえた後、
「きゃ~!!! やった~、やった~、パパが帰ってくるぅ~!」と大騒ぎ。

その直後、カミサンと娘がなにやらギャーギャーもみ合っているのが聞こえ、受話器から遠いところで、
二人の大騒ぎする声がしてから数秒後、「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…。」という妙な周期の摩擦音が聞こえ始めた。

『あれ? 電話機が壊れたのかな?』と思いながらも「もしもし~? 聞こえてる~? もしもし~。」と
呼びかけたのだが、「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…。」という音がひたすら聞こえてくるだけ…。
一旦電話を切ろうかと思ったのだが、うっすらと部屋の様子は聞こえてくるし、切ろうか否かで悩んでいると、
突然カミサンが爆笑する声が聞こえてきて、ようやく電話口に出た。

俺:「今変な音がずっと聞こえてたんだけど、何の音?」
妻:「何の音だと思う?」(←必死に笑いをこらえながら…。)
俺:「う~ん…。よくわからないんだけど…。」

その後、話を聞いてみたら、カミサンから電話を無理やり奪い取った娘が、電話を奪い返されないよう
部屋の隅のほうへ逃げ、受話器に向かって「ちゅっ、ちゅっ…。」とキスをしていたらしい。
つまり俺が帰ってくるのがすごく嬉しくて、俺にキスをするつもりで、受話器にキスをしていたというわけだ。
あの時の「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…。」というキスの音が耳から離れない…。