戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://horahorazoon.blog134.fc2.com/blog-entry-5117.html


男の子「俺、大きくなったら女の子ちゃんと結婚する!」 : ホライゾーン - SSまとめサイト

男の子「俺、大きくなったら女の子ちゃんと結婚する!」

≫ EDIT

2013-12-27 (金) 18:01  オリジナルSS   コメント:7   このエントリーをはてなブックマークに追加
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:05:11.31 ID:WvrBEM5HO

女の子「うん! 私もそうなればいいって思ってた!」

男の子「約束しよう!」

女の子「うん!」

男の子、女の子「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます、指切った!」

男の子「女の子ちゃん大好き!」

女の子「私も男の子君のことだーい好き!」


eval.gif少女のトゲ (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)





5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:07:58.25 ID:WvrBEM5HO

それから月日は流れ俺達は同じ高校に進学した。

男の子「女の子、お前何組だった?」

女の子「私は一組だったよ。男の子君は?」

男の子「俺も一組だった」

女の子「じゃあ一緒だね!」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:11:38.51 ID:WvrBEM5HO

男の子「よかっ……痛っ」

女の子「どうしたの? 大丈夫!?」

男の子「うん、大丈夫大丈夫。最近よく突然頭が痛くなるんだ。でも大丈夫」

女の子「全然大丈夫じゃないよ!」

男の子「まあ勉強のしずきかな」

女の子「冗談言ってる場合じゃないよ! はやく病院に行った方がいいよ!」

男の子「分かってる分かってる」



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:15:03.81 ID:WvrBEM5HO

男の子「女の子、一緒に帰ろう」

女の子「うん!」

家が隣ということもあって俺達はいつも一緒に帰っていた。

男の子「……」

女の子「どうしたの男の子君?」

男の子「……なあ女の子、幼稚園のとき俺とした約束覚えてる?」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:18:17.66 ID:WvrBEM5HO

女の子「約束?」

男の子「うん」

女の子「男の子君とは幼稚園からずっと一緒だったんだから、どの約束かなんて覚えてないよ」

男の子「そう……だよな」

女の子「どんな約束?」

男の子「なんでもないよ。はやく帰ろう」

女の子「? 変な男の子君」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:25:37.48 ID:WvrBEM5HO

俺と女の子は付き合っているというわけではなかった。

学校への行き帰りは一緒でいつも一緒にいるけど、どちらからも告白なんてしたことはない。

幼稚園のときこそお互い好きって言いあってたりしてたけどあれはきっとノーカンだろう。

女の子「男の子君?」

男の子「ん? 何?」

女の子「今日の男の子君、なんか変だよ。上の空って感じ。何か考えごと?」

男の子「なんでもないよ」

女の子「ふーん。あっ、そうだ! 明日は遅れずに家から出て来てよ」

男の子「分かってるよ」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:30:22.81 ID:WvrBEM5HO

男の子「ただいま」

J( '-`)し「お帰り。お腹空いてるだろ? すぐご飯にするからね」

男の子「うん」

俺の家には父さんがいない。

俺が中学生のときに事故で死んでしまった。

家が隣で俺と女の子の家は仲が良かったため女の子の家族も葬儀には参列した。

葬式に来た女の子も泣いていたのを覚えている。



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:37:19.38 ID:WvrBEM5HO

―学校―

クラスメイト「なあなあ、男の子、お前って女の子ちゃんと付き合ってるね?」

男の子「は? 別に付き合ってないけど」

クラスメイト「でもお前って登下校いつも女の子ちゃんと一緒じゃん」

男の子「あ、あれは家が隣だからだよ」

クラスメイト「そうなんだー。ならよかったー」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:40:10.30 ID:WvrBEM5HO

男の子「お前、女の子のこと好きなの?」

クラスメイト「まあ狙ってるかな」

男の子「……」

クラスメイト「えっ……もしかしてお前も……」

男の子「ち、違うよ。あいつはその……ただの幼馴染だし」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:42:37.15 ID:WvrBEM5HO

女の子「男の子君、一緒に帰ろう」

男の子「……うん」

女の子「また何か考えごとしてるの?」

男の子「女の子、ちょっと一つ聞いてもいいかな」

女の子「なになに?」

男の子「女の子ってさ……好きな人とかいるの?」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:45:46.80 ID:WvrBEM5HO

女の子「えっ? ……いるよ」

男の子「誰?」

女の子「そ、そんなの秘密だよ!」

男の子「そっか」

女の子「そういう男の子君はどうなの?」

男の子「いる」

女の子「! ……誰?」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:53:12.49 ID:WvrBEM5HO

男の子「……女の子が教えてくれたら俺も教える」

女の子「そんなのずるいよ」

男の子「……もうすぐ体育祭があるだろ?」

女の子「うん」

男の子「体育祭が終わったら俺その人に告白しようと思ってる」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 22:58:37.05 ID:WvrBEM5HO

女の子「なんで体育祭の後なの?」

男の子「体育祭でいいとこ見せてたら成功率あがるだろ」

女の子「なにそれ」

男の子「実際、うちの高校って体育祭のあとそういうのが多いらしい」

女の子「そうなんだ」

男の子「そうなんだよ」

女の子「ねえ、男の子君」

男の子「何?」

女の子「格好いいとこ見せたらってことは、普段好きな人に格好いいとこ見せれてないってこと?」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:07:14.68 ID:WvrBEM5HO

―体育祭当日―

日程はあっという間に消化されていった。

最後の男女混合クラス対抗リレーで足の速かった俺はクラスのアンカー、女の子は最後から二番目、つまり俺の前を走ることになっていた。

女の子「もう最後の種目なんだね」

男の子「俺達のグループの得点だとこの種目で一位をとれれば優勝だな」

女の子「じゃあ、アンカー男の子君の責任重大だあ。好きな人に格好いいとこ見せなきゃいけないんだよね?」

男の子「うん」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:13:52.49 ID:WvrBEM5HO

一組から六組までがスタート地点に並んだ。

女の子「いよいよだね」

男の子「そうだな」

リレーがはじまった。

一組はスタートが遅れて結局、第一走者は四番目に第二走者へとバテンを渡した。

一組の第二走者も追い上げることはできず、そのまま四番目の順位で第三走者にバトンを渡した。



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:20:11.91 ID:WvrBEM5HO

女の子「四番目かー。私も責任重大だね」

男の子「順位あげてから俺にバトン渡してくれよ」

女の子「頑張る! でもいざとなったら男の子君がなんとかしてくれるよね?」

男の子「まあ、そのときは任せろ」

女の子「格好いいとこ見せてなきゃいけないんだもんね!」



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:22:21.71 ID:4BozZglW0

BADENDを恐れているような待ち望んでいるような何とも言えない感覚



40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:27:00.14 ID:WvrBEM5HO

女の子は第三走者から変わらず四番目の順位でバトンを受け取った。

俺はアンカーのタスキをつけ、バトンを受け取る位置に移動し、戦況を見守った。

女の子は三番目の六組の走者との間をどんどん縮めていた。

その姿を見て観衆の歓声が大きくなる。

とうとう三番目の走者を抜き去り順位を一つあげ……

男の子「あっ」

抜き去る瞬間に女の子がこけた。



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:36:43.50 ID:WvrBEM5HO

五番目、六番目……。

女の子が体制をたて直している間に後ろを走っていた二人の走者に抜かれ、一組は最下位になった。

女の子は遅れを取り戻そうとして再び走り出す。

すでにトップの二組はアンカーへとバトンを渡そうとしていた。

二組、五組、六組、三組、四組……。

結局、女の子が俺にバトンを渡したのは最下位の六番目。

女の子「ごめん」

女の子が俺にバトンを渡す瞬間そう言った気がした。

……こいつに格好いいとこ見せなきゃ。

俺は走り出した。



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:45:05.31 ID:WvrBEM5HO

全力疾走した。

すぐにそれほど距離が開いてなかった六組、三組、四組を抜き、三位につける。

走りながらでも歓声が大きくなったのが分かる。

女の子もきっと今は俺を見てる。

そう思うと力が出た。

五組を抜き去り二位につける。

残された距離は4分の1ほど。

女の子「頑張って!」

女の子の声援が聞こえた。

ギアをまた一段あげる。

そしてとうとう一位の二組をとらえようとしたとき。

突然、俺は目の前が真っ暗になった。



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 23:55:15.18 ID:WvrBEM5HO

男の子「……あれ」

男の子「ここ……どこだ?」



J( '-`)し「先生、男の子の容態は?」

医者「詳しい検査をしてみないと分かりませんが、男の子君の脳には異常があるようです」

J( '-`)し「脳? そんな……でも、もちろん治るんですよね!?」

医者「詳しい検査をしなければ分かりかねます」

J( '-`)し「そんな……」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:03:57.09 ID:+u8T5Ro7O

J( '-`)し「それならはやく検査をして下さいよ!」

医者「まだ手続き等が……」

J( '-`)し「患者を救うのがあんた達先生の仕事なんだろう!?」

医者「そう言われましても……」

J( '-`)し「お願いですから……もう私にはあの子しかいないのよ……」

医者「……」

J( '-`)し「先生、お願いします。お願いですから男の子を助けて下さい……」

医者「検査の結果がでましたらすぐにご報告します。今日のところはお帰り下さい……」

J( '-`)し「はい……」



バタンッ

J( '-`)し「あら、女の子ちゃん……」

女の子「……」ペコッ



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:11:17.13 ID:+u8T5Ro7O

女の子「あのおばさん……男の子君の病状は……」

J( '-`)し「し、心配いらないわよ」

女の子「……本当ですか?」

J( '-`)し「と、とにかくせったくだから男の子の顔でも見てあげてちょうだい」

女の子「……頭」

J( '-`)し「えっ?」

女の子「男の子君、頭が悪いんですか?」

J( '-`)し「どうして……」

女の子「男の子君、前からずっと頭が痛いって言ってたから……」



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:16:36.29 ID:+u8T5Ro7O

男の子「あれ? 母さんに女の子?」

J( '-`)し「!? あっ、あんたなんで起きてきて歩いてるんだい!」

男の子「えっ? というかなんで俺病院に?」

J( '-`)し「いいからアンタははやくベッドで寝てなさい!」

女の子「……ほら、病室に戻ろう、男の子君」

男の子「お、おう」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:24:33.43 ID:+u8T5Ro7O

―病室―

男の子「なんで母さんはあんなに怒ってんだ?」

女の子「ほら、寝なきゃ」

男の子「う、うん」

女の子「ねえ、男の子君」

男の子「なに?」

女の子「……ううん、やっぱり何でもないや」

男の子「? そういえば俺ってリレーのときに倒れたんだよな? あのときいきなり目の前が真っ暗になって……」

女の子「そうだよ。突然倒れたから私、びっくりした」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:29:06.73 ID:+u8T5Ro7O

男の子「てか病院に居るってことはもしかしてなんか俺ヤバいの?」

女の子「ただの貧血だよ」

男の子「先生がそう言ってたの?」

女の子「違うよ」

男の子「じゃあなんで?」

女の子「私、分かるもん。男の子君のことなら何でも」

男の子「怖えよ」

女の子「ふふふ」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:37:07.54 ID:V8Mjnebj0

おお…



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:40:58.06 ID:+u8T5Ro7O

―数週間後―

医者「検査結果がでました」

J( '-`)し「……」

医者「単刀直入に申し上げます。男の子君の脳に腫瘍が確認されました」

J( '-`)し「そんな……でも、治るんですよね!?」
医者「現在は抗生物質を投与しています。ですが腫瘍がかなり成長しているため手術が必要で……」

J( '-`)し「ならすぐに手術をして下さい!」

医者「私達もそうしたいのですが、手術費用は一千万円かかります」

J( '-`)し「一千万……そんな大金うちには……」

医者「お金がなければ手術はできません。基金を設けて募金を呼びかけてみればいかがでしょうか?」

J( '-`)し「そんな……」





女の子「……嘘。そんな一千万なんて……」

女の子「……」(タタタッ



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:51:23.68 ID:+u8T5Ro7O

男の子「なあ母さん、俺いつになったら退院できるの?」

J( '-`)し「もう少しだよ。我慢しなさい」

男の子「はあ、はやく学校行きたいなあ」

J( '-`)し「(ごめんね男の子、母さん一生懸命働くから待ってて……)」





女の子「すみません。私ここで働きたいです」

「えっ? お嬢ちゃんが?」

女の子「はい」

「歳はいくつかな?」

女の子「16歳です」

「16歳……」(ニヤッ



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 00:52:09.63 ID:gA+iENSE0

やめろよ

やめろ



72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:01:48.32 ID:+u8T5Ro7O

―数ヶ月後―

男の子「俺、やっぱり何か悪い病気なのかな……。女の子とも最近全然会ってないし……」

男の子「女の子……会いたいなあ……」

ダダダッ

男の子「なっ、なんだ?」

J( '-`)し「男の子!」

男の子「なんだよ母さん、そんなに慌てて」

J( '-`)し「世の中には優しい人もいるんだねえ」

男の子「どういうこと?」

J( '-`)し「もう全部話しても大丈夫だね。実はお前は悪い病気でその手術費用が一千万円必要だったんだよ」

男の子「えっ……」

J( '-`)し「それで母さん、アンタを助けるために基金を作ってたんだよ。そしたら今日口座にちょうど一千万円振込みがあって……。本当優しい人がいるんだねえ」



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:08:01.50 ID:+u8T5Ro7O

俺の手術は無事成功した。

その後のリハビリも順調に進んだ。

そして今日は久しぶりに学校に行く日だ。

J( '-`)し「いってらっしゃい男の子」

男の子「行ってきます」

J( '-`)し「あら、久しぶりねえ」

女「おはようございます。男の子君、その……久しぶり……」



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:14:37.78 ID:+u8T5Ro7O

男の子「久しぶり!」

女「その……ごめんね。お見舞いとかほとんどいけなくて……」

男の子「気にするなよ! てか女の子少し痩せた?」

女「えっ? う、うん。少し痩せたかも」

J( '-`)し「女の子ちゃんは元々細いんだからちゃんと食べないと駄目だよ」

女「は、はい」

男の子「まあいいや。はやく学校行こう!」



81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:14:43.20 ID:Y956Q4Ga0

体売ったところで1000万稼げる気がしないんだが



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:15:51.05 ID:iTX9YGOT0

どっかの大金持ちが16歳に大金出したんだろ(適当



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:18:06.07 ID:o7pKoANJP

きっと減量してなんか格闘技の大会に出て優勝したんだ
http://www.amazon.co.jp/dp/4063714012/




84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:22:12.79 ID:+u8T5Ro7O

女「男の子君、学校行く前に話があるんだ」

男の子「なに?」

女「……男の子君ってその水商売とかしてる人ってどう思う?」

男の子「なんだよ突然」

女「ごめんね」

男の子「まあ、はっきり言ってなんでそんなことまでして金が欲しいのか理解できないな。汚いし」

女「そう……だよね」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:28:44.30 ID:+u8T5Ro7O

男の子「あーあ、女の子が学校行く前にこんなこと言ってたら遅刻だよ」

女「ご、ごめんね」

男の子「まああれだけ休んでたんだから一日ぐらい延長してもいっか!」

女「えっ? でも……」

男の子「俺も女の子に話があるんだよ」

女「……なに?」

男の子「本当はあの日言わなきゃいけなかったんだけどな」

男の子「女の子、俺、お前のことが好きだ」



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:35:35.04 ID:+u8T5Ro7O

女「えっ……」

男の子「小さい頃からずっとお前のこと好きだったんだ」

女「……」

男の子「俺と付き合ってくれ!」

女「ごめん」

男の子「女の子……」

女「私も男の子君のこと大好きだよ。でも今の私に男の子君と付き合う資格なんてない」

男の子「資格って……どういう意味? 嫌いならはっきり……」

女「男の子君のことは本当に私も大好きだよ」

男の子「……資格っていうのは?」

女「言えないよ……」



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:41:53.03 ID:+u8T5Ro7O

男の子「意味が分からないよ。どうして俺も女の子が好き。女の子も俺のことが好きっていうなら付き合えないの?」

女「ごめんね……ごめんね……」(ボロボロ

男の子「な、泣くなよ……俺の方こそなんかごめん」

女「ううん、ごめんね。私、なんか気分悪くなっちゃった。男の子君、先に学校行ってて……」

男の子「う、うん」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:48:52.92 ID:+u8T5Ro7O

―学校―

男の子「久しぶり」

クラスメイト「久しぶり。あれ? 女は一緒じゃなかったの?」

男の子「なんか気分悪いって途中で帰った」

クラスメイト「そっかー。まあそりゃもう学校なんて来れないよなー」

男の子「は? 何で?」

クラスメイト「お前が休んでる間、女もほとんど学校来てなかったんだよ」

男の子「何で女の子が?」

クラスメイト「学校行かずにその間風俗で働いてたんだってよwwww」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:51:30.26 ID:ZvoaFpQV0

Oh...



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:53:18.47 ID:rFNnR9U70

えっ・・・



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 01:54:14.47 ID:+u8T5Ro7O

男の子「お前、出鱈目言ってんじゃねえぞ」

クラスメイト「本当だぜ。実際見たって奴がいるんだから」

男の子「女の子がそんなことするわけねえだろ」

クラスメイト「知るかよ。でももう学校中の噂になってるぜwwww」

男の子「……」ダダッ

クラスメイト「おっ、おい! どこ行くんだよ?」



108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 02:02:12.85 ID:+u8T5Ro7O

女「汚い……か」

女「ふふふ」

女「……」

女「せっかく両思いだって分かったのにどうしてこうなっちゃうんだろう……」

女「家にも帰れないし……」

「献血にご協力お願いしまーす」

女「暇だしちょうどいいかな……」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 02:07:04.69 ID:+u8T5Ro7O

「ありがとうございましたー」

女「なんで上限が400mlなんだろ。私の血なんかいくらでもあげるのにな」

女「でも私の血も汚れちゃってるのかな……」

女「男の子君……」(ボロボロ

女「うっ……うぅ……」(ボロボロ

男の子「女の子ーーー!!!!!」

女「男の子君……?」



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 02:13:28.09 ID:+u8T5Ro7O

男の子「探したよ……」

女「男の子君、学校は?」

男の子「今はそんなもんどうでもいいよ」

男の子「女の子、お前なのか?」

女「……」

男の子「俺の命を救ってくれたのはお前なのか?」

女「うぅ……うっ……うぅぁ……」

女「男の子君、ごめん。私汚れちゃった……」

男の子「女の子……」ギュッ



125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 02:45:17.93 ID:+u8T5Ro7O

女「男の子君……?」

男の子「ごめん。俺知らなくて……女の子にあんなひどいこと……」

女「ありがとう。男の子君」

男の子「女の子は汚れてなんかない。女の子は誰よりも純粋で優しい……なのに俺は……」

女「もういいよ。男の子君。男の子君からそい言われただけでもう大丈夫」

男の子「女の子……」

女「男の子君、私、男の子君のこと大好き」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 02:52:29.74 ID:+u8T5Ro7O

男の子「女の子……」ギュウウウ

女「痛いよ。男の子君」

男の子「女の子、一緒に学校行こ!」

女「えっ……でも……」

男の子「俺が女の子を守るから」

女「……」

男の子「女の子は俺のことを守ってくれただろ。今度は俺の番だよ」

女「……うん!」



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 02:59:43.32 ID:vAwdW0QO0

なんだよこの男の手のひら返し



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:04:06.34 ID:+u8T5Ro7O

―一ヶ月後―

俺に一通のメールが届いた。

『AIDS陽性でした。もうこれ以上男の子君に迷惑かけることはできません。ごめんなさい。私のことは忘れて下さい。さようなら』

足が自然と動いた。

女の子はきっとあそこに居る。

10年前、約束した場所。



133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:13:53.09 ID:+u8T5Ro7O

女「……」ピチャ

女「……」ザブザブ

女「……」ザブザブ


男の子「女の子!」


女「男の子君……?」

男の子「なにやってるんだよこんなところで」

女「もう……駄目だよ……」

男の子「何が駄目なんだよ」

女「もう男の子君のお嫁さんになれない。男の子君のこどもも生めない」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:28:21.50 ID:+u8T5Ro7O

男の子「なんで女の子は俺のことだけ考えてんだよ」

女「ふふふ、だって私は男の子君のことが好きだもん」

女「好きな人のために行動することって悪いことなのかな?」

女「どうしてこうなっちゃったんだろうね」

男の子「……」

女「さようなら。男の子君。最期に男の子君の顔を見られてよかった」

男の子「女の子、どうしてもそうするならお前の全部俺にくれないか?」

女「えっ?」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:41:45.04 ID:+u8T5Ro7O

男「なあ女」

女「なに男君?」

男「10年前の約束覚えてるか?」

女「うん。本当はね。あのときも……ううん、ずーっと覚えてるよ」

男「むこうにも世界があるならさあ……俺はあの約束を女と果たしたい」

女「うん、私も同じこと思ってた」

男「女、大好き」

女「私も男君大好き」

男「……またきっと会おう」

ザクシュッ



Fin



141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:43:30.76 ID:MKwX048s0

!?



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:54:42.65 ID:v9sw67fni

Σ(´゚ω゚`;)





149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 04:00:34.30 ID:Ad8zpmqgO

Σ( ̄□ ̄;)

…乙



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/25(水) 03:42:32.70 ID:NHENns8+0










乙…



B00FP1C6GUWHITE ALBUM2 1 [Blu-ray]

キングレコード 水島大宙, 米澤円, 安藤正臣 2013/12/25

Amazonで詳しく見る

B00FPHNC4E B00FLQE7D4 4040661680
関連記事

オリジナルSS   コメント:7   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
40565. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 18:48 ▼このコメントに返信する
ラストが唐突すぎてなんか雑に見えたな・・・なんだろ
40566. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 19:37 ▼このコメントに返信する
は?
40567. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 19:44 ▼このコメントに返信する
なんだこのラスト
よくまとめようと思ったな
40568. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 21:14 ▼このコメントに返信する
献血をAIDS検査に使うな。つか検査結果は通知されないらしいぞ。
検査したいなら保健所に行け。
40569. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 21:40 ▼このコメントに返信する
^^;
40570. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 22:58 ▼このコメントに返信する
こんな糞まとめんなよ……
40572. 名前 : 名無しさん◆- 投稿日 : 2013/12/27(金) 23:46 ▼このコメントに返信する
えんだあぁぁぁぁぁぁ!!!!
コメントの投稿





ランダム記事ボタン
週間人気SSランキング
アニメ
B00G6LMJYW 魔法少女まどか☆マギカ Blu-ray Disc BOX(完全生産限定版) B00GM9EC1G 機動戦士ガンダムUC 7 (初回限定版) [Blu-ray] B00GTMB7UA 恋物語 第一巻/ひたぎエンド(上)(完全生産限定版) [Blu-ray] (下) B00C3BRCUA 進撃の巨人 6 [初回特典:Blu-ray Disc ビジュアルノベル「リヴァイ&エルヴィン過去編」他(制作協力:ニトロプラス)] B00DUCND2M 【Amazon.co.jp限定】劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 超豪華版(新録ドラマCD「隠晦曲折のシンフォニア」付)(完全数量限定) [Blu-ray] B00FQ7JGNE 【Amazon.co.jp限定】コードギアス 亡国のアキト 第2章 (オリジナル描き下ろし絵柄収納BOX付き) (完全数量限定) [Blu-ray] B00ESY3FD8 ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編(完全生産限定版) [Blu-ray] B00DU6JES0 マクロスF ゼントラ盛り Blu-ray Box B00F43PRI8 劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ(完全生産限定版) [Blu-ray] B00FXIBJVS キルラキル 1(完全生産限定版) [Blu-ray] B00FCS7GKC 【Amazon.co.jp限定】蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第1巻(初回限定生産)(描き下ろし全巻収納BOX付き)[Blu-ray] B00DI3ZXX0 きんいろモザイク Vol.3 [Blu-ray] B00FNS13M8 のんのんびより 第1巻 [Blu-ray] B00DOJQ0FI 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 7(完全生産限定版) [Blu-ray] B00CBDFUVS やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。第6巻 (初回限定版) [Blu-ray] B00FMIMELI IS<インフィニット・ストラトス>2 Vol.2 [Blu-ray] B00FEYIVVC キルミーベイベー Blu-ray BOX B00ENSUEA6 ラブライブ! ~国立音ノ木坂学院案内~ [Blu-ray] B00DP0K46C ハイスクールD×D NEW Vol.3 [Blu-ray] B00C3AI0DE はたらく魔王さま! (6) (初回生産仕様:和ヶ原聡司書き下ろし小説同梱) [Blu-ray]
最近のオススメSS
清麿「強くてニューゲームか…」 ヌァァァァァァ!!

一夏「ドゥフッw拙者織斑一夏でござるwwww」 ギャプッwwwコポォwwww

佐天「またレイプされた…」初春「佐天さんも大変ですね」 黒髪美少女のレベル0が性的過ぎてヤバイ

佐天「すごいテニスが出来る能力かぁ」 間違いなく攻撃的な能力だなぁ

浜面「女の子になれる能力かぁ」 アイテムで性別逆転して……

オーキド「ここに3人の女性がおるじゃろ?」 レッド「は?」 僕はナツメちゃん!!

【※ネタバレ注意】エレン「同期にホモとレズしか居ない……」 確かに

ボーボボ「黒の騎士団入団希望のボーボボでぇす!!」ゼロ「ほう?」 死ねやぁ!!!!!

桐乃「そうです!私はブラコンの変態ヤローです!」 きゃわわ!!!!!!!

岡部「紅莉栖をひたすら愛で続けたらどうなるか」 うわぁぁああぁ!!(AA略

クリリン「やっぱりオレも、サイヤ人の子供欲しいな・・・」 スレタイのインパクトェ……

ゆうしゃ「くらえー!まおー!!」魔王「くはははは!!」 ゆうしゃちゃん!!!!

俺「グヘヘヘ……」 女騎士「早くこの手錠を外せ!」 お○んぽなんかには絶対負けない!

鍛冶師「今日中に仕上げるぞ」弟子「はい」 雰囲気が良いSS

< `∀´> 「ついに地球はウリ達の物ニダー」 ニダニダ
みんなのいちおし!SS
よく耳にするとか、印象的なSS集ダンテ「学園都市か」 "楽しすぎて狂っちまいそうだ!"

一方通行「なンでも屋さンでェす」 可愛い一方通行をたくさん見よう

インデックス「ご飯くれるとうれしいな」一方通行「あァ?」 "一方禁書"凄まじいクオリティ

フレンダ「麦野は今、恋をしているんだね」 通称"麦恋"、有名なSS

キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 珍しい魔術側メイン、見るといーの!

垣根「初春飾利…かぁ…」 新ジャンル定温物質ウヒョオオ!!

美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」 御坂美琴のレベル5に至る努力の経緯

上条「食蜂って可愛いよな」御坂「え?」 ストレートに上食。読めて良かった

一方通行「もっと面白い事してモリモリ盛り上がろォぜ」 こんなキャラが強い作者は初めて見た

美琴「週末は アイツの部屋で しっぽりと」 超かみことを見てみんなで悶えましょう

ミサカ「たまにはMNWを使って親孝行しようぜ」 御坂美琴のDNAは究極に可愛くて凄い

番外個体「     」 番外通行SSの原点かな?

佐天「対象のアナルを敏感にする能力か……」 ス、スタイリッシュアクションだった!

麦野「どうにかして浜面と付き合いたい」 レベル5で楽しくやっていく

ミサカ「俺らのこと見分けつく奴なんていんの?」 蒼の伝道師によるドタバタラブコメディ

一方通行「あァ!? 意味分からねェことほざいてンじゃねェ!!」 黄泉川ァアアアアアアアアアア!!

さやか「さやかちゃんイージーモード」 オナ禁中のリビドーで書かれた傑作

まどかパパ「百合少女はいいものだ……」 君の心は百合ントロピーを凌駕した!

澪「徘徊後ティータイム」 静かな夜の雰囲気が癖になるよね

とある暗部の軽音少女(バンドガールズ)【禁書×けいおん!】 舞台は禁書、主役は放課後ティータイム

ルカ子「きょ、凶真さん……白いおしっこが出たんです」岡部「」 これは無理だろ(抗う事が)

岡部「フゥーハッハッハッハ!」 しんのすけ「わっはっはっはっは!」 ゲェーッハッハッハッハ!

紅莉栖「とある助手の1日ヽ(*゚д゚)ノ 」 全編AAで構成。か、可愛い……

岡部「まゆりいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

遊星「またD-ホイールでオナニーしてしまった」 ……サティスファクション!!

遊星「どんなカードにも使い方はあるんだ」龍亞「本当に?」 パワーカードだけがデュエルじゃないさ

ヲタ「初音ミクを嫁にしてみた」 ただでさえ天使のミクが感情という翼を

アカギ「ククク・・・残念、きあいパンチだ」 小僧・・・!

クラウド「……臭かったんだ」 ライトニングさんのことかああああ!!

ハーマイオニー「大理石で柔道はマジやばい」 ビターンビターン!wwwww

僧侶「ひのきのぼう……?」 話題作

勇者「旅の間の性欲処理ってどうしたらいいんだろ……」 いつまでも 使える 読めるSS

肛門「あの子だけずるい・・・・・・・・・・」 まさにVIPの天才って感じだった

男「男同士の語らいでもしようじゃないか」女「何故私とするのだ」 壁ドンが木霊するSS

ゾンビ「おおおおお・・・お?あれ?アレ?人間いなくね?」 読み返したくなるほどの良作

犬「やべえwwwwwwなにあいつwwww」ライオン「……」 面白いしかっこいいし可愛いし!
モバイルゾーン
QR