思わずひきこまれる…青葉市子の限りなく透明に近い音楽
19歳でデビューし、細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾といったそうそうたるアーティストたちと共演を果たしてきた青葉市子。聴き手を深淵の世界へと誘うその歌声とギターの音色は、一度聴いたら一生頭から離れません。
更新日: 2013年12月25日
ぴーちむさん
19歳でデビューし、細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾といったそうそうたるアーティストたちと共演を果たしてきた青葉市子。聴き手を深淵の世界へと誘うその歌声とギターの音色は、一度聴いたら一生頭から離れません。
更新日: 2013年12月25日
ぴーちむさん
イブの夜、突如TVに現れた新星が話題に
12月24日に、『魁!音楽番付 presents 朝までX'mas生LIVE』に生出演し、スタジオライブを披露した
1990年京都生まれ。17歳からクラシックギターを弾き始め、2010年に「剃刀乙女」でデビュー。最も注目される若手シンガーソングライター。
クラシックギターの弾き語りという非常にシンプルなスタイル
細野晴臣や坂本龍一、小山田圭吾など、大御所アーティストが絶賛
ライブで競演したり、共同制作したりしています。
アコギと歌声だけの心地よい音楽
とにかく音が良い。ナチュラルで飾り気がないのに響きが豊かで心地よく、いつまでも聴いていたくなる
非常にシンプルな楽曲は、実は複雑で奥が深い。2度3度聴くうちにはまっていってしまう
森田童子的な自殺しちゃいそうな絶望では全然なくて、むしろひょうきんな暗さを帯びている
極限にまで研ぎ澄まされた感性
「ギターという楽器を選んだのは、音の響く場所が身体と近いからです。ギターの空間をお腹のところに当てて弾くから、声を出すところとほぼ変わらない場所で音を鳴らせるんです」
「間違いなく自分と結ばれている言葉や音というものは、やはり楽曲でしかないんです。いま話している言葉やツイッター、ブログ。つまり曲以外のものはすべて、自分にとっては感覚が薄くて」
「自分から音楽を聴かないです。この曲を聴こうみたいなことがあんまりなくて。私は生で鳴ってる音が一番好きで、CDとかは、そこで鳴っているもの、という感覚しかどうしてもなくて」
「作品に落とし込むときに、どれだけ個人的な情報を削ぎ落とせるか。自分が音楽にとって、ちっちゃい駒でしかないというか、音楽から管が伸びてて、私はその出口でしかなくて」
独特な音楽哲学が彼女の存在をさらに不確かにします。
青葉市子さんの凄いところは、ラヂオCDでもそうだけど、ここまで強力な手練れ面子を従えての歌と演奏に一切の萎縮や気後れがないその肝っ玉な佇まいじゃないかと思う。ほぼ父親母親世代な連中を相手にこれだけ堂々と歌える弾ける、独学にしてやたら確かな技術と度胸。こりゃあ皆に好かれる訳だわーー
透明感がジャケットにもにじみ出る
ジャケットは、インディーズ時代から変わらずすべて単色で、写真や文字情報が一切ないシンプルさを極めている
ここまでシンプルなジャケットは逆にめずらしいのでは。
「デザイナーさんがいろいろなデザインを下さったんですけど、どれもしっくりこなくて。考えても考えても何も浮かばなかったのです。何もないってことは、そのままでいいんじゃないかなって」
そして一色だけのジャケットになったそうです。無理に飾ろうとしないところも彼女の魅力。
「音楽以外の情報を出したいと思っていないんです。写真もビデオも撮りますけど、私にとって本当の情報はそこにはないんですよね」
青葉市子をもっと知りたいと思ったら、やはり曲を聴くしかありません。
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