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シャンパンのボトルを安全に開けるためには、前もって十分に冷やした方が良いという研究結果 - Technity

シャンパンのボトルを安全に開けるためには、前もって十分に冷やした方が良いという研究結果

2013年12月24日 19:34 │Comments(4)

Written by くまむん

クリスマスの定番ドリンクと言えば、シャンパン。大勢で飲むにも一人で飲むにもおいしいお酒です。しかし、栓を開ける時にコルクが勢い良く飛び出しすぎて家具や食器などを破損してしまった、という経験をされた方も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

フランスのランス・シャンパーニュ=アルデンヌ大学が行った実験によると、そうした危機を避けるためには、シャンパンのボトルを1時間以上前から冷蔵庫で冷やしておいて、開栓直前に取り出すのが良いようです。

この実験データは、今年5月に食品工学の専門誌であるJournal of Food Engineeringに掲載された論文(オープンアクセス)に含まれているもの。これによると、4℃の時にシャンパンの栓を抜いた時のコルクの射出速度がおよそ40km/hであったのに対し、18℃では およそ55km/hと、36%も向上していることがわかります。

champagne-cork-velocity

温度に対するコルクの速度。Journal of Food Engineeringより引用。

論文では、複雑な物理計算を駆使した計算結果として提示されていますが、一般的に温度が高くなればそれだけ液体中に溶解できるガス量が少なくなることからも、この現象は直観的にイメージできるのではないでしょうか。当然、暖房のきいた部屋の中では、室温は20℃以上近くにもなっているのが一般的ですので、コルク栓はさらに勢いよく飛び出すことになります。

仕事帰りにシャンパンを購入して家で飲もうと考えている方は、少しガマンをして冷蔵庫で冷やしてから開けたほうが、思わぬ被害を出さずに済むかもしれません。

しかし、シャンパンをテーマとした科学論文というのは私も初めてみましたが、世の中には本当に色々な研究が存在しているものですね…。

[mailonline]

くまむん

著者 : くまむん@むっちゃん育成中

企業の研究所で家電関連技術の研究開発に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。今後ともよろしくお願いいたします。

4 件のコメント

  1. ガジェ大好き名無しさん 2013年12月24日 19:40 No.630141 返信

    ボイル=シャルルの法則。

    にしてもコルクって、結構な初速で飛び出すんだね

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    • No Name 2013年12月24日 20:34 No.630257 返信

      コルクだと質量もそこそこあるし、そりゃ蛍光灯に直撃したら割れるわぁ
      つか、速度で比較するよりエネルギーの方が読者に解りやすいよね。
      E=(mv^2)/2なので、(55^2)/(40^2)=1.89と、おおざっぱに2倍弱の威力か……

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  2. No Name 2013年12月24日 20:28 No.630238 返信

    飛ばすのに趣があると感じる人ではない場合は、コルク等の栓をしっかり持って、瓶の方を回すとかしたほうが安全に開けられるのでオススメ。

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  3. No Name 2013年12月24日 23:14 No.630569 返信

    冷えるのが待ちきれずぬるいコーラを開けて、
    泡を溢れさせたことがあれば小学生でも経験的に
    わかりそうなもんだが…

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