1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 10:22:44.59 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「クリスマス過ぎーてーやって来た♪」

男「……」

サンタ娘「急いでリンリンリン、急いでリンリンリン、鳴らしておくれよ鐘を♪」

男「……」

サンタ娘「リンリンリン、リンリンリン、リンリンリン♪」

男「……で?」

サンタ娘「……すみません……プレゼント配るの手伝って下さい」

男「えー……」






 
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 10:26:25.07 ID:MdEXP12AO

男「まあ色々とツッコミたいが、まず何で遅れたの?」

サンタ娘「それはほら……あの……時差があって」

男「じゃあ1人で頑張って」

サンタ娘「寝坊です!うっかり丸1日寝てました!」

男「丸1日?今日は26日だけど?」

サンタ娘「……すみません丸2日でした」





3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 10:33:22.28 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「だっだって!私今年から担当になって、それでその……張り切りすぎて」

男「うっかり寝過ごして、26日にやって来たと」

サンタ娘「……はい、まさか8徹したくらいで丸2日も寝ちゃうなんて」

男「うん、むしろ良かったよちゃんと寝れて」

サンタ娘「まあそれで、先輩達に怒られたりして、慌てて来たんですが……その……」

男「何だ?」

サンタ娘「今年からですから、まだ慣れてなくて……その、ソリの操縦……」

男「ああなるほど、だからか」

サンタ娘「えーと」

男「だから……」チラッ

男「間違って落ちて来て、俺の車を潰したと」

サンタ娘「すみません!本当にすみません!」





4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 10:40:15.65 ID:MdEXP12AO

男「あーこれはもうダメだなぁ、見ないように考えないようにしてたけどさぁ」

サンタ娘「あの……車ってよく分からないんですけど、それって直りますか?」

男「どう見える?直るように見える?」

サンタ娘「えっと……無理……ですか?」

男「当たり前だろ!完全にペチャンコだろうが!どんな勢いで落ちたんだよ!」

サンタ娘「え?えっと……よく分からないですけど、多分300キロくらい……かな?」

男「危な!ほとんど新幹線並みじゃん!トナカイどんだけ速いんだよ!」





5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 10:48:04.73 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「あっでも安心して下さい!私ちゃんとトナカイ保険掛けてますから!お金出るはずですから!」

男「……それって、自分が壊した物に払うの?」

サンタ娘「……えっと確か?」

男「……」

サンタ娘「……」

男「まあいい……車は今はそれでいいとして、次に何?手伝って欲しいって?」

サンタ娘「はい……その……実は私、家が分からなくて」

男「何で?」

サンタ娘「その……欲しいプレゼントとか、子供達の住所とかが書いてある名簿をその……」

男「おいまさか」

サンタ娘「さっき落ちて来る時に、落っことしたみたいで」

男「殴っていいか?」

サンタ娘「すみません!わざとじゃないんです!」





6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 10:56:36.95 ID:MdEXP12AO

男「で?一緒に探してくれって事か?」

サンタ娘「はい……せめて名簿だけでも」

男「と言うかさぁ、落ちる時何してたの?名簿見てたの?」

サンタ娘「あっはい、担当地域に近づいて来たんで、名簿を確認しようとして、それで名簿を出してたらいきなり落ちて」

男「脇見運転じゃん、完全に君のせいだよねそれ?絶対に間違って手綱引っ張ったか何かしたよね?」

サンタ娘「えっと……多分」

男「ちゃんと止まってから見ろよ!俺の車潰れたの、完全にお前の責任じゃねえか!」

サンタ娘「急いでたんです!許して下さい!」





7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 11:03:58.73 ID:MdEXP12AO

男「あとさぁ……気になってたんだけど」

サンタ娘「何ですか?」

男「サンタってさぁ、赤い服とトナカイのソリ、それとプレゼントが入った袋があるよな?」

サンタ娘「はい」

男「赤い服は着てるからまあいいとして、トナカイは……何か気絶してない?」

サンタ娘「だっ大丈夫です!この子達は強いですから!少し休めば大丈夫です!」

男「……分かった、でだ……一番気になってたが」

サンタ娘「何ですか?私の名前と年齢ですか?」

男「違わい!袋だよ袋!プレゼントの入った袋!どこにあるんだよ」

サンタ娘「えっ?」キョロキョロ

男「……」

サンタ娘「……名簿と袋を一緒に探して下さい」

男「……はぁ、何なのマジで、今日は厄日だ……」





8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 11:11:16.69 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「そっそんな事ないですよ!良いことだってありますよ!」

男「例えば?」

サンタ娘「例え?例え……えっと、わっ私と出会えたじゃないですか?」

男「……」

サンタ娘「……」

男「……」

サンタ娘「すみません、ちょっと調子に乗りました」

男「……まあいい、どうせ今日は仕事も予定もないし」

サンタ娘「えっ?そうなんですか?彼女いないんですか?」

男「手伝ってやろうと思ったが、止めとくわ」

サンタ娘「ああっごめんなさい!つい口が滑って」





12:ちょっとだけ再開?:2013/12/26(木) 13:25:51.78 ID:MdEXP12AO

男「……」

サンタ娘「ごめんなさいごめんなさい!」

男「……はぁ、いいよもう……彼女いないのは本当だし」

サンタ娘「すみません、かっこいい人だからてっきり」

男「……ん、まあ社交辞令でも嬉しいよ、で?まずはどうするんだ?」

サンタ娘「えっと、まず名簿と袋を探します、そんなに離れてはいないはずなんで」

男「なるべく急いだ方がいいな、昨日の朝にプレゼントがなかったって、子供達が騒いでたし」

サンタ娘「ごめんなさい!」

男「謝る相手が違うだろ」

サンタ娘「ごめんなさい!子供達!あとそのご両親!」





13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 13:33:57.50 ID:MdEXP12AO

男「何か目印とかないの?と言うか誰かに拾われたりしたら」

サンタ娘「あっそれは大丈夫です、ちゃんとサンタ以外には見えないようになってますから」

男「……それだと俺も見えなくないか?」

サンタ娘「あっ……」

男「……」

サンタ娘「いっ一緒に来てくれるだけでいいんです!」

男「ああ分かったから、ちゃんと一緒に行くから」

サンタ娘「ありがとうございます!では早速探しに」

男「その前に」

サンタ娘「何ですか?」

男「まずそのサンタ服着替えようか?もう誰も着てないと思うし」

サンタ娘「……すみません、着替え貸して下さい」

男「……しまむら行ってくる」

サンタ娘「本当にすみません」





14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 14:14:45.61 ID:MdEXP12AO

男「どうかな?一応サンタのイメージで、赤と白を基調にしたんだけど」

サンタ娘「ほーへーはー」クルクル

男「おーい」

サンタ娘「あっすみません、こういう服って殆ど着たことなくて」

男「そうなのか?」

サンタ娘「いつもサンタ服なんで、私は新米ですけど十着持ってますよ」

男「随分多いな」

サンタ娘「お父さんは三十着持ってますよ?」

男「……まあそれなら目立たないだろ、じゃあ行こうか」

サンタ娘「あっはい」





15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 14:28:18.69 ID:MdEXP12AO

男「とは言えなぁ、さすがに当ても無く探しても」スタスタ

サンタ娘「一応私が近くに行けば、分かると思います」スタスタ

男「何かこう……信号みたいのでも出てるの?」スタスタ

サンタ娘「ちょっと違いますけど、似たようなものですね」スタスタ

男「便利なもんだな」スタスタ

サンタ娘「あーはい……」スタスタ

男「……」スタスタ

サンタ娘「……」スタスタ

男「……実際になくして、使ってみた事は?」スタスタ

サンタ娘「……多分私が初めてです」スタスタ

男「だよね」スタスタ

サンタ娘「……はい」スタスタ

男「……どう?」スタスタ

サンタ娘「今のところさっぱりです」スタスタ

男「そうか……」スタスタ





16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 15:04:00.47 ID:MdEXP12AO

ワンワンワン

男「ん?何だか騒がしいな」

サンタ娘「なんでしょうか?」

子供「こらポチ!そっちは違うよ!」グイグイ

犬「ワンワンワン!」グイグイ

男「あっちに何かあるのか?」

サンタ娘「……あっなんとなくあっちにあるような?」

男「……犬には分かるのか?」

サンタ娘「……かもしれません」

男「とりあえず行ってみるか」スタスタ

サンタ娘「はい」スタスタ





17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 15:11:36.38 ID:MdEXP12AO

男「どうだ?」

サンタ娘「えっと……あの木の上……かな?」

男「何も見えんが」

サンタ娘「でも確かにあそこから、名簿があるような気配が、……なんとなく」

男「なんとなくって、まあいい……見えないだけで触れるのか?」

サンタ娘「取ってきてくれるんですか?」

男「……そもそもスカートで木登りするつもり?」

サンタ娘「……どうかよろしくお願いします」カァァ

男「んじゃあ行ってくる、……どの枝だ?」

サンタ娘「あの上の方の、丁度時計に向かって伸びてる」

男「あああれね、んじゃ行ってくる」スタスタ

サンタ娘「頑張って下さい!」





18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 15:17:38.07 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「……大丈夫かな?」

サンタ娘「……あっ危ない!……良かった」

サンタ娘「……まだかな?」

サンタ娘「ん?あれ?何だか……あれ?まさか……」

男「おーい、何も無いみたいだぞ?本当にここか?」

サンタ娘「えっと……あっ……すみません!普通に届く高さの枝でした!」ヒョイ

男「……」

サンタ娘「えっとその……ごっごめんなさい」

男「ちょっとそこにいなさい、今降りるから」

サンタ娘「ごめんなさーい!」





19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/26(木) 15:24:44.62 ID:MdEXP12AO

男「……」スタスタ

サンタ娘「すみませんでした……」スタスタ

男「……」スタスタ

サンタ娘「その……まだなんとなくしか分からなくて、だからその……」スタスタ

男「……」スタスタ

サンタ娘「あの……無視はちょっと、怒るのは当然なんですけど」スタスタ

男「別に?怒ってはいないよ?」スタスタ

サンタ娘(すごい怒ってるー!)

男「それで?次はどこかな?」

サンタ娘「あっあっち……かな?」

男「ふーん」スタスタ

サンタ娘「あっ待って下さい!」タタタ





26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 10:01:59.96 ID:MdEXP12AO

男「……」

サンタ娘「……」

男「……なあ」

サンタ娘「はい」

男「今回は俺も分かるよ、あれだよな?」

サンタ娘「はい……間違いないです」

男「……あそこにあるよな?つうか無かったら困るが」

サンタ娘「ですよね」

男「いやまあ犬が分かるならなぁ」

猫「にゃ〜」「な〜ご」「ふみゃーん」

男「俺の目には数匹の猫が、浮いてるように見えるわ」

サンタ娘「ちょっとした怪奇現象ですね」

男「……何か代わりの袋とかいるかな?」

サンタ娘「どうしましょうか?」

男「……まずは回収するか、誰かに見られたらマズい」

サンタ娘「そうですね」


フシャーフミャーイテーニャニャニャニャウオウッオトコサーン





27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 10:09:14.36 ID:MdEXP12AO

男「……痛い」ズキズキ

サンタ娘「あっ動かないで下さい」チョンチョン

男「……ありがとな」

サンタ娘「いえそんな、お礼を言うのは私のほうです」チョンチョン

男「まあこれで大丈夫だな?名簿も袋も戻ってきたし」

サンタ娘「あっその……まだ、配るのが……」

男「……そうだな、やっぱり夜に配るのか?」

サンタ娘「はい、さすがに昼に配るのはダメなんで」

男「じゃあまだ時間あるな、一緒に飯でも食うか」

サンタ娘「はい!」

男「……ところで、もう終わった?」

サンタ娘「あっまだ少し」チョンチョン





29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 10:22:39.22 ID:MdEXP12AO

男「何食べたい?」スタスタ

サンタ娘「えっと……なっ何でも大丈夫ですよ?私好き嫌い無いですから」チラッ

男(めちゃくちゃ回転寿司見てる)

サンタ娘「いやー色々あって、目移りしちゃいますね」チラッ

男「……じゃあモス……」

サンタ娘「……」シュン

男「は昨日食べたから、偶には回転寿司に行くか」

サンタ娘「はい!」パァァァ

男(可愛いなちくしょう)

 −−−−−

サンタ娘「美味しかったです」ホワァ

男「そりゃ良かった、さてまだ時間あるが……どこか行くか?」

サンタ娘「そうですね」

友「あれ?男?ってその子誰!彼女か?いつの間に!この裏切り者!」

男「やかましい奴が来たよ」ハァ

サンタ娘「男さんの知り合いですか?」





30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 10:34:30.60 ID:MdEXP12AO

男「ちょっと話合わせて」ボソッ

サンタ娘「え?あ、はい」ボソッ

男「あーこの子は俺の親戚の子でな、用事でこっちに来たから、ちょっと町を案内してたんだ」

友「へーテンプレ乙、で?本当は?」

男「いや本当だって、な?」

サンタ娘「あっはい」

友「ふーん……」

男「……」

サンタ娘「……」

友「リア充爆発しやがれ!」ダダッ

男「……べつにリア充じゃないっての」

サンタ娘「……」

男「どうした?」

サンタ娘「いっいえ別に」カァァ

男「?まあとりあえず、町をぶらついてみるか」

サンタ娘「はい」

男「んじゃあっちから」スタスタ

サンタ娘(彼女……男さんと……)カァァ

サンタ娘「……えへへ」ニコッ

男(何かめっちゃいい笑顔だな、……やっぱ可愛いよなちくしょう)





31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 10:51:27.89 ID:MdEXP12AO

男「さて……そろそろ帰るか、プレゼント配らなきゃいけないし」

サンタ娘「……そうですね、まずは着替えなきゃ」

男「……楽しかったか?」

サンタ娘「はい!とっても!」

男「そっか……そりゃ良かった」

サンタ娘「さっ行きましょう」ギュッ

男「!……ああ」ギュッ

 −−−−−

サンタ娘「落ちない用に気をつけて下さいね」

男「鏡見てみようか?」

サンタ娘「……言い返せない」クイッ

男「おおっ本当に浮かんでる」

サンタ娘「さぁ行きますよ!」

シャンシャンシャン





32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 10:59:12.44 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「まずはあそこですね」ペラックイッ

男「おうっ」

 −−−−−

サンタ娘「次はあそこですね」ペラッ

男「本当に速いなこれ」クイッ

 −−−−−

サンタ娘「次はあそこかな?」ペラッ

男「任せろ!」クイッ

 −−−−−

サンタ娘「最後はあそこですね」ペラッ

男「了解」クイッ

 −−−−−

男「終わったな」

サンタ娘「はい!本当にありがとうございました!」

男「この後どうするんだ?もう帰るのか?」

サンタ娘「あっ……その、もう少し一緒に居てもいいですか?」

男「……打ち上げパーティー、とはいかないが少しなら平気かな?」

サンタ娘「じゃあ一緒に何か食べましょう!」

男「ああ」クイッ





33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 11:31:42.55 ID:MdEXP12AO

男「乾杯」スッ

サンタ娘「乾杯!」チン

男「うん美味い」

サンタ娘「んく……ホントだ」

男「しかしまだケーキが残ってたとは」

サンタ娘「売れ残りですけど、美味しいですね」

男「しかしまあ……何とかなって良かったよ、最初は不安だったから」

サンタ娘「私も……男さんが優しい人で良かったです」

男「別に……そう言えばまだ名前聞いてなかったっけ」

サンタ娘「あれ?そうでしたっけ?じゃあ改めて、サンタ娘です」

男「おう俺は男……って、あれ?俺名乗ってなかったよな?」

サンタ娘「私これでもサンタですから、名前とか分かるんです……偶に」ボソッ

男「最後何て?」

サンタ娘「何でもないですよ?でも楽しいなぁこういうの」

男「そうか?二人だけなのに」

サンタ娘「二人だからですよ、だって恋人と居るみたいで」

男「お……おう?」カァァ

サンタ娘「クリスマスはいつもお仕事だから、家族でパーティーも出来ないし、恋人なんてもっと……」

男「……」

サンタ娘「だからめいっぱい楽しみたいなって」

男「ああ……そうだな、ところでもう酔ってる?」

サンタ娘「みたいですね、お酒初めてなんで、加減が……」

男「まだ一杯目だけどね」





34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 11:41:57.22 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「男さ〜ん、踊りましょうよ?」

男「いやいや狭いから」

サンタ娘「だ〜い丈夫ですって、ほらほら」グイグイ

男「分かった分かった」

サンタ娘「んふふ〜男さ〜ん」ギュッ

男「そんなにくっついたら踊れないって」

サンタ娘「踊れますよ〜ほらほら」トテトタ

男「足下ふらついてるよ?」

サンタ娘「楽しければいいんですよ〜」トテトタ

男「まあなあ」

サンタ娘「……ありがとうごさいます、本当に助かりました」

男「サンタ娘……」

サンタ娘「私初めての仕事で張り切りすぎて、そのせいで寝過ごしちゃって、慌ててまた失敗してそれで……」

男「……大丈夫だよ、何とかなったじゃないか」ポンポン

サンタ娘「……はい!ってひゃっ」グラッ

男「危ない!」ギュッドテッ

サンタ娘「……」

男「痛た……大丈夫?」

サンタ娘「……男さん」

男「ん?」

サンタ娘「……私」ギュッ

男「サンタ娘?」

サンタ娘「好きです……男さんの事」





35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 11:46:14.55 ID:MdEXP12AO

男「……」

サンタ娘「普通ならもっと怒るはずの所を、優しくしてくれて、手伝ってくれて」

男「別に優しい訳じゃ」

サンタ娘「それに……私の好みのタイプだし」

男「……俺も」

サンタ娘「え?」

男「可愛いなって最初に、正直言ってストライクド真ん中だったから」

サンタ娘「男さん……」

男「サンタ娘……」

チュッ





36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 11:52:20.93 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「……男さん」

男「何だ?」

サンタ娘「サンタクロースのお仕事って分かりますか?」

男「子供にプレゼントを配る事だろ?」

サンタ娘「違いますよ、良い子にしてた子供にプレゼントを配るんです」

男「それが?」

サンタ娘「男さんは今日、私を手伝ってくれました、迷惑をかけた私を……それってとても良い子ですよね?」

男「えっと……」

サンタ娘「だから……私から特別に、プレゼントをあげたいんです」

男「……まだ酔ってる?」

サンタ娘「さぁ?どうでしょうかね?」クスクス

男「……いいのかな?もらっても」

サンタ娘「はい」ニコッ

男「……あー遅ればせながら、メリークリスマス」

サンタ娘「はいメリークリスマス」

 −−−−−





37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 11:57:09.22 ID:MdEXP12AO

チュンチュン

男「ん?朝か?んんーおはようサンタ娘」

シーン

男「ん?サンタ娘?……トイレか?」

 −−−−−

男「風呂にもトイレにもいない……ん?書き置き?」

【来年また来ますね
      サンタ娘より】

男「……まったく、また来年って……今度はちゃんとクリスマスに来いよ?」





38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 12:08:38.20 ID:MdEXP12AO

男「……クリスマスか、今年ももうすぐだな」スタスタ

男「……ケーキ……ホールはでかかったかな?まあいいか」スタスタ

タタタンタタタッタタタタタタタ

男「ん?これ……クリスマス前にやって来た……、そういや2番ってどんなだっけ?確か何か落ちるんだよな?」

男「ん?あぁそうか、煙突覗いて落っこちた、あいたたドンドンドン、あいたたドンドンドン」

男・サ「「真っ黒黒けのお顔」」

男「え?」

サンタ娘「また来ましたよ男さん」

男「お前……クリスマス前に来てどうするんだよ」

サンタ娘「大丈夫ですよ、私今休暇中なんで」

男「それってやっぱり」ジー

サンタ娘「はい、ほらパパですよ〜」

赤ちゃん「あう〜?」

男「育児休暇……か」

サンタ娘「ちゃんと代わりのサンタが来ますし、家族水入らずで……ね?」ニコッ

男「まったく……ケーキ、ホールにしてて正解だったな」ハハッ



慌てん坊のサンタクロース
クリスマス過ぎてやって来た
急いでリンリンリン
急いでリンリンリン
鳴らしておくれよ鐘を
リンリンリン
リンリンリン
リンリンリン





39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 12:10:10.91 ID:MdEXP12AO

慌てん坊のサンタクロース
操縦間違え落っこちた
あいたたドンドンドン
あいたたドンドンドン
涙をこらえたお顔
ドンドンドン
ドンドンドン
ドンドンドン





40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 12:19:38.44 ID:MdEXP12AO

慌てん坊のサンタクロース
嬉しくなったから踊ったよ
楽しくチャチャチャ
楽しくチャチャチャ
あなたも踊ろよ私と
チャチャチャ
チャチャチャ
チャチャチャ





41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 12:21:35.46 ID:MdEXP12AO

慌てん坊のサンタクロース
もいちど来るよと帰ってく
さよならシャラランラン
さよならシャラランラン
タンブリン鳴らして消えた
シャラランラン
シャラランラン
シャラランラン





42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 12:24:46.47 ID:MdEXP12AO

幸せいっぱいサンタ娘
ゆかいで可愛い女の子
リンリンリンチャチャチャ
ドンドンドンシャラランラン
忘れちゃだめだよ私を
シャラランリン
チャチャチャ
ドンシャララン





終わり





43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 12:28:16.54 ID:MdEXP12AO

以上です。
見て下さった方はありがとうございました。





44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/27(金) 12:31:47.63 ID:r3MBWh720


リア充爆ぜろとか言えないくらいほっこりした。家にも来ないかなサンタ娘





46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 19:02:35.25 ID:8tK3f6JBo


なんか幸せな気分になった
俺のところにも降ってこないかなサンタ娘





47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 20:36:03.95 ID:MdEXP12AO

どうも1です。
オマケという名の蛇足を書いてから、HTML出してきます。





48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 20:45:46.16 ID:MdEXP12AO

サンタ娘「そう言えば……あの車って?」

男「ちゃんと保険おりてたよ、どういう流れで来たかは分からないけど」

サンタ娘「良かった、ちゃんと来たんですねトナカイ保険」

男「それでまぁ、同じとはいかなかったけど、新しい車も買えたよ」

サンタ娘「新しい車ですか?あの……」

男「どこかドライブに行くか?」

サンタ娘「はい!」

男「じゃあ一旦家に「ああー!」ん?」

友「おっ男!お前……それ、赤ちゃん……」

サンタ娘「あっ男さんのお友達の」

友「こっこの裏切り者!お前なんか……お前なんか……末永く爆発しやがれ!」ダダダッ

サンタ娘「あっあの?」

男「いいって別に、あれがアイツなりのおめでとうなんだよ」

サンタ娘「はぁ……?日本語って奥が深いですね」

男「いやまぁ……間違ってはないかな?とりあえず行くか」

サンタ娘「はい!慌てん坊のサンタクロース♪」









49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 20:46:54.24 ID:MdEXP12AO

これで終わり。
HTML出してきます。





50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/27(金) 20:56:14.65 ID:ZoLGqqUYo


爆発しろぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁお






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